【*1、*2などの関連記事は、記事の最後にあるMoreの部分にあります。】
<6人の騎手が騎乗停止になった話は、長くなってしまったので記事の最後に。>
5月3日、「美しい日本をつくる会」などが主催する憲法フォーラム「国難迫るー急げ、憲法に国防条項・緊急事態条項の明記を!」が開催された。<東京で開催し、全国20カ所の会場にリモート中継。約2万人が視聴したとか。>
自民の柴山昌彦元文部科学相、公明の浜地雅一衆院議員、維新の音喜多駿政調会長、国民民主党の玉木雄一郎代表なども出席した。
「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などの代表者である櫻井よしこ氏(77)は、「憲法9条で縛られた自衛隊のあり方は、さまざまな修正を重ねて多少は動ける様になったが根本的な形は変わっていない。こんなことで国民を守ることができるのか。直ちに憲法改正に取り組んでほしい」と訴えた。(発言部分NHK5.3)
『主催者の声明文では、憲法への「国防条項と緊急事態条項の明記」を掲げた。憲法への自衛隊明記などを含む国防条項について、岩田清文・元陸上幕僚長は「自衛官は服務の宣誓で命を賭して国を守ると誓うが、自衛隊を違憲とする憲法学者や政党もおり、世論を二分するあいまいな立場にある。命をかけろというなら、国の最高法規に自衛隊が位置づけられ、誰が読んでも自衛隊が合憲となるよう改正を」と要望した。戦力不保持や交戦権否認を定めた9条2項の削除を求めた。(朝日新聞23年5月3日)』
まず、改憲派の多くは、何より9条の改正(改悪?)と緊急事態条項の創設を目的にしていることを確認しておいて欲しい。
また、彼らは単に9条に「自衛隊」の名を明記するだけでなく、国防条項の明記、戦力不保持や交戦権否認を定めた9条2項の削除をして、平和憲法の核となる9条をガタガタに破壊しようとしていることを覚えておいて欲しい。
<mew周囲にも「自衛隊を明記するぐらいなら、いいんじゃない?」とか言ってる人がいるのだが。そんな甘い考えでいてはいけない!(・・)>
尚、岸田首相は、このフォーラムにビデオで登場。「憲法改正への挑戦は決して容易ではない。しかし、社会が大きく変化する今だからこそ挑戦し続けなければならない」と強調。「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中で、自衛隊を憲法に位置づけることは極めて重要だ」「真摯に落ち着いた議論を重ねてほしい」「憲法改正に向けた機運をこれまで以上に高めることが重要だ」と述べていたという。(発言部分は産経5.3)
ただ、改憲派に熱心な人々やネトウヨ等は、このメッセージにがっかりした人が多いようだ。「改憲を絶対に実現する」という力強い言葉はなく、かねてから、さして改憲意欲の乏しい首相たちが形ばかりで使っている「挑戦を続ける」「議論を重ねる」「気運を高める」という言葉が並んでいたからだ。^^;
岸田首相は先月、自民党憲法改正実現本部の会合で、総裁選に当たって任期中に憲法改正を実現したいと申し上げた。改憲に対する思いはいささかも変化していない」、あたかも来年9月の総裁選までに国民投票を実現する意欲があるかのような発言をしたようなのだが。(発言部分は時事通信23年5月3日)
それを実現するためには、『来年の通常国会が発議のタイムリミット。自民党は「年内に改憲原案策定に向けた与野党協議を始めたい」(関係者)との考えだ。』
『衆院憲法審による昨年12月の論点整理では、自民、公明、日本維新の会、国民民主、衆院会派「有志の会」の4党1会派が緊急事態下の議員任期延長を「必要」とする立場を鮮明にした。公明党内からは「相当共通項がある。ぜひ合意形成を図りたい」(北側一雄副代表)との声も上がる。
しかし、自民党は改憲原案づくりには踏み出さず、憲法9条改正による自衛隊明記の是非に議論の重点を置き始めている。9条改正を悲願とする保守派の意向が背景にあるとみられる。新藤義孝政調会長代行は先月27日の衆院憲法審で、「憲法9条の論点整理」と題した独自の文書を配り、「議論を詰めたい」と訴えた。』(同上)
とはいえ、9条改正(自衛隊明記など)に関しては、ここ何回の記事でもお伝えしているように、公明党が反対する意思を表明していることから、そう簡単に話が進むとは思えず・・・。
自民党が9条改正にこだわる限りは、まだまだ改憲案づくりは進まない気もする。(・・)
* * *
ちなみに『キャスターの辛坊治郎氏が3日、ニッポン放送のラジオ番組「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」に出演。岸田文雄首相が来年9月までの自民党総裁任期中に憲法改正実現への意欲を改めて表明したことに「絶対ムリ!」と断言し、さらに「もしそんなことになったら、私、もう即刻この番組辞めます」と宣言した。』という。(東スポWEB23年5月3日)』
『憲法記念日の3日、岸田首相は一部メディアのインタビューに来年9月までに改憲するとの意欲を改めて表明した。
これを受けて辛坊氏は改憲の良しあしは別と前置きした上で、「絶対ムリ! はい。これだけは断言できます。天地ひっくり返ってもそういうことにはなりません」と明言。国会の改憲勢力(自民、公明、維新、国民民主)について、すべての議席数を足すと憲法改正の発議に必要な衆参両院での3分の2以上の賛成票を得られると票読みした上で、それでも最後は憲法9条堅持を理由に「公明党が乗らずに改憲できない」と解説した。(同上)』
そうか~。あの改憲派の辛坊氏もあきらめムードなのか~。<ひそかに微笑む。>
いや、油断は禁物。このブログでも、しっかり改憲派の動きをウォッチして行きたいと思っているmewなのだった。(@_@。
<ここから先は、競馬に興味のない人は読み飛ばして下さいね。>
中央競馬(JRA)で、女性騎手5人を含む若手騎手6人がスマホ持ち込みで、1か月の騎乗停止になったという話を。
JRAは3日、今村聖奈騎手(19)=栗東・寺島、古川奈穂騎手(22)=栗東・矢作、永島まなみ騎手(20)=栗東・高橋康、角田大河騎手(19)=栗東・石橋、河原田菜々騎手(18)=栗東・渡辺、小林美駒騎手(18)=美浦・鈴木伸=の6人に30日間の騎乗停止(13日から6月11日まで。開催10日間)を科したことを発表した。
JRAでは公正競争確保のため、レース前日から騎手たちを宿泊滞在施設(調整ルーム)に隔離し、外部との通信を禁じている。<財布や通信機器はセーフティーボックスに預けることになっている。>
しかし、4月下旬、第1回福島競馬に騎乗していた今村、河原田、小林美、永島、古川は騎手控室にスマートフォンを持ち込み、レース動画などを見ていたことが判明。ままた。第1回京都競馬に騎乗していた角田河は認定調整ルームで、同期の今村と通話していたことが確認された。どの騎手も外部とは通話しておらず、角田らは騎手同士で通話するのは規則に反しないと誤解していたという。しかし、スマホを使用していたこと自体、規則に反することから、騎乗停止処分を科すことになった。
女子6人の騎手のうち、藤田菜七子以外の5人が全て処分されることに。今村、永島、古川、角田は男女関係なく若手騎手として活躍。(今村は新人騎手として男女通じて最多勝。永島は全騎手の中で福島リーディング。)それぞれ多数の騎乗依頼を受けており、ファンや関係者の期待も大きかったし。デビューしたばかりの新人騎手も巻き込むことになり、残念な限り。きちんと反省し、復帰後にまた頑張って欲しい。(++)
ただ、以前、競馬関係者にきいた話だと・・・調整ルーム(宿泊施設)には、騎手が自分が騎乗する出走馬の情報取得やレース・プランの検討などのために、昔から競馬新聞が置いてあるそうなのだが。近年、とりわけ若い騎手は、スマホを使って馬のデータやレース動画などを見て、翌日のレースに備えることが少なくないときく。
何かダウンロードした映像については調整ルーム内の部屋に持ち込みが可能で、その際は職員への届け出が義務付けられているそうなのだが。今回のように、レース間に使用するジョッキールームへの持ち込みは禁止されているとのこと。
この基準は、非常にわかりにくいし、騎手たちにとっても不便だとは思う。(・・)中央・地方競馬界とも、改めてルールや基準をきちんとわかりやすく決めて周知徹底する&その際に、今後のことも考えて、騎手の情報取得の方法を検討する必要があるのではなかいと思うmewなのだった。(**)
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