それでは夕食です
場所は〒030-0802 青森県青森市本町1丁目7−5
住所によるとここで間違い無い
んー
スナックやバーが多いビルだねここ
本当ににこの場所?
と思ったらお店のサインありました
CULACCINOさんです
センターキッチンを取り囲むようにカウンター席を配置したユニークな構造
パーソナルスペースは充分で動線も広め
16席前後
事前予約で1万円のコースを設定して貰いました
一応5000円ぐらいからフルコースでセットしてくれるはず
価格が上がると皿数が更に増え、食材もより高級になります
下のコースでも充分以上に満足できるはずです
食事に合わせてワインのセレクトをお願いしました
ストゥッツィキーノ
突き出しですね
大根の冷製ポタージュ 水牛モッツァレラ、メレンゲを添えて
おー
大根の風味はありながら、ゆずを散らしてふわっと爽やかに
大根の旨味が凝縮したポタージュは美味
水牛モッツァレラとつなぎのメレンゲがポタージュと調和して良い味変に
そうそう
カトラリーはクチポールで統一
細身のスタイルはデザインが洗練されており使いやすい
私も大好きなカトラリーです
箸があるのも地味にポイント高い
テーブルマナーも大事ですが、楽しく快適に食事を出来るかということも大事
こういう心配りは嬉しいですね
アンティパスト
今別産 猪肉のテリーヌ いくじのマリネ、干し柿
いくじって何ぞや?
いくじとはローカルネームで、あみ茸のこと
ぅぉぅ
この猪肉旨いわー
この今別産の猪は養殖で正式にはジビエじゃないそう
確かに、自然の草や木の実を食べた野性味溢れるジビエも捨てがたいけど、ここまで猪肉の旨味だけを凝縮したものもまた本物
クセが全く無く、普通の豚より旨味が強い
いくじも美味しい
地のものはそれだけで御馳走です
酸味抑え目マリネで、最初こりっと徐々にとろっとする食感
これだけでお酒が進みそう
1杯目飲み干して2杯目
Crealto Flora Monferrato Bianco
うんうん
シャルドネの旨味
フルーティーでさっぱり美味しい
ペッシェ
陸奥湾内産真鱈と白子 菊芋を添えて
うまあああい
何この真鱈 臭み1ミリも無いんだけど
脂がのっててとろける
それ以上の衝撃がこの白子
白子って傷むのが早く、鮮度の差が如実に出るんだけど、これは最高ランク
表面をこんがり焼いて香ばしさをプラス
中はプリプリで、口の中で溶けて旨味の洪水に
やばすぎる美味しさ
Radikon Ribolla
銅色をしたワインですが、なんとこれ白
白だけど赤ワインの醸造法に近いからかこんな色になるんだとか
おもしろい
これは独特
樽香もあり酸味強めで後味の渋味とかなりクセのある一品
今まで飲んだこと無いタイプだわー
これはこれでありあり
プリモピアット
手打キタッラ 下北産バフンウニ、山わさび
さすがの手打
生ならではの歯ごたえ、弾力
って
バフンウニやべえええ
めちゃくちゃ美味しいぞこの雲丹
歴代でも上位に入るレベル
こんな美味しい雲丹を贅沢に山盛り
旨味が凄まじく、キタッラにちょびっと乗せるだけで最強パスタの出来上がり
旨味の凝縮度が桁違うわ
安い雲丹は薬臭い味や香りが残るけど、この雲丹は雑味が1ミリも無し
どこまでも旨味の塊
すげーっす
プリモピアットその2
ビーツを練り込んだトルテッリ 猪のラグーソースで
Andréa Calek Babiole
ここで赤
フレッシュな果実味、適度な重さ
美味しい
インカのめざめを包み込んだトルテッリ
もっちりほくほく
ラグーの甘味旨味が抜群
セコンドピアット
猪肩ロースのロースト 双子芋を添えて
テリーヌ、ラグーでも登場した猪の肩ロース
こんなに大きな脂だけどめちゃくちゃ軽い
豚より脂の旨味が強く甘い
赤身がこれまた絶品
柔らかジューシーで、豚より牛に近いほど旨味が強い
筋も無く程よい弾力で噛むほどに肉汁が溢れます
ドルチェ
栗とアマレットのズコット
ドルチェも抜かりなし
CULACCINOさんの評価 ★★★★★( *‘∀‘)
青森県旅行で青森市でイタリアンを事前リサーチ、1万円のコースを予約して向かいましたが、歓楽街の中というロケーションに最初面を喰らいました
が、そんな些細なことが吹き飛ぶほど、一品ごとのレベルが高く唸った素晴らしいお店
コース内容は
大根の冷製ポタージュ 水牛モッツァレラ、メレンゲを添えて
今別産 猪肉のテリーヌ いくじのマリネ、干し柿
陸奥湾内産真鱈と白子 菊芋を添えて
手打キタッラ 下北産バフンウニ、山わさび
ビーツを練り込んだトルテッリ 猪のラグーソースで
猪肩ロースのロースト 双子芋を添えて
栗とアマレットのズコット
と、突き出し、前菜、魚、パスタ2種、肉、ドルチェと全7皿にワイン白3赤1
その中でも感動したのはペッシェの陸奥湾内産真鱈と白子、そしてパスタにどっさり乗せられた下北産バフンウニ そして今別産の猪肉を使用したテリーヌ、ラグー、肩ロースのロースト
驚くべきはその圧倒的な品質の高さ
白子の鮮度は今まで食べた中でも最高ランク
下北産バフンウニも歴代最高クラスの雲丹でした
猪肉は敢えての養殖品で、ジビエのようなクセはありませんが肉質はとても整っており、旨味が強く柔らかく甘い美味しい肉
そして、その極上素材をセンス良く調理、盛り付けるこのお店唯一のスタッフであるソムリエ兼カポクオーコの店主の腕、目利きは間違いが無く、ワインもペアリングで全てお願いしましたが、各種料理に合わせて安旨なものからちょい高ぐらいのワインをセレクトしてくれます
特に3杯目にいただいたRadikon Ribollaの白は印象的で、銅色をした独特の白は初体験
最近の流行りなビオワイン専門で面白い、美味しいワインが取り揃ってます
敢えて書きますが、こんな場所で終わるようなレベルの人じゃない
もっと上のステージに行くべき人だと率直に思いました
都内のイタリアンもそれなりに食べ歩いてますが、都内有名店に引けを取らないレベルで、地産地消に拘り、鮮度抜群の素材を最高の調理で振る舞う素晴しいお店です
青森市に再び訪れた時は、また宜しくお願い致します
つづく