カテゴリ「第32期竜王戦挑決第2局」の記事
2019年8月23日 (金)
感想戦(1)
終局直後
(踏み止まった木村九段。タイに戻し、第3局に望みをつないだ)
【木村九段の談話】
――本局を振り返ってください。
木村 難しくて分かりませんでした。玉がちょっと不安定な格好をしているので。
――控室では「終盤は押されている」という評判でした。
木村 ああ、そうですか。まあ、ちょっとよく分からなかったですね。
――よくなったのは?
木村 飛車を出たあたりですかね。詰めろになったので、ちょっとよいかなと。
――1勝1敗のタイになりました。第3局の意気込みをお願いします。
木村 一生懸命指したいと思います。
――お疲れさまでした。一局を振り返ってください。
豊島 難しかったと思うんですけど、ちょっと途中で間違えてしまったのかなと思います。
――間違えたのはどのあたり?
豊島 ▲4六歩と取ったところで、▲7四桂と決めておいて。まあそれでも、もしかしたらまずいのかもしれないけど、そのほうがアヤがあったような気がします。その前にちょっと間違えているのかもしれません。すぐにはわからないですね。
――第3局の抱負をお願いします。
豊島 気持ちを切り替えて、頑張りたいと思います。
木村九段が勝ってタイに
挑戦者決定三番勝負第2局は木村九段が豊島名人に勝ちました。投了図以下は▲4七玉△4六飛▲5八玉△6八金までの詰み。終局時刻は21時50分。消費時間は▲豊島名人4時間59分、△木村九段4時間36分。木村九段が逆転で第2局を制し、挑戦者決定三番勝負を1勝1敗のタイとしました。第3局は9月5日(木)、東京・将棋会館で行われます。
寄せに入る
豊島名人の残り時間は2分
豊島名人は残り時間が2分になるまで考えて、▲4八玉と逃げました。木村九段の残り時間は30分です。
後手優勢
残り時間が並ぶ
20時50分、豊島名人の考慮中に残り時間は38分で並びました。控室は「難しい」という声が多くなっています。