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少し昔の話になるけど「進め!電波少年」というテレビ番組があった。その番組の中で”日本の若者と香港の若者を二人きりで見ず知らずの土地に放り出したら彼らのコミュニケーションの形はどう変化していくか”という趣旨の企画があり、私も時々チャンネルを合わせては若者たちのやりとりを楽しんでいたのだが、番組を楽しみながらも「どうせマッチングするなら”極右青年と中国人青年”とか”男根主義者とフェミニスト”みたいにもっと価値観が対立するような組み合わせにすればさらに面白くなるのに。」と少々もどかしくも思っていたのだった。
同じようなことを考える人はいるもので。 ”30日間マクドナルド製品だけ食べて暮らしたらどうなるか”という映画「スーパー・サイズ・ミー」で一躍有名になったモーガン・スパーロックが手がけたアメリカのテレビ番組「30 days(30日間)」。たとえば「同性愛を罪悪と考える保守的なクリスチャンの若者がゲイと30日間暮らしたらどうなるか」「大量消費享受者がエコライフ実践グループの中で30日間暮らしたらどうなるか」等々。どうです、面白そうでしょう? これまでにシリーズ1,シリーズ2を通じて12エピソード出ていてレンタルでも見つかったので早速借りて見てみた。 「不法移民阻止を唱える自警団員が不法移民家族と30日間暮らしたらどうなるか」。 メキシコからの不法移民はアメリカ市民の雇用を奪い果ては国家のアイデンティティを揺るがす許されざる存在と考え武器を持ってボランティアで国境警備をする男フランク。この強固な不法移民排斥論の持ち主が不法移民家族が住む狭い家に30日間居候をする。彼がこの番組に出演する気になったのはテレビを通じて自分の考えが正しいことを視聴者に伝えたいがため。それゆえその家族の住む家に赴く彼の表情はこわばっているし迎える家族の方も全員警戒心丸出し。 着いて早々不法入国がいかに不当であるかの演説を始めるフランク。一家の中では最も彼に敵意を抱く娘がそれに激しい調子で反論する。その険悪な雰囲気にも関わらず彼はその家で飯を食い同じ部屋で眠らなければならない。いやもう見ている方は気まずいことこの上なし。娘の卒業を祝う宴会の席でも不法移民に理解を示す高校教師と唾を飛ばしテーブルを叩いて大激論、せっかくのお祝いの雰囲気もぶち壊し。あるいは娘に誘われ見物に行った不法移民厳罰化反対デモでメキシコの国旗やゲバラの肖像が掲げられるのを見て「これじゃまるで革命じゃないか!」と呆れ返る。 見ているとわかるのだがこの男フランクはいたって誠実で真面目な人物なのだ。彼自身合法的といえどもやはり移民の出身で、この家族がおかれてる悲惨な生活を同情の目を持って眺めているし、見下した接し方をしているわけでもない。それどころか共に日々を過ごすにつれ移民家族たちを友人として感じるようになってくる。それでもどうしても”違法”であることが許せない。彼の人柄を知るようになった家族たちも彼のことを「いい人だけど分かり合えっこない」と絶望する。 さて彼らはたった30日間で分かり合えるのか? 結末が気になる方は大きめのレンタルショップならあると思うのでぜひ。ちなみにシリーズ内容は次の通りです。 第1巻 「法定最低賃金だけで30日間」 「アンチエイジングを30日間」 第2巻 「イスラム修行を30日間」 「ゲイと一緒に30日間」 第3巻 「自給自足で30日間」 「酒浸りで30日間」 セカンドシリーズ第1巻 「刑務所で30日間」 「不法移民と30日間」 セカンドシリーズ第2巻 「アウトソーシングを30日間」 「人工中絶論争を30日間」 セカンドシリーズ第3巻 「無神論者と30日間」 「ニューエイジ体験を30日間」
by sivaprod
| 2010-02-17 04:31
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