お髭処blog

ドイツのものを中心としたボードゲーム・カードゲームのプレイ記録・感想を中心としたブログです。最新のドイツゲームから、紀元前から伝わるゲーム、旧西ドイツ製のレアゲーム、日本伝統の博打まで幅広くプレイしています。

インコグニト/Inkognito

インコグニトはアレックス・ランドルフとレオ・コロヴィーニによるデザインのボードゲームです。事実上4人専用ゲームで、2対2のチーム戦です。しかし、誰がパートナーであるかはゲーム終了時までわかりません。1988年作品。

各プレイヤーは、「フィルボトム卿」、「バブル大佐」、「X」、「マダム・ザザ」と呼ばれるスパイを担当します。誰が誰を担当しているかは本人にしかわかりません。それぞれが秘密の司令を受けています。他プレイヤーの正体を見極めてパートナーにうまく伝えて、先に秘密の任務を達成して握手をした(ルールに書いてある)チームの勝利です。いわゆる正体隠匿系ゲームです。

今回4人でプレイ。

ゲーム盤のコマを動かしたり、ルールに従った質問をすることで、だんだんと他のプレイヤーの正体(担当する役割等)がわかってきます。自身の正体もパートナーへは伝えたいですが、他のプレイヤーに伝わると任務の達成が難しくなります。論理パズルの側面があります。「お邪魔者」を連想します。ただし、この論理パズルはルールでメモを取ることが許されるほどに難しい。

最後はジェスチャーです。ジェスチャーも誰がどんな動作をすべきかがルールに載っています。

昔のゲームならではの、多くのゲーム要素が詰め込まれているところにも魅力があります。それらが全体として奇跡的なバランスで成り立っています。

面白いだけでなく、ボードゲームの古典としてプレイする価値があります。

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