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2025年冬アニメ簡易感想 その25

 

 

 

 先日2月27日*1に配信されたポケモンプレゼンツにて、実に多くのゲーム情報が公開されました。中でも大々的に取り上げられていたのが『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ ゼットエー)』。アルセウスに続くレジェンズシリーズの最新作で、『X・Y』のカロス地方を舞台にしているとのことです。初報から丸々1年かかって、ようやくゲーム内容が明かされたので配信時にはテンションが上がりましたね。

 

metared19.hatenablog.com

↑初報時の感想については上の記事を参照。

 

 さてゲーム性についてですが、今回はアルセウスの時以上にアクションゲームとしての要素が強めになっている模様。バトルもリアルタイムでポケモンを誘導し、相手の技を能動的に「避ける」という選択肢が取れるのが面白いですね。アニメのような地形を活かした戦法も出来そうですし、ある意味で世界観に没入出来そうなシステムになっています。他にも今回の御三家はチコリータ&ポカブ&ワニノコ(2/3がジョウトという)の3匹だと判明したのも楽しみなポイント。アルセウスの時のように、この子たちの追加要素も気になってきました。仮にメガシンカするとしたら、ついにメガメガニウムが爆誕するのか……!?

 しかし個人的にはそれ以上に、(やたらデカい)AZの存在が見逃せません。ゲームタイトルからして彼の登場は予想していましたが、主人公が滞在するホテルのオーナーとしてしれっと出てきた時の衝撃は計り知れなかったです。さらに大切な相棒であるフラエッテ(えいえんのはな)と仲良くしている光景に、不思議と涙が溢れてきます。X・Yで悲しい過去が明らかになり、別れたままだったフラエッテとようやく再会することが出来たAZ。彼が幸せそうな余生を送っているだけで、見ているこちらも自然と顔が綻んでしまいます。ゲームのキャラのその後に触れる後日談としても、本作は魅力的なゲームになりそうですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター レックウザライジング

第86話「ライジングボルテッカーズVSエクスプローラーズ!」

 前回ラストでエクスプローラーズが待ち伏せていましたが、「元々ラクアの居場所は特定していた」という話に少々意表を突かれました。言われてみるとギベオンが一度辿り着いているからわかっていても不思議ではないですし、それでもバリアが解除出来ないからこそパゴゴ(テラパゴス)を狙っていたことも辻褄が合いますね。また劇中で言われているようにこれまでの冒険が全て利用されていたのは良い気分はしませんが、それでもなお「違う!」と立ち向かえるリコたちにどこか感動させられます。

 そうして始まった両陣営の戦いは、リコたちの奮戦ぶりに胸が熱くなりました。エクスプローラーズの面々は一度は下したものの強敵であることには変わりなく、彼らもあれから力を付けていたとわかるのが注目ポイント。それだけにこれまでの経験だけでなく、その場のアドリブも最大限活かして戦う少年少女の頑張りを応援したくなります。(個人的にはドットの地形を利用するバトルがここすきポイント)結果オニキスたちのテラスタルにも勝てましたし、ここまでの冒険の成果は決して敵に塩を送るためのモノではないことを証明してみせたと言えるでしょう。

 同じタイミングで繰り広げられたフリードVSスピネルに関しては、両者のバトルで見せる特徴が表れていたのが面白かったですね。スピネルがスキルスワップでキャップの特性を入れ替え翻弄する中、入れ替えた特性を見抜いたうえでコンビネーションを発揮するフリードには大いに感心させられました。何より全て計算づくで行動しているスピネルに対して、フリードはキャップへの信頼と自分の勘を信じて上回ってみせたのが熱いです。作中でもトップクラスにガチな戦いぶりだったので、見応えは抜群の一言でした。

 

 

Dr.STONE(4期)

第8話「LOCK ON」

 前回から引き続きゼノ視点の回想が描かれた前半。地力で復活した後スタンリーら仲間を復活させ、科学を発展させていく過程はほぼ千空と同じものとなっていました。(特にスタンリーはゼノにとっての大樹であることがわかります)しかし復活してから真っ先に始めるのが兵器作り、というゼノ独自のフローチャートを突き進んでいたのが特徴的。彼と似通っている部分はあるのに、科学を以て為そうとしている方向性はまるで異なっている……互いにリスペクトし合っている師弟関係ながら、決して相容れない者同士であることが嫌でも伝わってきます。

 それは船上での狙撃の一幕も同様で、ルーナの機転でゼノが千空の存在に気付いた際も、スタンリーに彼の殺害を許可するシーンは恐ろしくもあり切なかったです。彼にとって千空は間違いなく心の通じ合った同士ですが、自分の独裁的な思想とは真っ向から相反することもわかっているのが絶妙ですね。多少の逡巡はあったものの、結論としては千空すらも排除しようとするゼノの冷徹さが再び垣間見えました。

 そんな敵サイドの対抗する科学王国の緊迫感も印象に残ります。龍水の船乗りの勘や千空の判断力を以てしても、かなりギリギリの様相を呈していたので終始ハラハラさせられましたね。即席ダイラタンシーによる盾も不安でしかなく、ゼノが生み出した「人を殺す科学」の結晶である兵器の脅威もここにきて痛感することとなりました。

 

 

チ。-地球の運動について-

第23話「同じ時代を作った仲間」

 泣いた……教会に火を放ち、全てを無かったことにしようとしたノヴァクの最期は、思わぬ形で彼に救いをもたらしました。幻影のラファウが登場したのも驚きですが、彼の「仲間」という言葉が大きかったですね。自分を悪役と卑下するノヴァクに対して、同じ15世紀に生まれて生きてきた者同士の関係を口にしてくれるのはこれ以上ない肯定と言えるでしょう。(ある意味で前回のアントニ司教の「歴史の登場人物ではない」の反証になっているのも良き)歴史という流れで俯瞰して見れば、こんな風に繋がることが出来るのかと膝を打つばかりです。

 そしてノヴァクが語った後悔と懺悔が何よりも印象的。異端者を処刑する際の「痛み」を見て見ぬふりをしてきたことを自覚し、最期に娘の先を案じ祈るシーンの美しさには心が震えましたね。組織長がヨレンタであることを薄々気付いていたこと以上に、その考えから目を背けずに手袋をはめさせたことにノヴァクの精神的な完成を見ました。大勢を巻き込みながら迷いに迷い続けてきたものの、最後の最後にやるべきことを見つけたノヴァク。彼もまた、この作品における主人公の1人であったと個人的には思います。

 またドゥラカについては思った以上にあっさりと死んだことに唖然としましたね。最後まで死の恐怖に怯えたままなのが気の毒でしたが、一方で日の光を浴びることが出来たのは救いかもしれません。神から脱却するものの神を忘れず、人自身の手で反省と自立を繰り返していくことを語り、最期には嫌いだった太陽にも目を向けることが出来た……そういった点では彼女もまた大切なものを得たのでしょう。

 といった感じにそれぞれのラストに涙したものの、舞台が1468年のポーランド王国に移った時は驚愕しましたね。P王国ではない実際の国の名前が出てきたので、本作は架空の国の話ではないのか?と困惑せずにはいられなかったです。(ポーランドといえばコペルニクスの出身国ですが、まさか……)そして学問を「害悪」とまで言って嫌う「アルベルト」が何者なのかも含めて、それらが気になって仕方がないラストでした。

 

 

メダリスト

第9話「西の強豪(後)」

 西日本の大会で待ってましたいのりの出番。演目自体は4話で披露したものとほとんど変わっていませんが、細かい部分でいのりの上達が感じられるわかりやすさが目に付きました。何と言っても自分にとってちょうどいい重心の置き方を見つける過程が印象的で、そこからはジャンプなどの安定性が段違いに向上しているのが目に見えて伝わってきましたね。ブロークンレッグのキレも上がっていましたし、司先生のような動きに憧れてきた結果として見事な演技だったと思います。

 しかし今回の大会で優勝してみせたのは絵馬。実際彼女の演技は驚くべきもので、小学生にしてフライングキャメルスピンを成功させるシーンには度肝を抜かれました。そして動きの軽やかさもあって、個人的には本作始まって以来のお気に入りの演技になった次第です。何より成長痛に悩まされ、同世代に抜かれてきた絵馬の心情にもウルっときました。蛇崩先生と共に乗り越えて、努力し続けてきた結晶がこの演技に込められているのだと実感し優勝も納得せずにはいられなかったです。

 そんな絵馬を見ていのりが覚悟を決めるシーンも素晴らしかったですね。自分とは別の想いを背負いながら、自分以上に努力し続けてきた子たちもいる……そんな彼女たちに勝つために、何も言い訳にしない姿勢は勇ましくて何とも胸にきます。急激な動き故の怪我が心配になってくるものの(普段使わない筋肉使う時の疲労が半端ないのめっちゃわかるよ……)、そんなことで怖気づくいのりはもういないのだとわかる場面でした。

 

 

 ちなみにポケモンプレゼンツではゲームの情報だけ公開されましたが、直後にアニポケに関する新情報も少しだけチラ見せされました。それが下のこちら。

 

 

 ロイと思われる少年の腕にメガリング、そして色違いのメガルカリオと……まさかのXY要素に度肝を抜かれましたね。間違いなく4月からの新展開を予感させるものであり、上述のレジェンズZAとの連動もある模様です。しかしここでXYを出してくる辺り、やっぱりラクリウムってあいつらと関係あるのでは……?

 そしてラクアを目指す冒険がクライマックスに突入しても、リコたちの物語はまだまだ続くという事実にホッとさせられます。これからも彼女たちの冒険を見られると思うと楽しみで仕方ありません。全ては発表される3月14日(コロコロコミックの発売日なので、そちらにも間違いなく詳細な情報が載るでしょうね)に確かめる所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:2月27日は『ポケットモンスター赤・緑』の発売日であり、それにちなんで公式が「ポケモンの日」として毎年新情報を発表している。

Duel Masters LOST ~月下の死神~ 第4話(最終話) 感想

“答え”を探し

“未来”を掴め

相変わらずよくわからないけどとりあえずスカッとしたゼェェェェェ!!という感じだ

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  • 卑劣な神を闇/絶望に堕とす時

 事件の黒幕であるイミッシュ・イツァヤナとの戦いから始まった第2章最終回。前回の続きとしてジャシンを連れたウィンと、イミッシュに操られたメグル店長との命がけのデュエルが繰り広げられました。肝心のデュエマ描写に関しては前章と同じく、カードゲームのイメージとは程遠いクリーチャー同士のぶつかり合いがメイン。やはりか……という気持ちもありますが、前章の時点である程度予想は付いていたのでこれがこの作品の特色であると受け入れる心構えが出来てきますね。クリーチャーのCG自体は安定のクオリティなので、バトルの絵面そのものは割と楽しめました。

 中でもウィンが戦っている最中、イミッシュの中から脱出を目指す黒城の視点も同時に描かれていたのが今回の特徴。イミッシュの精神攻撃を受け黒城が追い詰められていく様子と連動して、彼の漆黒のマナを取り込んだイミッシュの反撃でウィンもピンチ、という構図にハラハラさせれましたね。特に黒城への仕打ちはイミッシュの陰湿さがこれでもかと発揮されており、敵としての厄介さや腹立たしさが湧いてくるのも絶妙でした。また店長がそんなイミッシュによって、病んだ目つきと口調になっていく過程も何とも怖かったです。(店長に関しては他にも「やっぱや~めた!」のシーンがここすきポイント)

 それだけに黒城が再起してからの反撃の流れは痛快でした。外からウィンが、中から黒城が同時にイミッシュを攻撃・撃破するという、2人の主人公の力を合わせた構図は胸熱の一言。お互いのマナを合わせる描写も、さながらライバルの呉越同舟を見ているかのようで興奮しましたね。他にも後述のニイカ然り、店長に体当たり&ビンタして目を醒ませようとする九十九矢さん然り、メインキャラが総出で行動しつつ成果を挙げていたのも見逃せません。常に他者を利用してきたであろうイミッシュに対しては、この共闘こそが見事に効いたのもわかる逆転劇だったと思います。

 

 

  • 死にたがりな死神に“未来”を

 といったように活躍を果たした黒城の波乱万丈な様子も今回の大きな見どころ。上述にもある通り終盤はカッコよさげだったものの、イミッシュの中ではむしろメンタルの弱さが目に付きました。闇の長が仲間を手にかけていく幻影を見せられたり、過去の記憶をフラッシュバックしたりと、前回の描写同様過去に囚われているのが伝わってきましたね。その一方で前回とは打って変わって、原作の特別編準拠の回想シーンがあってこれまた困惑させられましたが……結局キメラはどういう経緯で死んだんですか!?*1

 そして黒城の後ろ向きな姿勢がかつてないほど描かれていたのも印象的。バロメアがラマト・カーンの大群に襲われたことで、途端に諦めかけた瞬間には目を剥きましたね。ただ生かされたことについて問いかける回想からして、黒城がずっと死にたがっていたのが読み取れたのは興味深いところです。キメラに助けられて自分だけ生き残ったものの、生きる意味を見出せずにいるのが本作の黒城凶死郎なのでしょう。(「俺には死ぬ義務がある」といいやたら自罰的なのも見ていて辛いこと)それ故ニイカの叱咤激励を受け、自分が生きている“答え”を知るために“未来”を掴もうとする姿勢を取り戻してホッとしました。

 そのように黒城に喝を入れたニイカの活躍も見逃せません。黒城の事情を知らないままでも、彼の腑抜けた態度を諫めるシーンは個人的にもかなりスカッとしました。ウィンが過去を求めながらも未来を生きようとしていることを知っているからこそ、死にたがりな黒城にもそのことを教えようとする点もどこか感動しましたね。今回に限らず黒城に立ちはだかったり九十九矢さんを救うためにタックルしたりと、アニメのアグレッシブなニイカには毎回舌を巻きますね。無鉄砲なところにはハラハラするものの、そのひた向きさは間違いなく本作の明るいヒロインに相応しいものだと言えるでしょう。

 

 

 というわけで2章最終回の感想でした。一挙配信で全4話をまとめて視聴した結果、着かれながらも非常に楽しい時間を過ごせましたね。アニメ化としては漫画では1話1話がどこか間延びしていた展開を、テンポよく圧縮して魅せてくれていた印象で悪くなかったです。*2

 そして例によって謎のほとんどが明かされずわからないことだらけでしたが、かなりスッキリ出来るラストにはなっていたのが良かったですね。これはイミッシュというわかりやすいボスキャラを、登場人物全員が一丸となって立ち向かい倒す、という展開がストレートに描かれたのが大きいからでしょう。(やはり作品にはある程度のカタルシスは必要だとつくづく感じます)第1章がクリスタの退場などで喪失感が大きかった分、主人公に得られるものがしっかり描かれていたのも評価したいところです。

 何より黒城凶死郎の存在が十二分に味わえたのが最大の魅力でしょうか。最初こそテンション低めの様子に僕の知る黒城が感じられなかったものの、妙なところで優しかったりツンデレなところで一気にテンションが上がりました。そうそう黒城ってこういうところあるよな~!となりつつ、古参勢として昔ながらの黒城のキャラクターを味わえた気分です。あとはバロメアとキメラの関係性など、気付くとニヤリとさせられる要素も多めで楽しかったですね。

 クリーチャー同士のバトルについても、前章以上にのめり込むことが出来ました。ウィンが積極的にデュエルに臨んでいたこともあり、これまた主人公を応援しやすい状況にあったおかげでしょう。だってよジャシンクス……腕が!ジャシン帝も前々回から右腕がない状況から十分な実力を発揮し、最後にはウィンたちのマナで腕が戻りイミッシュを打ち取る快挙を果たしたのも見事でした。(《謀遠 テレスコ=テレス》や《エツナブ・ナワル》など、ここでアニメ初出演のクリーチャーたちが見られたのも良き)

 

 

 今回のCパートにて、ウィンが何かしら大事な記憶を思い出したシーンが挿入されたのが最大の衝撃ポイント。どこかに去っていく人物や大量のタコさんウインナーを作ってくれる男性、そして幼い頃の自分の姿と……明らかに『デュエル・マスターズWIN』由来のシーンだったので度肝を抜かれました。特にパパリン(斬札ガッツ)と思われる人物が映ったこと、ウィンがシラハマの灯台と思われる写真を手に取る瞬間にはついに来たか!!とテンションが上がりましたね。恐らく次章は記憶の手掛かりを求めてシラハマに行くことになりそうですし、WIN本編との繋がりが明かされそうな予感がしてきます。

 そして物語は第3章『忘却の太陽』へ。これまた意味深なタイトルで、中でもここでいう「太陽」とは何を指すのかが気になってきます。真っ先に思いつくのがウィンの物語における太陽ことプリンス・カイザ&ボルシャックですが、原作本編にて死亡した彼がLOSTにて復活するのでしょうか。しかしデュエマで太陽が当てはまるキャラは非常に多く、場合によっては切札勝舞やザキラも当てはまりそうですし……まだまだ断言は出来ないので、漫画の連載及びアニメ化の際にどうなるのかを見届けていきたいと思います。まだまだ続くデュエマLOSTが、如何にしてWINに繋がっていくのか非常に楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:闇の長がキメラを襲うシーンは原作にはなかったのだが。(あくまでイミッシュが見せた幻なので本当に起こった出来事なのかは定かではない)

*2:余談だがEDの「カンターレ」は今回月詠みさんが歌っていたのが印象的。

Duel Masters LOST ~月下の死神~ 第3話 感想

異神がもたらす狂気

ミセオサがある意味漫画以上に変態チックだよワユミ~

 

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  • 狂信者は不気味に嗤う

 まず前回のウィンとの会話で事件の真相に気付いた九十九矢ワユミが、恋人の葉山メグル店長に問い詰められた今回。レッドプレインの隠し扉から謎の神殿、そして大量に積み上がった心臓の山が映る光景だけでもかなり衝撃的でした。しかしこの回で最もヤバかったのはやはりメグル店長でしょう。九十九矢さんを食事に誘うシーンは、いつも通りのようでいて張り付いたような笑顔が非常に不気味でしたね。食事の様子も至って普通に食べているだけでしたが、店長のせいで緊迫感が強かったと思います。(あと店長のステーキ&ワイン談議が何か意味深)

 この時点でかなり怖かった店長ですが、本性を表し始めてからは一気にヤベー奴としての存在感を発揮していたのが印象的。謎のクリーチャー《イミッシュ・イツァヤナ》を崇めながら、拘束した九十九矢さんにすり寄るシーンの気持ち悪さったらなかったです。ねっとりとした手つきといい薄気味悪い声色といい、あまりにも変態染みていたので視聴中鳥肌が立ちましたね。「体の曲線」から「ふくらはぎ」のくだりにはマジでキッッッッショッッッッとなりましたよえぇ。そして彼女の体をコレクション程度にしか思っていないところがまた性格としては下劣の一言。わずか数十分で、店長のインパクトの強さにノックアウトされてしまった気分です。

 余談ですが原作の漫画とはミセオサ、もといメグル店長のキャラの方向性が大きく異なっているのが興味深かったです。あちらが奇抜な民族風衣装に着替えて「イミッシュ様すごーい」とエキセントリックなワードと共にはしゃいでいたので、比べるとまるで別物のようにも見えてきますね。(ミセオサという名称も黒城の過去で登場した「闇の長」からきていますし*1)ただこちらの店長は服装こそ普通ですが、上述の変態的な行為の数々で嫌らしさを見せつけてきたのが面白いところ。見た目以上に行動によってヤバい敵キャラであることをアピールしてきた点では、アニメ版の店長も中々のモノだと言えるでしょう。

 

 

  • 死神の願いは過去に

 そして今回地味に驚いたのが黒城の過去。冒頭でいきなり明かされましたが、暴走したバロムに「キメラ」という女性の心臓を奪われた話には度肝を抜かれました。同時に黒城がバロムに心臓を渡したことも判明したものの、あまりにも唐突過ぎて何が何やらといった感じです。そもそもキメラは黒城の過去を描いた特別編漫画に登場していたキャラですが、彼女が生きていたことなど謎が多いので困惑も大きかったです。というか、特別編と話が食い違っているように見えますがこれは一体……!?

 最もこの回想シーンのおかげで黒城の目的が少しだけ見えてきたのは大きかったですね。墓参りを繰り返す描写からして、キメラと彼女を含めたかつての仲間全員を生き返らせるという「願い」を抱えているのだろうと読み取れました。クリスタルカードが「理すらも変えられる代物」である説明がされたことで、死を捻じ曲げ蘇生させられるかもしれない力に縋っていることもわかります。何よりウィンが記憶を求めているのに対して、黒城はかつての日々を求めている……いずれも過去からくるものに焦がれている点で、この2人は似たような立ち位置である事実に唸らされました。

 一方でウィンVSメグル店長のデュエルに乱入しようとしたものの、速攻でイミッシュに呑み込まれた時は思わずズッコケてしまいました。イミッシュの謎の攻撃によるものだとわかっているものの、出オチ感が強いので何しに来たんだこいつ!?と思わずにはいられなかったですね。ただ黒城自体昔の漫画でもこの手の搦め手には弱かった印象があるので、ある意味ではキャラクターが安定しているのかもしれません。次回も色々あるものの最終的には活躍しますから……

 

 

 いよいよ第2章の黒幕であるイミッシュ・イツァヤナが登場し、物語も佳境に入った印象の3話でした。この回に関しては何と言ってもメグル店長が漫画とは別ベクトルでヤバすぎて、見ていて軽く引いてしまいましたね。胡散臭くて気持ち悪い演技を完璧にしてみせた白井悠介さんもスゲェ!と感心しましたし、デュエマの悪役の濃さに新しい次元を開いたようにも思えてきます。

 あとはイミッシュですが、この時点での出番は少ないものの、祭壇に鎮座するビジュアルなどこれまでの敵にはない異質さがありました。古代マヤ文明をモチーフとしたクリーチャー自体デュエマの歴史では割と珍しいので、余計に新鮮に感じましたね。(あと声優さんが平田広明さんと意外に豪華でびっくりしたり)

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:ちなみに本作の原作漫画上巻の巻末予告にて、店長のルビが「ミセオサ」と表示されているとか。

Duel Masters LOST ~月下の死神~ 第2話 感想

異形の力と力の邂逅

何事も暴力(リアルファイト)で解決するのが一番だ

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 昨年の12月末に公開されたアニメデュエマLOST第2章。1話が放送されてから約2か月が経過しましたが、その続きが先日ようやく配信されました。2025年に入ってからアニメの情報が途絶え、長いこと音沙汰がなかったので見ることが出来てホッとしています。溜めに溜めた分、残りの3話を一挙に配信するというとんでもない方式を取ったのも驚きましたね。次年度のデュエマの展開を発表した配信も同時にあったので非常に濃い1日になりました。めっちゃ眠かったんですけど……

 ただまぁ、待たせるにしても2か月間お知らせすらなかったのは正直いただけなかったです。一挙配信するにしても、年度末のデュエマ生配信の後というのはどうにもスケジュールが過密すぎる気がしてなりません。第1章の時からですが、不定期配信の体を取っているとはいえあまりにも見通しが甘すぎるのでは?とつい思ってしまいました。

 とはいえ配信してくれること自体は喜ばしいこと。愚痴はここまでにしておいて、アニメ本編を楽しんだ感想を書いていきたいと思います。

 

 

  • 異界の超獣の力を見に纏う

 というわけで第2話は前回のラスト、突如行方不明になった宮井たちを探すことになったところからスタート。見覚えのある新宿の街並みが映りながらも、割とスムーズに「境界線の向こう側の世界」に向かう展開に感心しました。この辺りはジャシン帝が不吉めいた発言に見せかけた、アドバイスがきっかけになっているのが上手かったですね。クリーチャーによる事件だとウィンが察せられると同時に、回りくどい方法で教えてくれるジャシンのいじらしさにニヤリときます。(後述の同化を促すシーンといい、LOSTのジャシンはウィンへの好意があからさまなのが面白いところ*1)

 そうしてあちらの世界に入ってからの見どころは何と言ってもウィンVS黒城のバトル。それもデュエルではなく、クリーチャーと同化して行われるリアルファイトでした。原作漫画と同じ展開で予想出来てはいたものの、ごく自然に生身での戦闘が繰り広げられる光景には思わず変な笑いが出てしまいます。とはいえ体の一部が異形と化し、驚異的な力で戦い合う光景はこれはこれで見ていて楽しかったです。中でもウィンがジャシンの腕を切り落とされて(ウィンの腕自体は無事でしたが)タコ殴りにされる流れは、黒城の容赦のなさも相まって緊迫感もすさまじいものがありました。でも正々堂々1対1をすると約束してはいないけど、普通にバロメアに加勢させる黒城にはズルい!とか思ってしまったり。

 そしてウィンと黒城がそれぞれ披露したクリーチャーとの同化について。これは言葉通り相棒のクリーチャーと肉体を一体化させて、その力を使うことが出来る能力のようです。人間とクリーチャーの合体は過去作でも度々描かれたことがありますが、本作のソレは前例と比べても禍々しい雰囲気を纏っているのが目に付きました。特にウィンの苦しむ様を見るに、人間がクリーチャーの力を行使することがどれだけ危険なことかを見せられた気分です。*2カードゲームとは程遠い絵面ながら、クリーチャーの力の“強大さや恐ろしさ”といったデュエマの根幹にある要素はわかりやすく表現出来ていたと思います。

 

 

  • それぞれの目的が交差し合う

 クリスタルカードを巡って上述の殺し合いに近い戦いが繰り広げられたわけですが、そもそもの原因がDAEMON ROADでクリスタルカードが出品されていたこと。ウィン名義だったのもあり、黒城は持ち主であるウィンを狙ってきた流れにも自然と納得がいきました。謎の第三者に勝手に名前を使われた挙句、そのせいで襲われたと考えるとウィンが不憫でなりません。(そして黒城の殺伐とした様子から殺して奪うのが当然となるまでに、クリスタルカードの価値は計れないこともわかりましたね)

 それ故クリスタルカードを奪おうとする黒城に対し、「希望」という言葉で自分の目的を口にするウィンの姿が印象に残ります。金の亡者と勘違いされていた状況でもあったので、そんなことは全くないことが向こうに伝わったくだりに胸を撫で下ろすこととなりました。他にも「大切な人」としてカードを託してくれたクリスタのことを思い出したり、ニイカが涙目ながらウィンを庇う瞬間など、ウィンの失われた記憶にまつわる動機を改めて実感しましたね。

 またウィン以外の登場人物の「目的」もそれとなく描かれていたのが今回の特徴、と言うべきでしょうか。特に九十九矢さんは事件捜査中に失踪した父の手がかりを元に黒城を追っており、そのためにウィンを利用してしまっていたのが目に付きましたね。(一応誤解が解けてから素直に謝罪してくれて良かったです)そして黒城に関しては、この時点では何がしたいのかはっきりしていないのでここでは伏せておきましょう。ともかく、勘違いから衝突してしまった展開故に、それがほどけてホッとする回でもありました。

 

 

 他に気になったところといえば、やはり本作の最大の謎である境界の向こう側について語られたシーン。黒城の依頼者と思われる男曰く「宝の山」とのことですが、ここでいう宝とは恐らくクリーチャーの存在かと思われます。地球上の生物にはない力があるのは間違いなく宝と言えるでしょうが、ここまでの危険な描写のせいで正気の沙汰には思えないと感じてしまいますね。別作品で例えると暗黒大陸やグルメ界のような、命の保証はないものの魅力的な価値も秘めているのがあの世界ということなのでしょう。(あとはその世界でメテオ・ドラゴンが《ストーンザウルス》と野性のクリーチャーバトルを繰り広げていたのが印象的)

 

 そして今回から新規OP映像が完全解禁されたのも見逃せません。OPはナラティブそのままですが、本編の映像を流用していない完全の新規映像で思わず興奮しました。*3肝心の映像も、ナラティブの不穏かつ不気味な雰囲気にマッチした、ダークな映像が非常に魅力的でしたね。触れたい場面が多いので箇条書きにすると……

  • 2章の主役ということもあってウィンと黒城が対になっているような演出が印象的
  • ニイカの私服はどれも可愛いね!
  • 人ごみの中に紛れるウィン、まるで「自分の世界はここではない」と主張しているかのようで……
  • 黒城があの頃の自分とかつての家族を思い返す場面が辛い
  • 九十九矢さんをあすなろ抱きするメグル店長が何か不気味
  • アビスロイヤルを連続で映すシーン好き
  • 手が届かないクリスタ&追っても追いつけないニイカは「ヒロインたちの心はウィンには届かない」ことの暗喩か?
  • 街が境界線に包まれる→三日月に変わりタイトルコールが最高の一言

 といった感じでしょうか。ここにきて本編の展開を予感させるような映像ばかりで興奮が止まらなかったです。惜しむらくは残りのエピソードも一気見したことで余韻が薄れてしまった点ですが、こうして見れただけでも喜ばしいことだと思っておきましょうかね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:月刊コロコロコミックで連載中の『デュエル・マスターズWIN』の最新話を読む限り、ジャシンがウィンにここまで力を貸してくれるようになったのも納得ではあるが。

*2:ちなみに次回のエピソードでジャシン帝が「同化は人間の命を削る」というデメリットを説明しているシーンがある。

*3:ちなみに先日行われたアニメ上映会にて映像が先行公開されていた模様。

2025年冬アニメ&特撮簡易感想 その24

 

あっゴジラ

あっゴジラ

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 4月26日に六本木で開催予定のイベント『ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展』。国内外を問わず活躍するアーティストたちが各々考える「ゴジラ」を描き、表現するユニークな展覧会になるとのことです。キャッチコピーも「ゴジラとは、何か。」とあることからも、ゴジラの概念そのものをそれぞれに問いかけていることがわかります。

 実際70年以上の歴史の中で数多くのゴジラが生み出されてきましたが、その多くが細かい姿や行動原理、そして作品の在り様もバラバラです。特に2014年の『GODZILLA(ギャレゴジ)』以降の新世代ゴジラは、制作陣それぞれが考える最強のゴジラの妄想のぶつけ合いといった印象を受けますね。作り手によって異なる解釈を与えられてきたゴジラを語るには、この展覧会はまさに絶好の機会かもしれません。上のリンク先で見られる豪華アーティストたちが紡ぐゴジラがどんなものなのか、俄然興味が湧いてきました。

 また上に張り付けたアート展のコンセプトムービーの内容も非常に興味深いです。「ゴジラらしき巨大生物が出現した」という一報の割には閑散とした夜景や誰もいない屋内ばかりが映される光景。それでいて一瞬でめちゃくちゃになる部屋からゴジラの存在感を感じさせる、面白い演出には大いに惹かれます。(近くでゴジラが歩いた衝撃で物が散乱しはじめたのでしょうかね)また国連G対策センターなる組織が「現在確認されている巨大生物をゴジラとは認めない」と報告している様子からも、ゴジラへの強いこだわりが感じられました。こういう特殊な映像もファンにとっては中々に楽しい限りです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

全修。

第8話「告白。」

 度々姿を見せていた謎の鳥監督の正体は、予想通り「鶴山亀太郎(つるやま・かめたろう)」監督。自身が手掛けた作品を、好き勝手改変するナツ子に怒っているのも判明し色々と事情が呑み込めてきました。死後も自分の作品世界を管理しているのは確かですが、それだけに「結末はもう決まっている」という不穏な言葉が引っ掛かりますね。そしてあのタップが鶴山監督の所有物だということもわかりましたが、タップ自身が意志を以て反逆しているのかどうかも気になるところです。

 それはともかく、今回はまさかのルークのデートがメイン。ナツ子に告白してから事あるごとに好きだと言い直し、温泉デートに誘うルークのややぶっ飛んだアピールにニヤニヤしてしまいます。ナツ子もナツ子で最初こそルークを二次元のキャラ程度にしか思っていなかったものの、最後には完全に意識し出すので実に微笑ましかったですね。特に現実の世界でずっとトゥンクの意味を理解出来なかったナツ子が、ルーク相手にトゥンクを抱きはじめる展開は痛快の一言。最早アニメの世界とかを越えて、ルーク個人への恋心を募らせ始めている甘酸っぱさがたまりません。

(まぁそれ故に次回の展開が怖いですけどね!上述の鶴山監督の発言から推測するに、この先のルーク曇らせエンドのためにナツ子が死ぬことになりそうで……)

 

 

天久鷹央の推理カルテ

第8話「天使の舞い降りる夜 前編」

 小児科にて患者の連続体調不良が発生する中、今回はそれ以上に消極的な天久先生が目に付きました。珍しいくらい事件に乗り気ではなかったので子ども嫌いかと思いきや、「三木健太(みき・けんた)」少年への複雑な感情が関係しているとわかり納得。かつて仲良くなった幼い友人がもうすぐ死ぬことに耐えられない……患者を看取る経験がない天久先生ならではの苦悩と言えるでしょう。また自分の不用意な発言で健太を傷付けてしまうかもしれない、と悩む姿も印象的。以前から空気を読めないところが目に付いていた天久先生でしたが、彼女自身それを自覚して嫌悪している事実もわかり、見ていて胸が締め付けられますね。

 一方小児科で発生している事件では、同時期に「天使」の目撃例が挙がっているのが興味深いポイント。健太が好きな絵本の天使そっくりのシルエットが毎夜出てくるのはともかく、何故同じタイミングで隣の部屋の患者が倒れるのか実に不可解ですね。被害に遭った中学生3人はいずれも健太をいじめていた事実から、明らかに作為的なものがあると感じずにはいられません。(あとは3人それぞれがスマホやゲームを愛用しているシーンも、何かしら関係していそうな予感がします)また健太の絵本がバラバラにされていた事件ですが、これは例の3人と見せかけて別の人物の仕業に思えます。現れる天使も恐らくその絵本から切り取ったとすれば……

 

 

グリザイア:ファントムトリガー

第9話「洗礼」

 海外を舞台に戦争だよ、全員集合!した今回。国の軍隊の支援のためにこれまでのSORDメンバー総動員という、大規模な作戦の様子にハラハラさせられます。それでいて各々が配備された場所で頑張っているものの、それぞれ勝手に少々ため息が出てしまいました。タイガ然りトーカ然り、自分たちの信念の元行動しているのはわかりますが、代わりにハルトが謝り続けているので彼に同情を覚えます。規律を重んじる軍隊と彼女たちは相性が悪いだろうとは思っていましたが、いざその光景を見せられるとつくづくこれまでは自由にやらせてもらっていたことを実感しますね。

 一方戦争を陰で扇動しているTFA(ザ・フェイタル・アンサー)の中枢幹部たちが、漆原を含めてまとめて登場したのも見逃せません。特に漆原はヒース・オスロの跡を継いだ戦争屋「グレイ・プール」の配下となり、これまた一癖も二癖もありそうな連中をまとめている辺りが和やかながら恐ろしかったです。自分のしていることを「子どもの八つ当たり」を称しながらも、その腹の内でどれだけの怒りを抱えているのか……他にもTFAのアクの強い幹部やその部下なども登場し、まさに最終決戦に突入していることを実感させられます。(個人的にはムラサキの知り合いである「矢場谷炎邑(やばたに・ほむら)」が気になるところ)

 そしてハルトの“感情”が垣間見えたのも大きな見どころ。漆原が裏切ったことを薄々気付いていたのはともかく、アオイの復讐を意識していない口ぶりが早速怪しかったですね。案の定「鮫島黒江(さめじま・くろえ)」との一騎打ちで、いつになく怒りをあらわにしていたので納得も大きかったです。見ていて危うく思えてくる反面、ようやくハルトの人間らしい一面が見れた気がしました。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第61話「ちびアンギラスの本音」

 久々登場のちびアンギラス回は、やはり言葉が通じないネタから始まりました。勝手に意思を代弁して変なメニューを注文してくるちびゴジラへの不満を、SNSでぶちまけるネット弁慶ぶりは相変わらず。そこに嫌味が通じないちびゴジラの返信も相まって、現実のSNSを見ているかのような光景にどこか胸が苦しくなってきましたね。というかちびメカゴジラの「みんなが見れるSNS上で揉めんなよ!」がその通りすぎて……

 しかしいざちびゴジラと直接会ってからの仲直りにはほっこりさせられました。文句の1つや2つ言いたくなる時はあれど、何だかんだで一緒にいて楽しい友達であることは間違いないのでしょう。愚痴が多いのと同時に友人への情も深い、そんなちびアンギラスに親近感が湧いてくる回でしたね。(それはそれとしてちびアンギラスのネット上のキレの良さはいずれも印象的。特にちびラドンへの「承認欲求こじらせバード」認定には笑いが止まらなかったですハイ)

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第5話「鎧纏し者」 

 前回のエックスとゼロの活躍を見たことをきっかけに、ウルティメイトアーマーが気になってきたゼット。そんな彼を見越してエディオムがアーマー特集を持ってきてニヤリときました。まずはエックスのアーマー紹介ですが、最終回でのグリーザ戦や劇場版のザイゴーグ戦といったクライマックスから始まったので面食らいましたね。しかし大地と心を通わせた怪獣たち、さらにはウルトラマンたちの力を合わせたアーマーの特性を説明するにはなるほど最適だったと思います。特にこれまでのサイバー怪獣のアーマーてんこ盛りのハイブリッドアーマーは、怪獣たちもまたウルトラの絆に組み込まれているのが伝わってきます。

 そして後半では最新作であるウルトラマンアークがついに紹介されることに。ユウマの想像力を駆使して戦うアークの特徴をバッチリ伝えつつ、その力で生み出されたアーマーについてもわかりやすく説明出来ていたと感じました。何より『アーク』本編で度々描かれてきた、想像力が生み出す「無限の可能性」をエディオムがしっかりと理解してくれている様子に嬉しくなってきます。さらにステージ限定のサトゥルーアーマーが、まさかの新撮映像で紹介されたのが驚愕のポイントですね。去年のウルサマステージで実際のサトゥルーアーマーを目にした身としては、映像媒体で出してくれただけでも歓喜で飛び上がってしまいそうになります。

 

 

 上述のゴジラ・THE・アート展の続きですが、様々なスペシャル企画も同時開催される情報も見逃せません。来場者特典の「ゴジラカードゲーム」の限定プロもカード配布や、上のサムネにある絵本のサイン会など、ゴジラに因んだモノなら何でもアリなレベルで雑多な感じが最高にそそられますね。個人的にはやはり、初代ゴジラの雛形となった通称雛形ゴジラのソフビが気になるところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

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