Fate/Zero 第19話 「正義の在処」 - アニメとゲームと恋の楽園
2012/05/13

Fate/Zero 第19話 「正義の在処」

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(C)Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC

切嗣がプロの殺し屋として独り立ちするまでの様子が描かれています。

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今回もまた前回から引き続き切嗣の悲しい過去が描かれていました。
あのアリマゴ島での惨劇から切嗣は何とか逃げ出す事に成功したわけなのですが、
その時に彼を助けてくれたのがナタリアという魔術師ハンターをやってる女性でした。
その後、彼女と一緒に暮らしながら様々な暗殺技術なんかも教え込まれたようです。
切嗣の名前が切断と結合を意味している事や起源弾の事なども明らかにされてました。
とにかく切嗣の生き様や行動理念など知る上で重要な回想シーンと言えるでしょうね。

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「何があろうと手段を選ばずに生き残る。この稼業について私が決めた鉄則だ。」
ナタリアはどんな犠牲を払っても闇の稼業をやり遂げるような人でした。
それは少ない犠牲で全ての人々を救いたい切嗣とは正反対の考え方かな。
切嗣の場合は少しでも多くの人が救える手段があるのなら、そちらを優先する事を
もう少年の時分からすでに身に着けていたわけですからね。ホント恐ろしい子だよ。
そんな切嗣の性格を見てナタリアもまた彼に興味を持つ部分があったのかもしれない。

「それでも僕は一人でも多く救いたい。」
「好きにすればいい。」
しかし、2人の考え方の違いが最後の悲しい結末をもたらしたようにも思えました。
この彼女の言葉があったからこそ、切嗣はラストシーンで非情な手段を選ぶ事が
出来たんじゃないでしょうか・・・(´・ω・`)
そしてナタリア本人もまた納得しながら死んでいったんだと思います。

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ナタリアの元にオッド・ボルザークという魔術師の暗殺依頼が舞い込んできました。
凄腕のナタリアでも一度は取り逃がしているみたいなので相当手強いのでしょう。
でも、飛行機内では特にバトルに発展する事もなく簡単に抹殺していたから、
少し拍子抜けしちゃったんだけどね。ボルザークの強さがよく分からなかった(苦笑)

しかし本当の恐ろしいのはこの直後!飛行機内の乗客乗員がゾンビ化っす!(´・ω・`)
そういえばボルザークが搭乗する前にナタリアの気配に気づいていた風に見えたので、
何かあった時のために予め自分の体内に死徒蜂を隠していたのかもしれませんね。
一方のナタリアも気配に気づかれる前に姿を消していたのでなかなかなものです。

とにかく暗殺の方が上手くいったとはいえ、このまま飛行機を着陸させては
ゾンビの団体さんが地上でも暴れまくるので心配といったところでした(汗)

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「それは心配しなくても、もうこっちで手は打ってあるよ。ナタリア。」
切嗣がバイオハザード状態になっている機内の様子を聞いて悔しがってたけど、
この彼のセリフからもすでに撃墜する事を心に決めていた感じですね。
すぐにロケットランチャーまで用意する手際の良さは流石だと思いました。
優しい言葉をかけながらも非情に徹する行動をするところも切嗣らしいなぁ。

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「あんたは僕の・・・本当の家族だ。」
切嗣にとって彼女は魔術師ハンターとして育ててくれた師匠としてではなく、
一緒に暮らす家族としての暖かさを感じさせてくれた存在だったのでしょう。
そして、それはナタリアの方も同じ気持ちがあったって事なのかな。
ナタリアは死の直前に少し微笑を浮かべていましたけど、あれはきっと切嗣の
仕業だと悟っていたはず。父親を殺した切嗣を知ってるから納得したのでしょう。

これで切嗣は実の父親と母親代わりだったナタリアを手にかけた事になります。
父親を殺す時に手が硬直して銃が手放せなかったシーンが描かれていましたが、
今回はすぐにロケットランチャーを手放せていた事からも、彼が少しずつ
非情さを身につけていってる様子が伺えました。おそらく今後も闇の仕事を
続けていく事によってさらに非情さに磨きがかかっていくのだと思います。

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ただ最後に切嗣がナタリアを犠牲にして心から苦しんでいる様子が描かれていました。
シャーレイの時のような過ちを繰り返さなかった点では良かったと言えますけど、
それでも1人の犠牲を出してしまったという結果に辛い気持ちがあるようでした。
引き金を引くという行動の上ではほぼ完璧な非情さを身に着けつつあるのですが、
精神的な部分においてはまだ非情さを身に着けていないとも考えられます。

まぁこの辺なんかもこれから闇の仕事を続けていく中で乗り越えていくのかもね。
今回の話で聖杯戦争での切嗣の冷酷さを少し理解できたような感じがしました。

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