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2024年春アニメ&特撮簡易感想 その34

 

 

 

 手塚治虫氏原作の医療漫画『ブラック・ジャック』の新たな実写版の放送が近づいているとのこと。高橋一生さんが主演ということで話題を呼んでいた実写化ですが、いつの間にか今月末にまで近づいていることに時間の流れの早さを覚えます。

 それはともかくブラックジャックの実写版は過去何度もされてきましたが、個人的には初めてのリアルタイムで見れる実写版ということで結構楽しみにしていたりします。『岸辺露伴は動かない』にて新たな露伴像を見事演じてみせた高橋さんが、どのようなブラックジャックを見せてくれるのかという期待もありますね。

 

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 予告動画の方も公開されましたが、動画のナレーションが2004年に放送されたテレビアニメ版『ブラック・ジャック』を担当した大塚明夫さんだった点にニヤリときました。僕自身このアニメの方でブラックジャックを知り、ブラックジャック=大塚さんのイメージが強いのでこのチョイスは嬉しいですね。(『ヤング ブラック・ジャック』のアニメもそうでしたが、大塚さんの起用でアニメ版のリスペクトを演出してくれるのがここすきポイント)ドラマのブラックジャックの行く末、せっかくなので確かめてみたいところです。(下に続く)

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『終末トレインどこへいく?』はお休み(総集編)だったため感想はありません。

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第11話「私の生徒だから」

 ホシノ目当てでカイザーを操り、彼女に苦渋の決断を強いた「黒服」相手に先生がついに対面。ゲマトリアなる組織で研究している黒服についても気になるところですが、それ以上に先生のホシノを取り戻すという固い意志に見入ることとなりました。何と言っても黒服の提案や疑問に動じることなく、アビドスのみんなのことを最優先している点が素晴らしかったです。「子どもが助けを求めたから」というシンプルな理由も素敵ですし、真っ当な大人・保護者であろうとする姿勢に感動させられます。少々影の薄かった先生にまさかの安心感を覚える意外な展開となりましたね。でも後述パートでの足舐めには素直に引いたぞ先生ェ!

 そうして後半はホシノ救出のための味方集めとして、ティーパーティーやゲヘナ風紀員会などこれまでのキャラが一気に登場したのが印象的。しかしみんな返事は保留だったので若干モヤモヤが残ってしまいました。(便利屋まで「考えさせてちょうだい」と答えたのは正直意外でしたね)暖簾に腕押しが繰り返されたのもあって前半ほどの爽快感はなかったのですが、先生たちが彼女らを「信じる」選択を取ったのは悪くなかったと思います。ヒナたちも単純に追い返したりはしなかったこと、何より終盤の展開の予想からして助けに来てくれるのは確実なので、個人的にも彼女たちの増援に期待したいところです。

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第12話「裏切りの代価と黄金の代価」

 リーベルトの裏切りに対する報復、そしてノーラの救出という難題に、主人公2人の意見のすり合わせが描かれた今回。怒れるホロとお人好しなロレンスの対比が実に印象深く、彼の言動に呆れながらも仕方なしと協力してくれるホロの姿に何とも言えない哀愁と笑みを覚えました。かといってロレンスも恨みつらみを残すことの危険性、上手い回避の仕方などただの甘ちゃんでは終わらなかったのが好印象。良くも悪くもロレンスの失敗からトラブルに繋がりがちな本作ですが、その分彼とホロが互いを信頼することで乗り越えるカタルシスがたまらないと再確認させられます。

 あとはやはりノーラの含めたやり取りも見逃せません。狼として羊飼いを助けることに忌避感があるホロが、ロレンスの一声のおかげで一線を越えずに済むくだりにはホッとしました。この辺りからも両者の信頼が感じ取れますね。一方でノーラよりもホロの名前を呼んだ理由として「1文字短い」と答えるロレンスにはクソデカため息が出てしまいます。ホロにとっては契約とか羊飼いの相性よりも重要なことがあるのに、彼女の意を汲み取れない辺りロレンスは本当に唐変木だと思わずにはいられなかったです。ギリギリの状況ではツーカーなのに、肝心な関係性はグダグダな2人ですが、だからこそ見ていて楽しい変な魅力を再度覚えた次第です。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第25話「ちびミニラ、はじめてのおつかい」

 サブタイにもある通りちびミニラがおつかいに行くことになったのですが、仕向けてきたちびゴジラの露骨な誘導が目について仕方なかったです。ちびミニラが頑張るところを見て泣きたい“お涙頂戴”を求めるのはまだわかるとして、演出がバレバレかつ雑すぎて苦笑いするほかありません。途中ちびギドラが仕掛けてきたクイズといい、視聴したバラエティを片っ端から混ぜこぜにしてるだろ!ともツッコみたくなりますね。

 そのせいでしっかり者のちびミニラが苦労するのは目に見えていましたが、バイトのちびガバラの押し売りに余計吹き出してしまいました。バナナのゴリ押しは地味に腹筋に悪かったです。そしてはじめてのおつかいならぬ「はじめてのはかい」も上手くいかないちびミニラの姿に、別の意味で泣けてくる回でしたね。(それはそれとしてミニラの熱線といえばやっぱりリング熱線だよね!)

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第21話「力を持つということ」

 エディオムの警告に苦悩するユカ。とんでもなく重苦しくなってしまった空気に見ているこちらもいたたまれなくなっていただけに、久々に戻ってきたイグニスが救いになってくれました。『トリガー』本編にてヒュドラムへの復讐のために力を手にした彼が、ケンゴたち仲間というゴクジョーなお宝を手にすることで憎しみを乗り越えていく展開は何度見てもグッとくるものがあります。そこから「力よりも大切なもの」に繋がってユカを励ましてくれる流れにもほんわかさせられますね。復讐者だったとは思えないほどコミカルで優しい、そんなイグニスの気安さに大いに感心させられました。

 さらに今回トリガーの劇場版『エピソードZ』が触れられたのも見逃せないポイント。セレブロが『Z』の時以上に大暴れしていたことや、ザビルが光を取り込んで生まれたイーヴィルトリガーなどもしっかり触れられていたのは嬉しかったです。何よりユカが悩んでいた力の暴走に関わるくだりを見せながらも、上述の通りそれ以上に大切な“絆”を以て乗り越えるウルトラマンの強さを語ってくれたことに感動させられます。「力は使い方次第」「それを決めるのは心の中にある」といったベタな言葉も、イグニスとユカのやり取りのおかげでかなり実感のこもった答えになったのではないでしょうか。

(余談ですが冒頭でイグニスが持ってきたお宝の中に次回作のウルトラマンのアイテムらしきキューブが出てきた時はびっくりしましたね。ここからアークとどうやって繋がるのか……!?)

 

 

 さて個人的には楽しみな実写版ブラックジャックですが、ライバルキャラのドクター・キリコが女性だったのは意外なポイントでした。不気味な長身のイメージが強いキリコを石橋静河さんに演じてもらうというのは、かなり思い切ったことをしたなぁとつくづく思います。ともかくこの大胆な改変がどのような化学反応をもたらすのか、そちらにも注目していきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

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