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今年も残り僅か、お世話になった方々にはお礼を申し上げます。2010年はあなたにとって良い年だったでしょうか。
でわたしの2010年はというと自転車という乗り物にまみれた年でした。 オートバイで峠に向かってると汗とヨダレにまみれ坂を登る自転車乗りを追い越すことが多々あり、その度に「こいつらなんでわざわざそんなしんどいことを。アホちゃうか…。」と感心しつつ呆れていたのですが、まさか自分が同じ姿を自ら進んで路上にさらすことになるとは。それもブロックタイヤを履いたMTBでもって。 はるか昔、フィットネス自転車なるものが流行った時にミーハーな私も当時かろうじて手の届くアルミフレームの自転車(アルミフレームがステイタスだったのです)だったブリジストンのレイダックというバイクを購入し通勤バイカーと洒落てはみたものの、ペダルを踏む楽しみを見出すより先に段差だらけ信号だらけの通勤路を始業時間に間に合うように必死で漕ぐことが苦痛で早々にレイダックは売り払ったのでした。 それから幾星霜、それまでなら考えもしなかった「自転車で峠を越える」ということに挑戦したくなったのは、実はオートバイ乗りとして自転車乗りに微妙なコンプレックスをずっと抱えていて、とりあえずその落とし前だけはつけておこうと思ったからなのでした。乗り物間ヒエラルキーとでも申しましょうか、乗り物に勝手に「エライ・エラくない」順位を付けてしまうという邪な心を持っている乗り物趣味者は私だけではないと思うのだけど、私の場合「路上の王」は自転車だったわけです。それも路上で一番「自由」なのはパツパツのレーサーパンツを履いて水すましみたいに走るロードバイクではなくツーリング自転車であると(ちなみに私の中でオートバイで一番エライのはテントと寝袋を積んだトライアル車。自動車ならスーパーセブン)。 とりあえずこれまでオートバイで越えた一番高い峠はクリアしておかなければ、とかなり悲壮な覚悟で出かけた信州への輪行ツーリング。これでやられてしまいました。たしかに汗とヨダレと筋肉痛にまみれた悲惨な旅ではあったのだけど、それよりもこんな自由な乗り物があったのかと。オートバイや自動車でロングツーリングに出る時の「ガス欠や故障で立ち往生する心配」「おまわりさんに切符切られる心配」などのごくわずかではあるけど心から離れない「どよん…」から解放されるのはただごとではない爽快さ。自転車ならたとえ走行不能になろうともバラして袋に入れれば一緒に帰って来られるのだから。 そして工具箱ひとつあればほぼ全ての不具合が自分で直せるということの自由。ブラックボックスが無い自由。最小単位にバラバラになったパーツからでも自分で組み上げてしまえる自由。 汗やヨダレにまみれたり自分で修理したり、というシンドイことをもって「自由」になるというのはなんだか矛盾してるようだけど、「自由」というのは「選択できる」っていうことではないのかな、楽チンになるということはある面「自由」を売り渡すということではないのかな、と自転車に乗って実感したのでありました。 ![]()
by sivaprod
| 2010-12-30 07:54
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