いま大人気の「作りおきおかず」。元々日本にはお漬け物や佃煮など、その時に沢山とれた食材に上手に手を加え、長持ちさせる常備菜がありました。昔は食材を無駄なく使うことが主な目的でしたが、現代の忙しい私たちの生活にも取り入れたい知恵がたくさん。プレミアム会員向けサービス「管理栄養士が選んだ献立」を作成しているクックパッド管理栄養士が、献立作りをぐんと楽にする作りおきおかずについてお教えします!
時間がある時に作っておけば、時間のない日のあと一品に、お弁当に、おつまみに、朝ご飯に、一人ご飯にフルに大活躍すると、さまざまなライフスタイルの人にいま大人気なのが「作りおきおかず=常備菜」です。 でも常備菜って「どのくらい日持ちするの?」「どんな物が常備菜にむいてるの?」と気になることもいっぱい。そこで今回は常備菜作り&保存のルールをご紹介します。
何日か保存をする常備菜はすぐにできたてを食べる料理よりも少し注意しなくてはいけない点があります。
•味は少し濃くつける。(塩分を少し多めにする事で保存がききます)
•火をしっかり通す。(生焼けは腐敗が進む原因に)
•煮物は煮汁の少ないものを。(きんぴら、ひじき等。含め煮のような物はあまり向かない)
•芋類、豆腐、卵は調理してから日持ちがしにくいので注意。
•梅干し、お酢などクエン酸や、しょうが、わさび、カレー粉などスパイス類は殺菌効果があるので、活用すると良い。
•和え物など、水分の出やすい調理法はむかない。
これらのポイントを押さえれば実は様々なものが常備菜になるのです。
せっかく常備菜を作ったら美味しく長持ちさせたいですよね。そのために守っておきたいポイントにも注意してください。
•保存は冷蔵庫、冷凍庫に。
•保存容器は清潔な物を。水滴や汚れがついている物は腐敗の原因に。
•取り分け用の箸を使うこと。口に直接入れる箸や手でさわるのはNG!
•必ず完全に冷めてからラップやフタをして保存。冷めないうちにフタをすると内側に水滴が付き、腐敗の原因に。
•3日1回はレンジでしっかり加熱する。
•お弁当に入れる場合は、なるべく作って日にちのたっていないものを。(保冷剤をつける)
•作った日にちを記しておく。
いかがでしたか? 徐々に気温が上がるこれからの季節。以上の事をふまえて、毎日の献立作りがぐんと楽になる常備菜作り、始めてみませんか?