【読書】不登校クエスト

義務教育に一度も通わなかった筋金入りの不登校ときいて、読んでみました。

すっごくいい話だった!

そしてうらやましい。こどもが学校に行きたくない気持ちを大事にできる親御さん。すごいよ。
自分の親も、多くの不登校の親たちも、子どもが学校に行きたくないっていうとパニックを起こしてしまう。

 

なんなんだろうね。その恐怖って・・・学校に通わないから人生終わり、絶望、恐怖、そんな重荷を抱えこませてさ、もうやめようぜ、そんなの、ほんとに!

 

例えば、自分はADHDが強く出ているタイプだから、授業を聞くことができない。しらない外国語を聞いているみたいになる。なんにも分からないから授業は退屈な時間でしかない。子どもの頃はノートに落書きをしたり、鉛筆を転がしたりして気を紛らわすしか方法がなかった。怒られて廊下に立たされたらラッキーだ。好きなことかできる!

 

いま、発達障害の子どもの支援が充実しているというけれど、やっぱり無理だとしか思えない。加配の先生がずーっとマンツーでついてくれても、拷問がより濃厚になるだけだ。私みたいに全く無理なケースがあることを、どうにかわかってもらいたい。

 

この状態で無理やり学校に通わせたら、心が病んでボロボロになるだけだよ・・・

 

心が元気なら、どこにでも行けるし、何でもできる。

 

筆者は保育園で、行動を他人に強要されたり、命令されることに納得できなくて不登校スタート。小学校にも行きたくないし、中学校はちょっと興味あったけど結局行かなかった。(それで卒業したことになるって、義務教育って変だよね)

 

学校に行かなくても、毎日遊んで、遊びの中から、自然にいろんなことを学んでいく。なかでもドラクエやファイナルファンタジーのゲーム音楽の魅力がたまらなくって、音楽の世界に入りたいと願う。

 

そこでピアノと作曲をめちゃくちゃ練習して、東京芸大に進学する。音楽業界のタテヨコナナメの掟や人間関係が大変で、何度も挫折したけれど、最終的に芸大の大学院に進学して、作曲家になった。

 

不登校だからって悲観したり、絶望する必要はない。


ただ、孤独でさみしかった、だけど音楽がいつも寄り添ってくれた
だから、ひとりぼっちでいる人の親友になりたい、と結んでいました。