2013/12/18

無責任艦長タイラー　第25話「マイウェイが切なくて」

（C）吉岡平／角川書店・タイラープロジェクト

タイラーが連合宇宙軍を辞めようとするお話です。

ユリコさんがミフネ中将とフジ中将に呼び出されるシーンから始まっていました。
そこで情報部作戦指令副官として新たな勤務場所への異動命令が出されるのですが、
大佐へと二階級特進というのだからこれはかなりの出世かもしれません。
元々情報部将校だったわけですから、そよかぜに乗って最前線に出ていくよりも、
情報部として後方で防衛関係のお仕事をしているのが自然な形だと思います。
ただ、ユリコ少佐自身はあまり浮かない顔をしていたのですけどね・・・。
おそらくタイラーの事が気にかかっているのでしょう。

そよかぜの皆は最新鋭の巡洋艦に乗れる事になったので祝賀会を開いてました。
ヤマモト大尉なんて不遇の日々を過ごしてきたから感無量になってるのかもね。
ここは喜んで皆の飲み代も払ってあげたらいいのになぁ・・・(＾ω＾；)
もちろんこの祝賀会にはタイラーはやって来ていませんでした。
それにユリコさんは暗く沈み込んでいる状態・・・。
これは何かありそうだなぁっていうのが感じられるシーンでした。

ユリコさんはタイラーを呼び出して前回言っていた事が本気か確かめていました。
あの時のセリフは視聴者的には何を言っていたのか聞き取れなかったのですけど、
この会話の流れから察するとどうやらタイラーは退役しようとしているみたいね。
そうなるとユリコさんにしてみれば見捨てられた気持ちにもなるのでしょう。
でもそれが自由気ままに行動するのも無責任なタイラーらしいところでもあるかな。

それとユリコさん自身も地上勤務になるためにどうすればいいのか悩んでいるみたい。
彼女もタイラーみたいな性格であれば何も悩む事はないのですけど、そこは真面目な
性格ですから真剣に考え込んでしまうのでしょうかねぇ・・・。
船を降りる事よりもタイラーと離れる事が不安な気持ちになってる感じに見えます。

ユリコさんは新しい勤務先でもある情報部で仕事を始めていました。
心の中では迷っている部分もあるのですけど、いざ仕事となると
気持ちを切り替えて仕事に励むのは彼女らしいところですね。
そんな時にさっそく所属不明の船が航行しているという警報が発令・・・。
これはハナー提督の葬儀から帰ろうとしているアザリンとドム艦長の船でした。
さすがに見つかってしまっては撃沈されるのでユリコさんはすぐにハルミさんに
連絡を取っていましたわ。

ユリコさんは廃棄された人工衛星を上手く利用して味方を騙していました。
これでアザリンとドム艦長は一安心でしょうね。
この時のユリコさんがテキパキと部下に指示を出していたのが良かったです。
新しい職場はそよかぜと違って優秀な部下が多いですから、これなら彼女も
仕事がとてもやり易そうに思えます。

「ありがとう。レナンディ大尉。ほんの僅かでもあなたと仕事できて嬉しかったわ。」
でも、その後のユリコさんは部下に別れを告げて飛び出していってしまいました。
何気ない部下との普通のやり取りによって、タイラーと一緒にいた時の良さを
改めて認識したってところでしょうか？それにタイラーが変わり者ではなくて、
軍隊生活に馴染んだ自分が変わったんだと感じてしまったのもあるかな？
とにかく彼女もタイラーのように素直な気持ちで行動したいと思ったのでしょう。

「艦長・・・本当に軍を辞めてしまうつもり？」
ユリコさんがタイラーの家に向かうと、荷物もなくもぬけの殻状態でした。
この時のユリコさんの言葉でタイラーが軍を辞める事が確定してました。
さすがに他のそよかぜの乗組員達は何も知らなかったので驚いてますわ・・・。
無責任な艦長でも皆にとってはかけがえのない艦長なのでしょうね。
だから皆でタイラーを探しに街中を探し回っていました。

「もう一度、一緒に飛びたいなぁ・・・。私、まだ一人じゃ何もできないよ・・・。」
仕事が出来るユリコさんが気弱なセリフを言うのは珍しいかも・・・。
彼女がタイラーと離れたくない気持ちが伝わってきます。
そんなところに姿を見せたのはタイラー！？
ちょっと気になるところで最終回に続いていました。

今回はユリコさんがメインの話だったと言ってもいいかもしれません。
一時期はアザリンがヒロインになりかけていたので、ややユリコさんの存在感が
薄くなっていたのですけど、最終回近くになって盛り返してきた感じがしました。
タイラーとユリコさんの関係がどうなるのか最終回がとても気になります。