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令和発祥の太宰府市で「令」の大書公開 漢検協会が「今年の漢字」30回を記念し展示

「令」の大書と並ぶ楠田大蔵 太宰府市長(左)と漢検協会・髙瀨康雄 常任理事

 

 日本漢字能力検定協会(京都市)は、2024年で「今年の漢字」が30回目を迎えたことを記念して、歴代の「今年の漢字」に関連した場所で大書(実物大レプリカ)を特別展示している。

 現在は19年の「今年の漢字」の「令」の大書を福岡県太宰府市内で25年3月28日まで公開している。2019年は新元号「令和」になった年で、「令和は日本最古の歌集『万葉集』に収められた『梅花の歌』の序文を典拠としており、約1300年前に太宰府で行われた『梅花の宴』を記したものだ」として同市での展示が実現したという。

 大書は縦160センチ、横140センチ。大宰府展示館で25年2月16日まで展示した後、太宰府市民図書館で2月18日~3月9日、太宰府市役所で3月11~28日まで展示する。

 漢検協会が主催する「今年の漢字」は、その年の世相を表す漢字一字を毎年、京都・清水寺で発表。京都だけでなく、各地に「今年の漢字」を身近に感じてもらおうと関連した地での特別展示を実施している。