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2026年冬アニメ簡易感想 その29

 

 

 

 戦車×美少女の組み合わせで一世を風靡したガルパンこと『ガールズ&パンツァー』。そのスピンオフ作品の中の1つ『ガールズ&パンツァー リボンの武者』のアニメ化が決定しました。といっても上映予定の『もっとらぶらぶ作戦です!』第4幕の後に流れるパイロット版、いわばおまけのような短い映像のみの構成となるようです。とはいえらぶらぶ作戦に続いてこちらもアニメ化される事実は、ファンにとって中々に衝撃的ニュースと言えるでしょう。

 さてこちらのリボンの武者ですが、原作は本家ガルパンアニメの軍事考証とキャラクター原案補佐をそれぞれ担当した鈴木貴昭氏&野上武志氏のコンビ。ルールがキッチリ定まった戦車道とは異なる、ほぼ何でもありの非公式試合「強襲戦車競技(タンカスロン)」で戦う少女たちの物語となっています。激しくリスキーな戦法の応酬や野上氏の濃い作画も相まって、本家とは一線を画しているヒリヒリした空気感が最大の特徴ですね。

 従来のガルパンには見られない、本気の戦車戦が魅力の本作。ほのぼのとした雰囲気を期待していると確実に面食らいますが、ハマればその独自の作風が刺さることでしょう。らぶらぶ作戦の後にこちらが流れるギャップはどれほどのモノなのかも含めて、不肖メタレドも少々気になってきた次第です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター ライジングアゲイン

第131話「来たる!集まる!仲間たち」

 今回は来たるラクアでの決戦に向け準備を進めていくリコたちの前に、次々と仲間たちが駆けつける展開にまず癒されました。ネモたちやマヨネーズ師匠は予想通り力になってくれるとわかっていましたが、ここにきてソーダヨまで駆けつけたのは予想外でしたね。しかしサザレも含めて記者という立場上、ライジングボルテッカーズの真実を伝えるには必須の存在だとわかり膝を打ったところ。どちらにせよソーダヨの大言壮語がかえって頼もしく見えてきたほどです。

 他にもフリードがヤンガに情報を託そうとしたりと、懐かしのキャラたちが本筋に関わってくる印象深い内容にも仕上がっていました。特にヤンガは人とポケモンの力になる研究者を目指し、突き放してくるフリードに協力しようとしてくれるので思わずグッときましたね。こうして味方になってくれる人物が集まってくる様子を見れば見るほど、物語がクライマックスに突入しているのが意識出来ます。

 そして肝心のマヨネーズ師匠がメガルカリオZを持ってきたのが後半の注目ポイント。ロイのルカリオのパワーアップイベントが来ましたが、ひとまずはまだまだ修行が必要という形に落ち着いて少々クールダウンしました。しかしマヨネーズ師匠が繰り出したメガルチャブルの、アンコールなどを駆使したバトルは見応え抜群。アピールに余念がない愛嬌も含めて、マヨネーズ師匠共々実力とネタ双方が豊富なイメージが出ていたと思います。

 

 

【推しの子】(3期)

第33話「拝金と情熱」

 『15年の嘘』上映に向けて制作側の最初の苦難が目に付いた今回。当たり前のことですが作品を作るためにはお金が必要であり、予算確保のために出資者を募らなければならない……方々を回り苦心する鏑木Pと五反田監督の様子に、生々しい背景を感じ取った次第です。(あまり関係ありませんが、株式会社AICライツの代表取締役社長である井上正大さんが自ら営業に邁進している話を思い出しました)一方で役者に関してはPのコネが大いに役立っており、根回しや土台作りの重要性も見られますね。

 そんな中で五反田監督が主演にルビーを推薦するくだりは、ここまでの現実的な話とは相反する展開で目が離せなかったです。話題性確保のためなら不知火フリルを起用すべきでしょうが、アイを演じさせるにあたって娘のルビーの執念を利用しない手はないでしょう。ただそれでは映画の集客が見込めるかどうかわからない。鏑木Pの言い分と監督の言い分それぞれがわかるだけに、映画やドラマの制作が如何に大変なのかを思い知らされます。

 そしてオファーが来ているフリルがまさかの演技勝負をルビー&あかねに申し込む展開が後半の見どころ。ややコミカルな演技を織り交ぜてくる場面といい、これまでのクールキャラからかけ離れたフリルの本質は中々に興味深かったです。作品をより良くしたい意欲と自分の存在が作品を歪めている矛盾を抱えながら、意外と熱い情熱を持ち合わせているフリル。初登場からずっと影が薄かった分、ここにきて存分に暴れ出したことに思わずニヤリときましたね。

 

 

呪術廻戦(3期)

第57話「東京第1結界④」

 レジィ率いるチーム相手に苦戦を強いられる伏黒。前半まではかなり殺伐としたバトルが画面に広がっていましたが、以前登場した「髙羽史彦(たかば・ふみひこ)」の登場によってノリが一変。今回1人だけギャグ漫画のような理屈を振りかざしてくるキャラクターと戦闘力に唖然となりました。参戦時の微妙な空気が30秒以上続く様子もさることながら、余計なお世Wi-Fi!!の際の作画崩壊ネタなどから彼のギャグの滑りっぷりを味わった気分です。

 当人が繰り出すギャグはともかく、髙羽自身は愉快かつハイテンションなのは結構救いになりましたね。何も言わずとも伏黒に協力してくれる頼もしさと、芸人としての矜持もしっかり持ち合わせている様子から信用出来る人物であることがしっかりと伝わってきます。中でも持ち点が0点=ここまで誰も殺していないという情報も髙羽に対する好感をますます抱くこととなりました。

 とはいえ伏黒の戦いそのものは非常に陰鬱としていたのが印象的。姉を救い出すためなら殺しも厭わなくなっている姿に、思わず心配せずにはいられません。一方でレジィとの戦闘シーンは縦横無尽で迫力満点でしたね。レシートの内容を再現出来るレディと、複数の式神を使役する伏黒それぞれの手数の多さが画面狭しと大暴れしていました。ここ最近フィジカル重視の肉弾戦メインだった分、こうした能力バトルらしい光景を見られたのは中々に楽しかったです。

 

 

葬送のフリーレン(2期)

第36話「立派な最期」

 神技のレヴォルテをはじめとした強力な魔族たちとの戦い、その様子がハイクオリティな作画によって大迫力な光景として描かれました。攻防一体の黒翼を操るゲナウと頑丈な肉体による耐久戦法を得意とするシュタルク、それぞれの個性が目まぐるしい映像で見られたためにかなり興奮しましたね。加えてフェルン&メトーデの方は敵の霧を晴らしつつ超長距離射撃という、中々にド派手なコンビネーションで活躍していてたまらなかったです。

 何といってもこの激戦は魔族側が人間をどう見ているか、この辺りに尽きていたと考えます。レヴォルテは人間の弱点などを理解しており子ども(のフリした子分)を配置するなど中々に狡猾。しかし人間の底力に関してはまだまだわかっていなかったようで、生物的な範疇でしか彼らを計れなかったのが敗因になっていました。それを差し引いてもシュタルクの生命力は色々おかしいですが。どこまでも心の機微に疎すぎる、本作の魔族たちの生態はどこまでも向こうの弱点になっていたということでしょう。

 そして今回は何よりゲナウが生き残ったことにホッとしましたね。優しすぎるが故に殉職した元相棒のことを想いながら、自分は嫌な奴のままで生き続けようとするいじらしさに胸打たずにはいられません。しかし視聴者にはゲナウも“いい奴”であることがわかったので、嫌な奴かどうか関係なしに彼の力を見たと言えます。ともかく前回まで乱立していた死亡フラグを見事へし折ってくれて、個人的にもハラハラした気分が少しだけ晴れました。

 

 

 ガルパンに関して最も気になることと言えばそう、本家最終章です。全6話の内4話が上映されて、続きがいつ来るのかでヤキモキするのがファンにとっての恒例行事。しかし上述のリボンの武者に合わせて、いよいよ最終章第5話の続報が到着しました。

 

 

 今年の10月に上映決定ということで、ようやくかと僕自身胸を撫で下ろしています。(毎話公開に約2年くらいかかっていますが、今回は特に長かったですね)冬季無限軌道杯もいよいよ決勝戦ということで、大洗VS聖グロリアーナという地味ながら重要なマッチングになっているのも見逃せません。当時からガルパンを見続けてきた身としては、こちらも何とか観に行く所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

牙狼<GARO> 東ノ界楼 第6話「砂轢」感想

希望の刃振るい

砂上の絶望に挑む

レクトルーー!!頼むからお前は死なないでくれーー!!

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  • 闇を照らすは希望の光、嵐と翔ける黄金の騎士

 前回から引き続き、流牙&レクトルが砂漠での激闘に挑む様子が描かれた牙狼東ノ界楼6話。サンドウォリアーズの軍勢だけでなく、以前から名前が出ていた“砂の王”ガルザスも登場したりとクライマックスと見紛うばかりの濃密さでした。加えて後述の莉杏VSエルミナのバトルも含めれば、1話丸々バトル盛りだくさんの回だったと言えますね。(東方探訪なしは少々寂しかったのですが、その分尺をフルに使ってくれたと思えば悪くありません)

 何といっても満を持して登場した「黄金騎士ガロ(牙狼) 翔」の荘厳な光景が最大の見どころなのは間違いありません。砂嵐に呑まれた流牙にハラハラさせられた中、聞きなれた召還音と見慣れた光&シルエットで全てを察せられる演出には大いに震えました。流牙シリーズ特有のテーマが流れた瞬間に至っては、その盛り上がりっぷりに思わずテンションが爆上がりしっぱなしになりましたよえぇ。長いこと待たされた分、最高の形でその姿を拝めて感無量といった感触でしたね。*1

 さらにはガルザス戦にて亡者ノ鎧に続いて閃光剣舞を披露するシーンもたまらなかったです。前作からの必殺技としてまたもや使用してくれるので、今となっては流牙の代名詞の1つとして定着した印象がありますね。サンドウォリアーズを一撃で粉砕する圧倒的な攻撃力もたまりませんが、こちらもこちらでこのシリーズならではの“味”に昇華されていると思います。ガルザスには通用しなかったものの、希望を司る黄金騎士としての格はしっかりと感じられた次第です。

 

 

  • 絶望をもたらす魔王に立ち向かう

 そして今回大きな衝撃を与えたのがガルザスの圧倒的な存在感。ガロの召還に呼応するかのように親玉として出現しましたが、流牙すら追い詰める実力に思わず息を呑むこととなりました。閃光剣舞を喰らっても即座に復活する(体が砂だから効かない?)ので、絶望感も半端ではなかったです。またトゲトゲしい全身ノ鎧に加え、魔戒騎士のように大剣を武器にしているのも興味深いですね。ホラーでありながら威風堂々とした佇まいは、まさしく“魔王”といった風貌で威圧に満ちていました。

 そんなガルザスに立ち向かうレクトルの勇姿も見逃せません。大規模な術を使用しての攻撃は明らかに無理をしていましたが、回想シーンも相まって怒りに燃える姿はかなり鮮烈に映りました。普段の態度とはまるで別人で、仲間を奪われた憤りに溢れていることがこれでもかと伝わってきましたね。結局こちらの攻撃も効かなかったものの、トラウマでもあろう相手に一矢報いようとする勇猛さは個人的にも高く評価したいところです。

 何より冒頭の回想にて、アユラを助けた時の詳細が明らかになったのが大きかったですね。ホラーの邪気に満ちた魔界筆を手にして闇堕ち一歩手前だった彼女を、左腕を犠牲にして救い出す様子はなるほど見事。(それだけにアユラがこの後姿を消したのが引っ掛かります。やはり師の腕を奪ってしまった負い目が原因でしょうか)もうこれだけでレクトルへの株がドンドン上がっていくので、一応死なずに済んだことは嬉しい限り。アユラの方は心配ですが、ここまできたらレクトルには最後まで生き延びてほしいとつい願ってしまいます。

 

 

  • 莉杏、最後(?)の銃弾

 上述でも触れた通り、莉杏とエルミナの激戦が描かれたのも注目すべきポイント。リュメ様抹殺を計るエルミナに立ち向かう莉杏の果敢な姿に改めて惚れ惚れさせられます。またこの2人のアクションに関しては今回最もクオリティが高かったと思いますね。魔導銃VS鉄扇の個性もそうですが、やはり見どころは肉弾戦のカメラワークでしょう。目まぐるしく回転していく視点が、スローモーションを交えながら展開されるので大迫力の一言。この辺りは実に鈴木監督の手腕が発揮されているように感じます。

 さらに岩場に出てからは莉杏が魔戒符と銃を利用した配置技を披露していたのが面白かったですね。かつてアミリとの戦いでも披露したトラップをここでまた見られるとは思っていなかったので、中々に興奮させられました。一応エルミナを水から解放させられましたし、本作の莉杏屈指の大活躍だったと言えるでしょう。(最もエルミナはまたあの水の餌食になるようですが……)

 さて莉杏に関しては最後に霧ノ谷のゲートをくぐり、ついに龍の国へと旅立ったのが何とも切ないところ。リングの先の龍の国が大自然豊かな光景だっただけに、本格的に異界に行ってしまったという実感が湧いてきます。何より前回同様にチラリと見せた、莉杏の寂しそうな表情に胸が締め付けられました。このまま莉杏は流牙と離れ離れになってしまうのか、その要素が気になってしまうラストでもありましたね。

 

 

 というわけで次回は過酷な選択を迫られるストーリーが展開される模様。燃え盛るサガンと操られている人々という衝撃的な絵面にまず目が留まりますね。そのうえで流牙は莉杏の帰りを待つためにゲートを守るか、街の住人を救うためにエルミナと戦うか……中々に辛い展開になっていくので、これまた覚悟して見た方が良さそうです。

 

 

次回!「砂罪」

選ぶべきは使命か、それとも……

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ちなみに今回ガロ翔を演じたスーツアクターは橋渡竜馬さんと大西雅樹さんのお2人。前者は『ウイングマン』のウイングマンや『BEAT RUNNERS』のプレストといった主役級のアクターを務めるなど近年大躍進中。そして後者も古くから『牙狼<GARO>』シリーズの主役アクターを担当してきた大ベテランであり、かなり豪華な面子と言える。

2026年冬アニメ&特撮簡易感想 その28

 

 

 

toy.bandai.co.jp

 

 ゴジラシリーズの怪獣たちを立体化した玩具シリーズ「ゴジバースト」が新シリーズ始動に合わせて新商品を大量展開。『FINAL WARS』のFWゴジラや『ゴジラVSメカゴジラ』のメカゴジラなど、さらなる人気怪獣たちが出揃うことが判明しました。中にはサンダーゴジラとかいうバーニングゴジラの亜種みたいなモノまで出ており、オリジナルのイマジネーション怪獣も変わらず出していく様子です。

 中でも個人的に注目しているのがデストロイア。『ゴジラVSデストロイア』に登場し圧倒的な絶望感をもたらしたVSシリーズのラスボスもついにゴジバーストに参戦するとのことです。嬉しいのが以前発売されたキングギドラと同じくDXシリーズな点で、値段は2倍以上するもののその分サイズは全高役110㎜と大きめ。劇中に近いサイズ比でゴジラと並べられるということで、思わずテンションが上がってしまいます。他玩具よりもミニサイズな分、こうした形で忠実に再現してくれるのはありがたいですね。

 

toy.bandai.co.jp

 

 それはそれとして目に留まったのが上のセット商品。リトルゴジラとスーパーメカゴジラ用のガルーダというVSシリーズファンにはたまらないセット商品ですが、その中にキングデストロイアの強化パーツが存在しています。

 キングデストロイアって何?って声を見る度に「ああ、ゴジラ初心者さんかな」って嬉しいような、少し寂しいような気持ちになるね。そうだよな、VSシリーズに出てこない怪獣だし知らなくて当然だよな。初代ゴジラが公開されて約71年、そんな怪獣一度も出てきてねえしキングデストロイアってなんだよ。

 はい、例によってゴジバーストの存在しない記憶シリーズです。毎度毎度何かしらオリジナル要素を用意してきますが、まさかデストロイアの強化形態なんてものを出してくるとは思いもしませんでした。強化した姿に「キング」と付ける辺りも、何と言いますか安直な感じがしてじわじわきます。

しかし劇中のデストロイアがあのまま進化していた場合どうなるのか?というifの可能性としてあり得る塩梅ですし、何よりこうしたら強そう感を全面に描いたデザインなので何だかんだ好感が持てますね。子どもの想像をそのまま形にしたようなゴジバーストのオリジナル怪獣は、毎回良い意味で童心に返らせてくれます。玩具だからこそ肩の力を抜いて楽しめるというのもありますし、このシリーズには今後もこうしたはっちゃけぐあいを見せてほしいくらいです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

真夜中ハートチューン

第10話「キスorハグ」「黒風白雨」

 今回の前半は放送部による恋愛相談コーナーから始まる小話。お悩みの手紙にあーでもないこーでもないと談笑する中、六花と寧々が対立した時は思わず面食らいました。一歩先を行く行動がキス(寧々)かハグ(六花)かという議論は、実際に有栖にしてみせた2りならではの発想。ここにきてあの時のやり取りが双方の恋愛観に関わってくるのが何とも面白かったですね。マイクを切り忘れるというお決まりのミスも相まって、甘酸っぱい雰囲気に対するニヤニヤが止まりません。(そしてお悩み相談してきたヤツの正体が体育教師の鮫島というオチも秀逸)

 続く後半は名前呼びという重大なイベント。六花も寧々も有栖に名前で呼んでもらうよう要求してきたのに対し、しのぶだけ遠慮する展開に目が離せなかったです。しかし断った理由が彼との「夢の距離」からきているのは中々にいじらしいと感じられます。しのぶにとっては2人きりの勉強会をしている今が何よりも重要であり、同時に夢を真剣に追えていないことへの負い目なのでしょう。逆に本気で夢を叶える覚悟を決めた時にこそ、想い人に名前を読んでもらおうとする辺りにしのぶのあざとさが詰まっています。サブタイの黒(こく)と白(はく)を合わせることで“こくはく”となる演出にも唸らされるばかりです。

 

 

ダーウィン事変

第10話「加速する扉」

 意外な真実が明らかになる中、衝撃展開にこちらの情緒が追い付かない……何といってもハンナとバートの死亡があまりにもショッキングで、終盤からずっと呆然とせずにはいられなかったです。(チャーリーも心なしかガチでショックを受けていそうなのが辛い……)村人がチャーリー宅を燃やしたことへの胸糞悪さもありますが、2人が火事の前から殺されていた可能性にもゾッと来ますね。これもまた村人の仕業なのか、はたまたALAの差し金なのかで事情が大きく変わってきそうな事柄かもしれません。

 他にもチャーリーの遺伝子状の父親であるグロスマン博士についての情報も注目ポイントでした。15年前のALAによる襲撃は博士の依頼であり、何らかの理由でチャーリーを保護させるためだったのはなるほど納得のいく話です。一方で問題は博士の真意がイマイチ読み取れない点で、そのうえ彼の行方はリヴェラすら掴めていないのが厄介ですね。ある意味ではALA以前の元凶として、誰よりも不気味な存在感をここにきて放ってきました。

 個人的な見どころはリップマン少佐との一騎打ちにおけるチャーリーの意見でしょうか。動物開放がひいては人間を救うことになるという少佐の主張に対して、「何の責任も感じない」と返すのは中々に痛烈。どれだけのお題目を掲げようと、他の人間や動物たちはそんなこと知ったことかで返すのはまぁ当然と言えますね。結局のところチャーリーも自分と大切な人たちの生活を守りたいだけなので、どこまでもALAたちの考えとは相容れないのが改めて伝わってきました。

 

 

死亡遊戯で飯を食う。

第10話 「Goin' ----」

 極限まで追い詰められながらも戦う萌黄。自分を慕う仲間すら殺して幽鬼に挑みましたが、あまりにも呆気なく敗れ去る様子に絶句してしまいました。勝てるとは思っていなかったものの、ここまで歯が立たないのは何とも無情。伽羅のように強い人間になることを目指して本気で戦ったものの、想いだけで勝敗が決まるほど単純な話ではないということなのでしょう。何より敗北を悟った瞬間の強がる自分を止められる安堵と、最後まで何も残せなかった悔しさを同時に見せる萌黄の死に際に胸が締め付けられた次第です。

 そうした萌黄の情けなくも鮮烈だった生き様は、視聴者だけでなく劇中の幽鬼にも突き刺さった模様。結果は伴わなかったものの誰よりも生きようと足掻いた彼女に対して、何となくで生きている自分を恥じる独白はなるほど幽鬼にとって重大な出来事だったことが伝わってきます。生き残ることが第一のゲームにおいて、時には死に向かっていく方が輝いて見えるのは皮肉な話ですね。これだけ目に焼き付く生き様を見せた点では、萌黄が戦った意味はあるのかもしれません。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第102話「お父さんと話したい」

 ちびアンギラス経由でお父さんゴジラとの会話を試みることにしたちびゴジラたち。通訳をフリップで出す七面倒さがありながらも、かのゴジラが何を考えているのかが読み取れる興味深い回となりました。ちびゴジラのことを「小さい」で済ませる淡白さを見せる一方で、質問にはキチンと答えてくれる辺り大事には思っているのかもしれません。何だかんだで威厳を感じられる点は流石ゴジラといったところです。ところでお父さんゴジラはあの後どこに行ったんでしょうかね……?

 そんなお父さんゴジラを前に目を輝かせるちびゴジラも印象的。やはりお父さんのことになると毒舌は鳴りを潜め、無邪気で純粋な部分が良く出てきますね。文字通りの意味で父の大きな背中を見て、大怪獣を目指す息子として実に微笑ましかったです。ラストの背中を見せるギャグも、大人の真似をする子どもとして割とありそうな絵面だったのでこれまたほっこりきましたね。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第7話「星に射抜かれて」

 ガメドンによってブレーザーの記録を見ることになった回。『アーク』本編では叶わなかったゲント隊長らSKaRDの素顔を、ユウマたちがようやく見られたことにどこか達成感を覚えました。他にもファードランアーマーやチルソナイトソードといった装備・武器の数々から、ゼットと一緒に他ウルトラマンを連想していく流れも微笑ましかったですね。中でもベリアロクに頭を悩ませているゼットは特にフフッときます。

 そしてさらなる別次元に降り立ったゼットがそのブレーザーとようやく対面を果たしたラストが最大の衝撃でした。モグージョンが襲い掛かってきてまさか……!?と期待させてから登場、ブローチを受け取る流れはかなり胸熱。また他のウルトラマン相手にもいつものルゥゥロォォォォイ!!な喋り方を貫き、どこまでも独特のキャラを保っていたのが最高でしたね。(ブローチを貰ってからのいつもの奉納ポーズでゼットを困惑させるくだりがここすきポイント)

 他にもガメドンが見せたオメガの戦闘シーンも三度解禁。今度はザラブ星人相手に激戦を繰り広げており、ここでもガメドンアーマーの防御力の高さが披露されていましたね。(ただ映像の中のオメガはバリアが使えることを知らなかったようなのが気になります)そのうえブーメラン状の弾丸で向こうのバリアを貫通する攻撃性能まで発揮しており、ドンドン明らかになる凄まじいスペックに驚くばかりです。

 

 

 ゴジバーストといえばバンダイのYouTubeチャンネルで配信しているフィギュアドラマも見逃せません。フィギュアをストップモーションで動かし、怪獣たちが生きているように見せバトルさせる『ゴジラアイランド』を彷彿とさせる映像はこれまた子ども心をくすぐってきます。そんな動画シリーズもついにシーズン3を迎え、ますます話が盛り上がっていきそうです。

 

www.youtube.com

 

 例えば上の動画ではアンギラスが危険を察知し、謎のヘドラ軍団の前に立ち塞がるシーンが最高にカッコよかったです。SY-3とリトルの前に立ち、2匹を守るようにヘドラを睨むイケメンぶりに惚れ惚れしましたね。今年はアンギラスが登場した『ゴジラの逆襲』70周年ですし、玩具展開とはいえアンギラスの華々しい姿を見られてファンとしては嬉しい限りです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

BEAT RUNNERS 第10話(最終話)感想

ビートを刻むぜ!!

激しく美しい旋律と共に宇宙を守れ、ビートランナーズ!!

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  • 重なる共闘、響かせろ残響

 巨獣パンゴーラを倒すため立ち上がるビートランナーズ。彼らの激闘が描かれた最終回では、予想していた通りハンゾー&ウズメの助太刀から始まりました。助けてもらった借りを返すという形で助けに入る流れがあまりにもベタで、若干のツンデレに惚れ惚れしてしまいます。期待していた要素をここまでしっかり抑えてくれていると、オタクとしては興奮せずにはいられませんね。それだけでなく、パンゴーラを内側から破壊するエネルギーをクレットの細胞で補強する提案がまた絶妙。ここまでの登場人物全員で戦う流れは、最終決戦として実に堅実なものとなっていました。

 準備パートからパンゴーラへの突撃、デモリションたちディエンダルとの戦いなど、最終回だけあってアクションシーンもひたすら豪華でしたね。何といってもハンゾーが味方に加わったことで銃撃戦に剣戟も加わり、絵面の激しさがより増していました。中でもプレストとハンゾーのコンビネーション技でデモリションを退けるシーンがここすきポイント。この2人は初対面時が大分剣呑としているからこそ、意外と息の合ったバトルを魅せてくれたことへの感慨深さも味わえたと言えるでしょう。

 そのままプレストがアダージョに代わってパンゴーラにトドメを刺す瞬間など、盛り上がる要素をしっかりやってみせたのがグッド。(アダージョの見せ場があまりなかったのは若干残念に感じましたが……)2人の無言のアイコンタクトも素敵ですが、それ以上に主人公が決めるべき場面をやってのけたことに確かな安心感を覚えますね。良い意味で予定調和とも言える展開を、捻らずにやり遂げたバトルとして大いに楽しめた次第です。

 

 

  • どこまで行けるか分からないけど燃やせコアを

 今回の共闘という要素でもう1つ触れておきたいのがTear.Drop.4(TD4)とウズメのセッション。ビートメタルパックにチャージするエネルギーが足りないとなったところで、視聴者にもしや?と思わせてからウズメがカギになる流れに膝を打ちました。一緒に歌うことで音楽の力を高めていく、といった理屈は本作をここまで見ていれば自然と納得がいきますね。何より同じビートを奏でる形で共に戦う構図が、まさに音楽をテーマとした作品としてこれ以上な表現になっていたと思います。

 そうしてTD4とウズメのコラボで披露されたのがプレスト謹製の新曲「CHANGE MY DESTINY (feat. ウズメ)」(当記事のサムネになっている曲です)。ここにきて新たな曲を作って歌うという展開に、これまた興奮を覚えました。そんな新曲に関してもシンプルに盛り上がる内容で、戦闘中はこの曲をBGMにテンションが上がりましたね。J-POPテイストの明るさを内包していながらも、バトルにしっかり合う辺りこの曲もヒーローソングとして見事だと評価したいです。

 個人的には歌詞に「何度だって」や「共に行こう」といったワードが入っているのがお気に入り。行く先がどこに繋がっているのかもわからない中、共に歩いてくれる仲間がいればどんな困難だって乗り越えていけるだろう……記憶喪失ながら前を向いて戦い続ける、プレストらしい曲に仕上がっていて胸が熱くなってきます。最後の最後に「憂鬱なアイロニー」以上に好きになる曲に出会えて嬉しい限りです。

 

 

  • “創造”と“破壊”の先に待つモノとは……?

 プレストといえば上述の新曲を大自然のメロディから編み出す絶対音感を発揮したのも印象的。正直これを絶対音感と言っていいのかは疑問ですが。レントたちからも感心されるほどのアドリブ&想像力ということで、彼の特異性を感じさせる一幕となっていました。そしてデモリションとの記憶の断片も明らかになりましたが、去っていく彼を引き留めるような構図が目に留まりますね。まるで親しい間柄のようなやり取りであり、以前明かされたデモリションがバイオロイドという事実も踏まえると……といった妄想が止まりません。

 などと考えていた中、Cパートでのソライヤの発言に全てを持っていかれることに。「創造と破壊、全てを掌握する日は近い……」なんて黒幕みたいなセリフに思わず面食らってしまいましたよえぇ。話の流れからして彼女の言う創造はプレスト、破壊はデモリションのことを指しているのは明らか。それだけにレントの懸念通りソライヤが怪しくなってきたことに脳天を撃ち抜かれた気分になります。嘘だよなソライヤ様!?と内心叫びつつ、ここから彼女の目論見が語られることに注目していきたいところです。

 

 

  • 2人の“揺るがぬ熱きヒーロー像”を見る

 本編も終わったところで最後は声優とスーツアクターの対談コーナーについても触れておきたいと思います。(メイキングパートなどは本編が17分に拡大したため無し)最終回は小野賢章(おの・けんしょう)さんと橋渡竜馬(はしど・りょうま)さんのプレストコンビ。1話の時点で最後はこの2人になるだろうとは予想していたので、待ちに待った対談に始まる前からソワソワしてしまいましたね。

 まず小野賢章さんと言えば多くのアニメに出演している今をときめく売れっ子声優。しかし特撮作品の出演は本作が初めてらしく、それ故の苦労も多かったようです。激しいアクションの合間の喋り方など、表情が変わらないヒーローだからこそコツを掴みにくかったのでしょう。そのうえでプレストが「どんな厳しい場面でも戦いを楽しむ」良い意味での前向きさを出してみせたのは流石小野さんといったところです。

 続く橋渡竜馬さんはドラマ・舞台俳優とスーツアクター両方をこなしている人物。(個人的には『ウイングマン』の主役・ウイングマンのスーツアクターを担当していたことや、『ウルトラマンオメガ』でカミヤ・ユウタ役としてゲスト出演したのが印象深いです)小野さんと比べると特撮に慣れ切っているので、対談でも落ち着いて向こうの話を聞いてあげていたのが頼もしかったです。中でも小野さんの演技に感謝する辺りは実に大人でしたね。

 そんな両者が語ったヒーロー像も実に興味深かったです。小野さんは「誰かの正義が誰かにとっての悪」「ヒーロー像も人によって変わる」可能性を踏まえつつ、誰かのために戦えるポジティブなヒーローを。対する橋渡さんはリーダーのアダージョながらプレストが常に熱い想いで仲間を先導していたことから、揺るがない軸を持ち1歩前に出て何かを伝えられる人こそヒーローだと語っていました。このことからプレストはまさに双方のヒーロー像に合致した、主人公らしい存在であることが読み取れますね。そんなプレストを最後まで魅力的に演じてくれたお2人には感謝の念を送りたいところです。

 

 

 というわけでビートランナーズ最終回の感想でした。そのまま作品全体の総評に移りますが、最後まで「生身の人間が登場しない仮面劇」「音楽をテーマに戦うヒーロー」という要素をきちんと魅せ切ったことを高く評価したいです。ビートランナーズのメンバーをはじめとした登場人物全員を変身後の姿ではなく、最初からその姿の個人として描いてみせました。音楽に関しても歌う側であるTD4を添え物で終わらせずに、彼らもヒーローの一員として主張してきた終盤に感心させられた次第です。

 他にも訓練や談笑に花を咲かせる場面を入れることによって、彼らのキャラクターを掴みやすくなっていたのが素晴らしかったですね。それでいて戦闘シーンも各陣営ごとに違いを持たせたり、性格を反映させたバトルスタイルでよりわかりやすさを追求されていました。10分という短い本編時間だからこそ、世界観などを含めて視聴者に伝える取捨選択を取れていたと言えます。総じて限られた制限の中で何を魅せるべきか、本作はその点に力を注いでいたことが改めて感じられました。

 

 そしてメイキングパートや対談パートは本作の裏側、ひいては特撮というジャンルの門戸を開くきっかけになるであろうものとして主張したいポイント。スーツアクターを全面に押し出した企画体制をはじめとして、特撮を作る過程にどれだけの裏方が関わっているかをこれまたシンプルに説明してくれていました。監督や撮影スタッフはもちろんのこと、スーツのデザイナーや制作スタッフ、音楽や映像編集担当など実に大勢の人たちのこだわりが詰まっていることがこれらのパートから改めて伝わってきました。

 僕自身スーツの動きやすさチェックで思い切り切り落とす場面や爆発のエフェクトをキャラを透かす演出など、初めて見るものばかりで非常に勉強になりました。当たり前だと思っていた特撮に対する熱意がどれだけのものなのか、実際は想像以上だったとここにきて実感しましたね。そのうえで全く新しい特撮IPを生み出すことがどれだけの覚悟なのかも、遠回りながら肌で感じた次第です。こうしたプロフェッショナルの情熱が特撮を盛り上げていっているのでしょうし、今後の特撮を担うのはこうした作り手たちの“パッション”であることは間違いありません。

 

 無論10分という短さ故の物足りなさや宙ぶらりんで終わった布石(レントのやや自信なさげな部分に後半から触れず解決されなかった点はだいぶ肩透かしでした)など不満点もあるにはあるのですが、それ以上に本作から感じた熱量や出来上がった映像の面白さが上回ってみせたのが正直な感想です。作品の出来がどうだったか以上に、ビートランナーズ大好き!!!これからも応援していきたい!!!という想いに溢れています。

 それ故本作をもっと布教していきたいと思うのですが、TVerの期間限定配信故追いかけにくいのが難点ですね。放送後にYouTubeで一挙配信したり、他の配信サイトでまとめて見れるなどしてくれればおすすめしやすいのですが……

 あとはシーズン2についても色々気になるところ。関智一さん曰く今は何も決まっていないそうですが、ここまでの伏線を残してそのまま終わるのはあまりにももったいないです。どうにかして第2期を見たいと思うので、こちらは全力で待つ所存。もし始まったあかつきには、これまでと同じく毎週視聴して当ブログに感想を書いていきたいですね。その時までひとまずはさらば、ビートランナーズ!!シーズン2でまた会える時を待っているよ!!

(※次回は対談やアイドルアクションPVがメインの特別編を放送する模様。こちらの感想も来週の簡易感想で書いておこうと思います)

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

↓以下、過去の感想が書かれた記事一覧です。

 

 

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仮面ライダーゼッツ 第25話「始める」感想

──目醒めろ──

夢と現実、狭間で待ち受ける悲劇を覆せ

Mission re:start.

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  • 夢想で無双な青年の夢は如何に

 というわけであの衝撃的なラストから明け、莫が病室で目覚める場面から始まった今回のゼッツ。第1話で車に轢かれガンナイトメアと戦ったところまでは同じですが、それ以外では大きく異なっていく展開が最初に注目するべき要素となっていました。まずはやはり困惑する莫の様子が印象的で、変身してゼロをゼッツルームから追い出すなどかなり動揺していることが伝わってきます。(必殺技を待機させて脅す絵面自体はシュールですが)まぁあれだけの出来事を体験したことを踏まえれば、こうなるのも仕方ないとわかるでしょう。

 他にもねむにザ・レディの正体を明かしたり、怪事課の2人に小鷹や紅覇の名前を出して混乱させるシーンも目に留まりました。いきなり言われてもわけがわからなくなるであろうことは莫自身理解していたでしょうが、それでも言わずにはいられなかった心情も理解出来ますね。あの夢の中で死んだ彼らと、仲間たちに対する負い目が余計に莫を苦しめている光景には見ていて胸が締め付けられました。もう少しうまくやれそうなものなのにかえって孤独になりかけている、主人公の不器用さに目が離せなくなった次第です。

 一方で莫が見てきた夢が莫の「予知夢」という形に落ち着いたのは中々に興味深いポイントになっていました。ここまで起きていたものがこれから起こりうるからこそ、前回の知識を活かして回避しなければならない事実にスッと繋がっていたことが読み取れます。CODEとザ・レディが現実でもねむを狙っている情報はほぼ確定したとして、如何にして別ルートを導き出すかに物語を注目しやすくなれたとも言えるでしょう。今度は美浪や怪事課メンバーに全てを話したうえで、莫は自信に課したミッション「Don't make my dream come true.(俺の夢を現実にするな)」を貫けるのか……ゼッツはここから第2章に突入したことを実感出来る回になっていましたね。

 

 

  • 蓄積された経験、回避の先に待つものは

 上述でも触れた通り予知夢によって24話までの物語を踏まえたうえで、別の可能性を模索していく展開は今回の大きな見どころ。2話以降のナイトメア戦をもう一度繰り返すのかと最初は辟易したのですが、ボムナイトメアを速攻で倒した結果事情が大分変化していったのが面白かったですね。3話でボムナイトメアを現実に出現させてしまったことで悪夢が広がったので、ここで完全に消滅させてしまえば以降のナイトメアは出現しないであろう展開は確実。怪事課が解体されてしまったのは仕方ないとして、一気に楽になってきた印象を受けました。

 デュアルメアカプセムまでのアイテムを全て現実に引き継いでいるのもあって、戦闘もあっという間にこなせたのがまたニヤリときたポイント。カタストロムの圧倒的なパワーでナイトメアを余裕で爆殺する流れは見ていて爽快でしたし、壊れた建物をリカバリーで直す手際の良さにも感心させられます。夢の中だったとはいえ、前半で積み重ねてきた莫の戦闘経験値がしっかり活かされていて非常に気持ち良かったです。さながらRTAのような流れ作業に、主人公が確実に強くなっている実感と頼もしさがふつふつと感じられました。

 それだけにここから先は全くの未知の領域になるのが最大の懸念事項と言えるでしょう。CODE側も莫の異変を察知しファイブとシックスを差し向けるつもりのようですし、次回からCODEとザ・レディの各陣営との三つ巴になることは容易に想像出来ます。また個人的にはそれ以上にノクスの動向も気になっていますね。この時点ではナイトインヴォーカーもないうえ、リカバリーを奪おうにも今の莫から奪える気がしません。しかもねむ経由でレディの正体を知り、色々と勘ぐっている様子なのも面白いところ。ある意味どの陣営も信じられなくなっているノクスの今後に期待がかかります。

 

 

・“夢”と“眠り”をもたらす組織の狙い

 そして久々にバイクで登場したゼロと、本部で待っていたスリーのやり取りも見逃せません。何といっても「ゼッツが完成した」という言葉が意味深で、莫が変身するのをあの時点から待っていたことが読み取れます。一方で想定外のカプセムを持っている事実に驚いていましたし、彼らの言うゼッツの完成とはあくまで基本10フォームのみの状態を指している場合が考えられますね。(そこにブーストカプセムを加えた11個を使用するゼッツこそが本来想定されているのかも?)逆に今の莫はゼロたちにとって待ち望んだ状態以上の存在、いわば邪魔者になりつつあるのでしょう。

 他にもCODEが最優先すべきとされる計画「コード・ソムニア」の名前も印象に残りました。ソムニア(somnia)はそのまま「夢」や「眠り」を意味する言葉*1であり、ここまで夢の世界を扱ってきた作品ならではのワード。現状ではどんな計画なのか全く分かりませんが、強くなりすぎた莫が計画の障害になる可能性に触れているのがヒントになりそうです。少なくともこの計画にはゼッツの存在は必要不可欠なのかもしれませんし、案外前回捕縛しかけたねむもキーになりそう……いずれにしてもCODEのきな臭さが一気に表立ってきており、個人的にも興奮を覚えてきたところです。

 

 

 ところで今回地味に面白いと感じたのが序盤の月のシーン。現実世界の真昼の月を見た莫がどこか呆然としているようでしたが、実は劇中の現実世界で月が出てきたのはこれが初めてとのこと。これまで出てきた月は夢の中にある赤い月のみで、現実だと思われていた世界の空には全くなかった事実に今となっては衝撃を受けました。

 制作陣もその辺りはかなり気を遣っていたようで、24話までの撮影でリアルの月が映像に入らないように細心の注意を払ったことにも触れています。*2前半が予知夢の内容だったことを示すためにここまで仕込んでいたと思うと、そのこだわりように膝を打たずにはいられません。そしてここから先もどんな小ネタが仕込まれているのか、より楽しみになってきましたね。

 

 

 さて次回は莫が富士見さんたちに夢の中で見た出来事を全て話す模様。莫自身これで振り返るつもりのようですし、実質的な総集編として見ることとなりそうですね。とはいえ本編も折り返しに来たことから、ここで話を思い返すのも悪くないでしょう。

 他にも莫を狙うCODEによって、ファイブとシックスが送り込まれるとのこと。そこにノクスも加わって4人の大混戦が見られそうです。そこに新たな仮面ライダーも登場するようで……?この謎のライダーの正体なども含め、波乱の幕開けに胸が高鳴ってきます。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:付け加えると、ソムニアは元々ラテン語の「somnus」(同じく「夢」と「眠り」という意味)を由来とする医療用語でもある。

*2:「仮面ライダーWEB」(https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/case26/)を参照。