knoriのブログ

ドラマ、お菓子、写真など

今夜、甘いワインを

「前にもあった」と、思う。 Rはなんで「今夜は、夕飯いらないよ」の一言を、言い忘れるのか? わたしは、ひとりで食べる羽目になったアサリをフォークで掻き出しながら考えた。 きっと、明日になれば、「言いました」「聞いてません」の言い争いになる。 …

シェトランド/大鴉の啼く冬

ものすごく雰囲気のある刑事ドラマだったよ。 シェトランド島の風景と音楽、そしてペレス警視。彼の存在は、何か美的なインスピレーションを、風景に与えていた。 シェトランド島の風景は、ファンタジーで馴染み深いスコットランドに似ている。 思うに、この…

彼は気づかない

夕飯を作りたくない時は、手抜きをする。 近頃の言い方をすれば、簡単レシピの出番である。 大きな器を買った時についてきたレシピ集を使うことにする。 メニューは、「鱈のアヒージョ、ニョッキのジェノベーゼ、サラダ」。30分もあれば出来上がる。 まず、…

久々に

古いマンガ絵を引っ張り出したり、変える気もなかったブログデザインを変更したりしました。 うんざりする場所に広告が表示されるので、あれこれ思案しながら、設定をいじっているうちに、興が乗ってきて、気がつけば、アイコンなども変更していました。 こ…

クリスマスの贈り物

クリスマスの日に夢を見た。 月が輝いていた。 雲の上を色とりどりの光が転がって綺麗だなぁ、と思う。 よく見ると、転がる光は、サンタクロースとトナカイ達だった。 彼等は、お尻にダンボールの様な紙を敷いて、雲の上を滑って遊んでいる。 滑るたびに星屑…

ザ・クラウン その2

「市民は誰も君主になれない、という意味で平等である」と、 フランスの哲学者マルセル・ゴーシェは言う。 面白い言葉だなぁ、と思う。 つまり、象徴的な君主の存在は、 例えば、首相の権力は、相対的な権力でしかないと知らしめすことだ。 わたしは昔、G7を…

ザ・クラウン

昔に読んだ本に、こう書いてあった。 「天皇は半神半人である」と。 著者の意図とは違っただろうけど、わたしは、それを読んでものすごく皇室の人々に同情した。「彼等には、ほぼ人権がない」と思ったのだ。わたしなら、頭が変になると思った。 97.8年ご…

陰陽師0

動画配信で見た。 とっても楽しんだよ。 まだ、学生の晴明が博雅と出会い、バディになるまでを描いている。 晴明のザンバラ髪には、「おぉ!」ってなった。 「おぉ」とは、綺麗でセクシーだ、というほどの意味である。 この「陰陽師」という日本発の物語は、…

秋の日に…

「あたしのこと覚えてる?」爽やかな笑顔でp子は玄関先に立っていた。 「覚えてるよ、p子でしょ?よくここが分かったね?」 彼女は中学の同級生で、確か、三年生の時に引っ越したはずだ、と思っていると、矢継ぎ早に喋り出したので、「まぁ、お茶でもどう?…

マンダロリアン

もうもう、マンダロリアンにハマリまくった。 ベイビーヨーダこと、グローグー ☝️このグローグが!! 可愛くて可愛くて可愛くて、もうもう、どうしようもなく可愛いのよ! 余韻冷めやらず、、 わたしは、製作の舞台裏シリーズも、くまなく見た。 なんと、ロ…

千古の愛

「世界の始まりは、混沌だった。」_創世神話 「混沌(神)には、目鼻口耳がなかった。友人は混沌の体に、7つの穴を開けてやった。ところが回りを認識できるようになった混沌は、最後には死んでしまった」_荘子、山海経 このドラマは、こうした創世神話や…

エスコンフィールドへ連れられて

むかし、わたしは、車に子供たちをのっけて、よく小旅行に出かけた。札幌ドームも見に行った。建物を見ることが好きなんだ。 今回、エスコンフィールドを見る車の旅では、気がつけば、どうやら、わたしは息子たちに連れられていた。 隔世の感にジタバタしな…

時を食うガーデニング

気がついたら8月だった。 咲くことのなかった夏椿は、今年、満開になったし、いつも元気だった桜の木は、枯れ始めている。 ここ数年、夏の気温が高くなっている。 薔薇は咲き誇った。

沈香の夢/前編、後編

かなり……このドラマに耽溺した。 中国では、耽美的と言ったら、BLのことを指すけど、 このドラマの前編は、大袈裟に言えば、 谷崎潤一郎的な耽美主義で色どられているんだ。 左から、顔淡と応淵。 応淵は、高位の神仙、何万年もの間、仕事一筋の冷淡で厳格な…

見詰めていたい

目の前を、Rは行ったり来たりしていた。 わたしの視線に気がついたのか、彼と目があった。 わたしは、彼を見つめたまま、目を逸らさなかった。 すると、 「どうして、僕を見詰めているの?」と、Rは目を輝かせているではないか。。 わたしは多分ぼんやりして…

後宮の烏

耳で聴くことって、衝撃だった。 いや、なにね、日本のアニメ「後宮の烏」を見たわけ。 わたしは、ずっと字幕ばっかでドラマを見ていて、つまり、会話は視覚で理解してた。 それが、日本アニメだから当然だけど、直接、耳で言葉を理解できるってのは、もっす…

破綻する物語

「花不棄」を見直した。全51話。 ☝️可愛いアリエル・リンと彼女を愛する仮面の騎士 前回、飛ばしながら見た時は「変なドラマだ」と思い、今回は、かなりきっちり見て「なるほど、破綻してる」とため息をつく。 勧善懲悪ものの完全なラブコメ時代劇は、残り7…

ブレット トレイン

ブラピってば、コメディも上手いんだなぁ。 『12モンキーズ』のブラピをコメディ仕立てにした感じ。 「だから双子でしょ?」と聞かれて、言い淀むブラピとか、絶妙に可笑しかった。 映画は、日本をアメコミ感覚で表現したつうか、そんな色彩で見せる架空の列…

L&P

丸刈りの坊主頭だというのに、チェン・フェイユは非常にスタイリッシュだった。 技術的なことはさっぱり分からないけど、強いライトを、彼に当てている、と思うの。 白磁の様な肌に、うっすらとピンク色の目元、そして、坊主頭の首筋は儚い。 彼の演じるアウ…

龍珠伝 ラストプリンセス

ヤン・ズーが最高に可愛い! 多々あるヤンズー主演ドラマの中で、一番、可愛い、とわたしは感激した。 でも面白い事に、ネットでは、このヤンズーを嫌っている人がたくさん居た。 理由は同じ、「傍若無人、忖度しない」。わたし流に言えば、「空気の読めない…

窓際のスパイ

うっかり「ロンドンルール」の罠に落ちた「slow horses」は「slough house」送りとなる。みゃはは。 ☝️左からリヴァーとキャサリン つまり、 保身(ロンドンルール)に走る同僚の罠に落ちた、新人のリヴァーは、間抜け(slow horses)のレッテルを貼られ、MI-…

写真日記

某日 「そんな面倒な事はしない!」 友人たちは、みな力強く宣言した。 これは、《動画配信の無料体験を渡り歩く》か否か、友人たちに聞いた時のことだ。 歳を取ってからの「面倒だ」は、脳の衰えとほぼほぼ同義になる。 「面倒」の内訳は以下のようになる。…

ラストノート

彼女は、辛そうに身体を起こし、枕にもたれた。 「あの彼が見舞いに来たのよ」と、わたしに言う。 “あの彼“というのは、昔、彼女が愛した男だ。 彼女の夫も“あの彼“を知っていた。最後に、会わせてやろうとしたらしい。 「彼には、会いたくなかった。見られ…

三体

中国はファンタジードラマを上手いこと作る。SFも上手いだろうと何となく思っていた。 この中国版「三体」は、やはり面白かったよ。 3月末にはnetflix版「三体」も公開される。比べて見るのも一興かな。netflix版はアメドラ系ってことになるかな。 若い頃の…

星漢燦爛 月升蒼海

曹操は海をはじめて見た。感動していた。 「太陽や月は、海から来るのか? 天河に燦爛と光る星は海の裏から来るのか? いやあ、高揚する!この気持ちをメモしておくよ」 ……日月之行、若出其中、星漢燦爛、若出其裏、幸甚至哉、歌以詠志(曹操「夏門歩出行」…

天官賜福

遠い昔、中国の小さな村。上元節の提灯が揺れている。 旅立つ少年に、母は「天官賜福(≒神のご加護を)」と言った。 「怖いものはないよ」母に向けた少年の笑顔は屈託がない。 中国の上元節、中元節、下元節は、道教の神を祀るお祭りだ。 上元節は神の祝福、…

天王洲アイル

2泊3日の東京。 東京に住む息子の案内で天王洲アイルへ行った。 運河沿いの建物からは、河に向かってテラス通路が張り出し、実に開放的だ。 眺めの良い高台を風が通り抜けていく。そこは喫煙スペースになっていた。こんな気持ちの良い喫煙場所は、何十年ぶり…

アフタヌーンティー

っを、楽しもうと、いそいそ出かけた。あっと驚いたことに、祭日のアフタヌーンティーは予約制だった。 しょうがないので、コーヒーとケーキを注文した。 この店は、ホテルのラウンジにある。つまり、コーヒーの値段が高い。 まぁ、豆も高級なんだろうけど、…

ヴァニティ フェア/リアルなドラマ

「ここは虚栄の市!空虚で不道徳、そして滑稽な世界です。」 光で溢れたメリーゴーランドを背に、サッカレーは宣言する。 左から、不良娘で詐欺師のベッキーと慎ましいアミーリア。 ディケンズと並び称されるサッカレー原作のTVドラマ。 楽しんで見ていると…

物語とわたしの記憶

わたしは物語にワクワクする。 何故なのかなぁ? わたしの場合、人生経験は茫漠とした記憶の中に埋もれていく。 けれど、TVドラマのように、物語で語られる人生は、わたしの絡まった記憶のかけらに、方向と意味を与える。 この情感や感性の再生に、わたしは…