お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

フィッシェン/Fischen

フィッシェンはフリーゼによるデザインのボードゲーム(カードゲーム)です。2024年の新作。トリックテイキングとデッキ構築ゲームを融合したゲームとの触れ込み。

完成度の高いボードゲームだけでなく実験作的ゲームも作るフリーゼ、内容が気になります。

マストフォローのトリックテイキングゲームです。各トリックで各プレイヤーが出したカードが、トリックを取ったプレイヤーのデッキ(山札)に組み込まれます。これがラウンドごとに得点に加算されます。1枚1点です。次のラウンドでカードを引く際、デッキの枚数が足りない場合、つまりトリックをあまり取っていない場合は全プレイヤー共有の大海原デッキから補充します。大海原デッキのカードは強い傾向があり、それは後半(デッキの下の方)になるほどより強くなります。

今回4人でプレイ。

どこで負けてどこで勝つかが重要に見えます。

トリックテイキングに登場するカードの強さがだんだんとインフレしてゆくのは独特の面白さがあります。最初には存在しなかった切り札(トランプ)や特殊化効果があるブイ(浮)カードの登場は象徴的です。一定のカードセットをほぼ配り切ってプレイする一般的なトリックテイキングゲームにはない、他のプレイヤー達よりも強いカードで無双する瞬間は、普段のトリテとは異なる楽しい瞬間があります。また、プレイしたカードがトリックを取ったプレイヤーのデッキに組み込まれて再登場するので、強いカードや特殊効果があるカードのプレイがテクニカルで面白いシステムです。

イラストもかわいくていい。4人より5人向けかもしれません。

フリーゼによるトリックテイキングゲームの新境地。うまくいった実験作という印象です。「これはいいフリーゼ」ですね。

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