窪園博俊 時事通信社 解説委員のフェイクニュース

窪園博俊 時事通信社 解説委員がアベノミクスで物価があがらないと言っている。 時事通信社の解説委員が現実の統計を無視してアベノミクス批判を繰り返しているのはいかがなものだろうか アベノミクスで物価を上げると豪語し、上がらないとみるや、有効求人…

早川元理事の実現した予言

日本銀行元理事の早川英男氏は、日銀が1年以内に長期金利目標を引き上げる可能性があるとの見方を示した。 早川氏は、利上げを主導するのは雨宮正佳副総裁とみている。2016年9月の長短金利操作の導入以降の政策は「圧倒的に雨宮氏発だ」と説明。現行の緩和…

国内と海外で発言が矛盾する黒田総裁

黒田総裁は、先日のダボス会議でCPIの上方バイアスは1%程度と言っていた。 http://d.hatena.ne.jp/keiseisaimin/20180129/1517180188 ところが、本日は 「持続的に物価が下落するという意味でのデフレではなくなった」 https://www.nikkei.com/article/…

雨宮理事は日銀副総裁には不適格

昨日、衆議院予算員会で雨宮正佳副総裁候補の質疑応答があった 下記の理由から副総裁として不適格である。1、総裁と認識が異なる 「持続的に下落する意味でデフレという状況ではない」 先日の黒田総裁のデフレ脱却していないという趣旨の発言と異なり、 総…

本当に緊縮財政なのか

名目GDP(季節調整値)の公的需要の推移を見てみる概ね若干のプラスとなっており、現在は緊縮財政であるとは言えない。 リフレ派を批判して積極財政で公共事業を行うという勢力とは相容れない。 (もちろん必要な公共事業はすべき)そもそもマンデルフレ…

岩田規久男副総裁の変節

岩田規久男副総裁は2018年1月31日講演の質疑応答にて 日本の場合には、もともと、予想物価上昇率が足許の物価で動くという面があります。1 年目は、大規模緩和をやり、第二の矢、第三の矢も飛ぶと思われたからこそ、実はしっかりと予想物価上昇率は上…

池尾和人氏による「インフレ期待が生じると、インフレ・スパイラルに陥る可能性が高い」(2009年10月04日)

アベノミクス予想の検証 第二回慶応大学教授の池尾和人氏は インフレ期待の発生が財政破綻のトリガーを引くことになりかねないと考えられます。 すなわち、インフレ期待が生じると、既存の国債保有分については、インフレによる損失を回避するために、その前…

小幡績氏による「向こう2年(2015年まで)の間に日本国債の価格は必ず下がる」(2013/7/22)

アベノミクス予想の検証 第一回慶應義塾大学 ビジネススクール准教授 小幡績氏は、 2013年7月22日の異次元緩和は、なぜ誤りなのかと題した記事にて 「異次元緩和に成功しても失敗しても金利は必ず上がる。金利上昇は国債価格の下落を意味するので、向…

黒田総裁による上方バイアスによってまだデフレ脱却できていない

ダボス会議で黒田総裁のコメントを目にした。 ニャントロ大魔神 on Twitter: "コラムのネタにするんですね、分かります。見事に黒田総裁の回答は役人答弁で、会場中異様な空気になってしまいました。 https://t.co/89Ycnowfaf動画です。 https://t.co/FRwEnI…

需給ギャップを高めよ・補足

私がリフレ政策に目覚めた理由は、当時の高橋洋一氏の「この金融政策が日本経済を救う」を読んででした。この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)作者: 高橋洋一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/11/04メディア: Kindle版 クリック: 1回この商品を含…

リフレを、取り戻す。 -需給ギャップを高めよ-

久しぶりに高橋洋一氏の「安倍首相はなぜ「リフレ派」になったのか」、 安倍首相はなぜ「リフレ派」になったのか | 高橋洋一の俗論を撃つ! | ダイヤモンド・オンラインまた、上念司氏の「アベさんがアベノミクスにたどり着くまで」 [https://www.mainichi.c…

実質金利の推移

期待インフレ率の概念が理解出来ないために、流動性の罠で金融政策は限界だ、無効だという人が多いので、実質金利の推移を計算する。 名目利子率=実質金利+期待インフレ率というフィッシャー方程式というものがある。 このフィッシャー方程式と期待インフ…

日本の政府債務と財政政策の持続可能性

土居丈朗氏と星岳雄氏と沖本竜義氏のNBER論文を読んだ。 というのも、そのうち土居氏が経済教室やそのエコノミクストレンドに載せたり、増税の大好きな日経の経済論壇が好きそうなネタなので先に書いておこうと思う。 論文の結論は、 If the government fail…

日銀レビューの信頼性『わが国の消費者物価指数の計測誤差: いわゆる上方バイアスの現状』より

12日に総務省からCPI改定が発表され0.5−0.8ポイントの下方修正となった。 多くの識者がこの上方バイアスを予想し、デフレはさらに深刻ではないかと訴えているが、日本銀行の中長期的の物価安定の理解では1%と上方バイアスを考慮すればわずかインフレ目標と…

純粋な貨幣数量説 MV=PYについて

池田某という炎上ビジネスをしている自称経済学者(彼の博士号は政策・メディア)が 貨幣数量説を持ちだして、リフレ派を攻撃するつもりだったのだろうが、自滅している 経済学者でない、炎上ビジネスを狙っている人に経済学から批判しても仕方がないのだが…

池尾和人の総合CPIとコアコアCPI

池尾氏は記事の中で 要するに、生活に直結しているのは総合CPIの動きであるが、先行きの物価の趨勢的な動きを判断するにはコア(コア)CPIの動きがより参考になるということである とトレンドは総合CPIよりもコア(コア)の動きが参考としている。 し…

円高を止める方法

新聞報道によると政府が介入以外の方法で円高を止めることを示唆した。 介入以外の対応策も 歴史的円高で財務相が方針 野田佳彦財務相は12日の閣議後の記者会見で、歴史的な円高について「一方的な動きが続くようなら、さまざまな検討をしたい」と述べ、政…

東日本大震災と阪神大震災のドル円レートと日経平均株価の比較 〜100営業日目〜

昨日8月8日は、東日本大震災から100営業日目である。 震災後に強力な金融緩和によって円高を止めること。 そして、円高の阻止によって日経平均株価を保つことを提言し、また忠告してきた。 高橋洋一氏も昨日にtwitterにて 10円円高になると日経平均は11…

本当の国の純債務 - 国民経済計算確報より -

先日も、年金積立金が負債計上していることがおかしいと指摘したが、経済財政白書は内閣府の公表する国民経済計算確報に基づいている。 ところが、元の国民経済計算確報では、年金積立金は負債計上されていない。 つまり、与謝野大臣率いる経済財政白書のチ…

日銀によるFXは必要か?-為替差損4800億円-

昨日から、介入が話題となっているが日銀は資産に5兆円の外国為替を保有し、我々の血税が約4800億円も失われている。 営業毎旬報告(平成23年7月31日現在) 外国為替 5,049,885,477(千円) (http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2011/…

日本銀行はなぜ国債を時価評価して利益計上しないのか?

平成22年の損益計算書を見ると非常に不思議なところがある。外国為替は時価評価し損失を計上する一方で、国債は時価評価せず利益を計上していない。 国債は満期保有目的なのだろうか? それとも国庫納付金を少なく納めるために意図的に粉飾決算を行っている…

インフレ税を否定する財務省出身の國枝繁樹氏

國枝某という財務省出身の人物が「政府紙幣発行で財政再建可能」のウソという記事を書いている。 日経の「まっとうな理論で考える日本経済」という副題も笑えてくるが、増税大好きな日経にとっては「まっとうな理論」なのかもしれない 彼の主張こうだ ポイン…

続・岩本論争

岩本氏がteitterで 国枝繁樹先生の「『政府紙幣発行で財政再建可能』のウソ」 http://t.co/hZKwwWW 。通貨発行益に関する議論は,私のブログで以前に説明したもの http://ht.ly/5RKhQ と同趣旨です。 (http://twitter.com/#!/iwmtyss/status/978695248330260…

国の負債を減らすために年金積立金を復興財源にすると同時に社会保険料を下げよう!?

経済財政白書では、財政の現状という章立てがあるのだが、国のバランスシートはかなり中身のお粗末なものとなっている。 年金積立金が債務に入っている。 日本は、一応税金が半分入りながらも賦課方式をとっている。 賦課方式の国は年金はバランスシートに含…

円高で失われた金額は7兆6234億円 (東証一部上場企業のみ)

またしても急激な円高が進んでいるが、2010年には円高でどれだけの損失が出たのか調べる。 今回は東証一部上場企業のみに絞り、2010年度決算の貸借対照表の純資産の部にある「為替換算調整勘定」を計算する。100位までの順位は以下のとおりである。 …

与謝野経済財政担当大臣による人口減少デフレ論の否定

本日、発表された経済財政白書では、人口動態と物価についての記述がある。 生産年齢人口の減少と物価下落が併存している国は日本だけであり、 90年から2010年にかけて、生産年齢人口の変化率と物価上昇率の間には明確な相関関係は確認できない。 (中…

白川総裁による高橋是清の日銀引受論を検証する

白川総裁は、通貨、国債、中央銀行 ―信認の相互依存性―にて高橋是清の日銀引受について述べている。 高橋蔵相は軍部の予算膨張に歯止めをかけようとして凶弾に倒れ、結局はインフレを招いたわけですが、偶々軍部の予算膨張を抑えられなかったのではなく、市…

IMFによる日銀の金融緩和のススメ

IMFはカントリーレポートを公表した (http://www.imf.org/external/pubs/ft/scr/2011/cr11181.pdf) Event study analysis finds that the BoJ’s monetary easing measures have cumulatively lowered the 10-year sovereign yield by about 25 basis points …

岩本康志の論理のすり替えは認めません。

岩本氏は、私に対して反応しませんとしているが、この問題には最後まで付き合いたいと思う。岩本氏は、このブログのコメント欄、及び氏のブログにも 「借換債の引き受けだけに着目する」 と書いているが、岩本氏が引用した高橋氏の記事には「だけに注目する…

岩本康志の「国債発行は金融政策」

岩本氏は、付利された超過準備について、貨幣量を変化させることは実用上の理由から、財政政策の範囲外として一番狭く定義したものが金融政策となり,中央銀行の判断でできるものなので、憲法に抵触しないと、従来の主張とは矛盾している。 付利された準備預…