OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.84
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
30歳
ちょっと寒くなったし衣変えでもしようかなんて考えていたら、10月になってしまった。かなり個人的な話なのだけど、10月は僕の誕生月なのである。晴れて30歳。三十路だ。ハッピーバースデー大きなプレゼント、おめでとう自分に。
26歳の時点では全く聴こえていなかった「30」の足音は、27歳くらいから大きくなりはじめた。ぼんやりとした妙な焦りがあったが、いざ30歳を迎える年になるとその焦りはなくなっていった。結局なるようにしかならないのだ、そして、なるようになった。あと、ちょっと太ったし運動すると疲れがめっちゃくるようになった。自分が子どもの頃に思い描いていた30歳は、もっと大人だったような気がするし、もっと若かったような気もする。
今回のプレイリストには今年度30歳になる人たち、学年が一緒の人たちの曲をセレクトした。プー・ルイ、tofubeats、米津玄師、KOHH、エド・シーラン……。錚々たるタメ。俺たち浅田真央世代だ。彼らも幼少期は、自分と同じように幼少期をTKサウンドと小林武史サウンドで過ごしたり、小学生で初代ポケモンとか黄金期のモーニング娘。にどハマりしていたんだろうか。中学の校内放送でオレンジレンジが爆かかりしてたり、高校でヘキサゴンの大波がきたりしていたんだろうか。そんな思い出話ばっかりしてしまうのは、すでにおじさん予備軍だからだろうか。というかもうおじさんだからだろうか。
とはいえ、どんどん出てくる若者のジェネレーション・ギャップを感じながらも、若くありたいという気持ちはある。しかし、なんとなく上の世代からも下の世代からも、もう若者扱いされなくなるのは感じている。30代は中堅ヅラして、世の中をサバイブしていかなければならないのだ。もっと、タフにもっとアグレッシヴに。そして時々、マッサージとかサウナみたいな大人のレジャーで息抜きをしたい。そんなことを、誕生日にサンリオ・ピューロランド(1990年オープン。ある意味タメ)に行く予定をカレンダーに入れながら考えている。