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梶原昂希

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
梶原 昂希
横浜DeNAベイスターズ #58
2024年3月9日 横浜スタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大分県大分市
生年月日 (1999-09-19) 1999年9月19日(25歳)
身長
体重
189[1] cm
85[1] kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2021年 ドラフト6位
初出場 2022年4月12日
年俸 2200万円(2025年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

梶原 昂希(かじわら こうき、1999年9月19日 - )は、大分県大分市出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。横浜DeNAベイスターズ所属。

経歴

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プロ入り前

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小学4年生の時に第2回WBCで2連覇をした日本代表の姿に心を打たれて野球を始め[3]、金池少年野球団に入る[4]大分市立上野ヶ丘中学校では軟式野球部に所属していた[5]

中学校卒業後は、大分県立大分雄城台高等学校に進学[6]。1年生時からレギュラーを獲得[6]。2年生秋からは4番を任され、秋季大会では初戦の情報科学高校戦で3安打を放つなど活躍し、県ベスト8に貢献[3]。3年生夏の選手権予選では、2回戦で3安打、3回戦でも安打を放つもチームは敗戦した[6]。高校の同級生に陸上選手の兒玉芽生がおり、100m走対決を挑んだことがある。

高校卒業後は神奈川大学人間科学部に進学。1年生春からベンチ入りし、春季リーグでは開幕から3番センターで出場。神奈川工科大戦と横浜商大戦の2試合連続本塁打を放ち、リーグ優勝に貢献。続く全日本大学野球選手権では東日本国際大学戦で2本の二塁打を放っている。秋には2本の本塁打、打率.400で首位打者を獲得しベストナインに選出[5]。冬には大学野球日本代表候補に選出されている。2年生時も夏と冬に大学野球日本代表候補に選出されている[7]

2021年10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、横浜DeNAベイスターズから6巡目で指名を受けた[8]。担当スカウトは欠端光則[9]。11月27日に契約金2500万円、年俸690万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[10]。12月3日に行われた2022年度新入団選手記者発表会で背番号が58になったことが発表された[11]

DeNA時代

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2022年はルーキーの野手ではただ1人、春季キャンプから一軍に帯同していたが、開幕一軍とはならず[12]。開幕から二軍の試合に出場していたが、4月6日から一軍選手に新型コロナウイルスの陽性者が相次ぎ、4月12日に代替指名選手として一軍登録される[13]。同日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた読売ジャイアンツ戦で「1番・中堅手」として先発起用されプロ初出場[14]。2打席目に戸郷翔征から、プロ初安打で初本塁打となる同点2点本塁打を放った[15]。その後もヒットを重ね5打数4安打と結果を残した。新人がデビュー戦で本塁打を放つのは球団史上3人目[16]。新人がデビュー戦で4安打を記録するのはセ・リーグでは初めてで[注 1]、本塁打を含めた4安打はNPB史上初めてだった[17]。その後はシーズン終了まで二軍での出場が中心だったが、フレッシュオールスターゲームではイースタン選抜として出場すると、両親が観客席で見つめる中4打席連続安打を放ち、優秀選手賞を獲得した[18]。最終的に一軍では6試合の出場だった。二軍では68試合に出場し、打率.270、2本塁打の成績を残した。

2023年は、開幕を二軍で迎えるも、打率3割をキープし、6月6日に一軍へ登録された[19]。6月10日に抹消されるも[20]、7月11日に再び登録されて以降は9試合に先発出場していたが、8月22日の広島東洋カープ戦(横浜スタジアム)の初回の守備でフェンス際でジャンプした際に負傷し、翌日に横浜市内の病院で右足関節靱帯損傷と診断され抹消[21][22]。その後出場のないままシーズンを終えた。イースタン・リーグ公式戦では73試合に出場し打率.338、チーム最多の98安打、7本塁打を放ち優秀選手賞を受賞した[23]

2024年はキャンプ時から外野のレギュラー争いに加わり、主将の牧秀悟から「打って、守れて、なおかつ足も速くて長打力もある」とポテンシャルを評価される[24]。3月29日、「6番・中堅手」で開幕スタメンを勝ち取るも、3打席連続の空振り三振を喫してしまい[25]、以降も打撃の調子が上向かずに4月25日に登録を抹消された[26]。約1か月間の二軍調整の末[25]、5月26日に再び登録された[27]。7月15日の広島戦(横浜)で猛打賞を記録してから次第に状態を上げ[28]、7月19日から21日までの東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)では3試合連続で猛打賞を記録[29]。8月9日のヤクルト戦(横浜)では、2年ぶりの本塁打含む3安打2打点の活躍で勝利に貢献し、初のお立ち台に上がった[30]。7月以降は一番打者として定着し、8月22日の中日ドラゴンズ戦(横浜)では、初回に自身初の先頭打者本塁打を記録[31]。8月25日のヤクルト戦まで16試合連続安打を記録するなど好調を維持した[32]

選手としての特徴・人物

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2022年3月15日 明治神宮野球場

打撃では、低めの打球も長打にできるパワーを持つ[6]。50m走5秒8の俊足で遠投110mと肩の強さも持ち合わせ三拍子揃った選手であり[1][11]、野球解説者の谷繁元信も「走・攻・守すべてのレベルが高い選手」とポテンシャルの高さを評価している[33]四球を選ぶことが極端に少ない[34]

趣味は海釣り三枚おろし料理も得意。しかし、青星寮入寮時には「野球に集中したいから」という理由から釣り道具一式は持ち込まなかった。

神奈川大学時代から家系ラーメンを好んでおり、体重増加のために入団会見後から入寮までの約1か月間で20杯のラーメンを食べて約4kgの増量に成功した。

乃木坂46衛藤美彩の弟と幼馴染の同級生で、衛藤とも幼い頃から交流がある[35]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2022 DeNA 6 15 15 2 4 0 0 1 7 2 0 0 0 0 0 0 0 9 0 .267 .267 .467 .733
2023 21 54 53 1 12 2 1 0 16 2 1 1 0 0 1 0 0 18 1 .226 .241 .302 .543
2024 91 351 339 49 99 16 3 4 133 30 16 2 1 0 7 3 4 98 2 .292 .314 .392 .707
通算:3年 118 420 407 52 115 18 4 5 156 34 17 3 1 0 8 3 4 125 3 .283 .303 .383 .686
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

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外野












2022 DeNA 3 3 0 0 0 1.000
2023 15 29 0 0 0 1.000
2024 80 124 4 1 0 .992
通算 98 156 4 1 0 .994
  • 2024年度シーズン終了時

記録

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初記録

背番号

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  • 58(2022年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ パ・リーグでは1997年にオリックス・ブルーウェーブ佐竹学が記録している。

出典

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  1. ^ a b c 【神奈川大のギータ】梶原昂希はDeNA6位 長打力自慢」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2021年11月26日閲覧
  2. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月22日閲覧
  3. ^ a b プロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから6位指名を受けた梶原 昂希さん」『タウンニュース』2022年4月12日。2022年1月1日閲覧
  4. ^ 大分雄城台・梶原昴希 走攻守すべてを備え、最高の仲間とともに駆け抜ける」『オー!エス! OITA SPORTS』2017年7月11日。2022年4月12日閲覧
  5. ^ a b 【DeNA】“ハマのギータ”ドラ6梶原昂希が早くも柵越え5発で大器の片りん「早くキャンプに行きたい」」『スポーツ報知』2022年1月24日。2022年4月12日閲覧
  6. ^ a b c d 梶原 昂希 | 選手名鑑 | 横浜DeNAベイスターズ」『J SPORTS』。2022年4月12日閲覧
  7. ^ DeNAドラ6梶原「トリプルスリー」目標」『日テレNEWS24』2021年11月27日。2021年12月4日閲覧
  8. ^ 2021年ドラフト情報」『横浜DeNAベイスターズ』2021年10月12日。2021年10月12日閲覧
  9. ^ DeNA欠端光則スカウト、6位梶原昂希は柳田悠岐を「追い越せる素材」」『日刊スポーツ』2022年10月30日。2022年4月12日閲覧
  10. ^ DeNA6位の梶原昂希が仮契約 料理が得意、巨人菅野の剛球もさばくぞ」『日刊スポーツ』2021年11月27日。2021年11月27日閲覧
  11. ^ a b 【DeNA】ドラ6梶原昂希は「ハマの韋駄天」、3拍子そろう好素材も「自分が一番へたくそ」」『スポーツ報知』2021年12月3日。2021年12月4日閲覧
  12. ^ 【DeNA】ドラ6・梶原昂希が18日から2軍に合流 三浦監督「課題はっきりした」」『スポーツ報知』2022年3月16日。2022年4月12日閲覧
  13. ^ DeNAがソトら代替指名選手10名を登録 “濃厚接触疑い”だった大田は復帰」『BASEBALL KING』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧
  14. ^ a b 【DeNA】大幅にオーダー変更、ルーキー梶原昂希が「1番中堅」関根大気が「2番右翼」」『日刊スポーツ』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧
  15. ^ a b 【DeNA】6位梶原昂希 1軍デビュー戦プロ初安打で初本塁打「石井コーチの後押しのおかげ」」『日刊スポーツ』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧
  16. ^ 【代替指名選手の新人“カジータ”梶原がド派手デビュー 初本塁打含む4安打は2リーグ制後初」『スポニチアネックス』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧
  17. ^ 【DeNA】ドラ6梶原昂希、セ新人初デビュー戦4安打 初安打はホームラン」『日刊スポーツ』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧
  18. ^ 【フレッシュ球宴】全イDeNA梶原昂希が両親の前で4安打「良い姿を見せられて良かった」」『日刊スポーツ』2022年7月23日。2022年11月27日閲覧
  19. ^ 久保賢吾「【DeNA】梶原昂希、坂本裕哉が1軍に合流」『日刊スポーツ』2023年6月6日。2024年2月3日閲覧
  20. ^ 阪神富田蓮、ロッテ平沢大河ら抹消 オリックス平野佳寿、ヤクルト石川雅規ら登録/10日公示 - プロ野球公示」『日刊スポーツ』2023年6月10日。2024年2月3日閲覧
  21. ^ DeNA梶原昂希は右足関節靱帯損傷 22日に負傷交代」『カナロコ by 神奈川新聞』2023年8月23日。2024年2月3日閲覧
  22. ^ 久保賢吾「【DeNA】梶原昂希が登録抹消、16試合で打率.237 代わってルーキー林琢真が1軍合流か」『日刊スポーツ』2023年8月7日。2024年2月3日閲覧
  23. ^ DeNAの2年目外野手・梶原昂希がファーム優秀選手賞受賞「どんどんレベルアップしていきたい」」『BASEBALL KING』2023年11月28日。2024年2月3日閲覧
  24. ^ 度会隆輝だけじゃない!DeNA・牧秀悟を刺激する若き後輩たち「度会だけじゃないっていうのは面白い」…単独インタビュー(中)」『スポーツ報知』2024年4月1日。2024年6月20日閲覧
  25. ^ a b DeNA・梶原昂希、代打で二塁打!勝ち越し呼ん打 5球ファウルで粘った8球目「最高の形をつくれてよかった」」『サンスポ』2024年6月5日。2024年6月20日閲覧
  26. ^ 【DeNA】浜口遥大、梶原昂希を抹消」『日刊スポーツ』2024年4月25日。2024年6月20日閲覧
  27. ^ 【DeNA】関根大気が今季初の登録抹消5月は打席機会が31に減少 梶原昂希が再昇格」『日テレNEWS NNN』2024年5月30日。2024年6月20日閲覧
  28. ^ 【DeNA】関根大気が今季初の登録抹消5月は打席機会が31に減少 梶原昂希が再昇格」『日テレNEWS NNN』2024年5月30日。2024年6月20日閲覧
  29. ^ 【DeNA】梶原昂希、球団記録に並ぶ4試合連続猛打賞なるか/見どころ」『日刊スポーツ』2024年7月26日。2024年10月9日閲覧
  30. ^ 【DeNA】梶原昂希ハマスタ初お立ち台「不思議」2年ぶりアーチ含む4の3、2打点で勝利貢献」『日刊スポーツ』2024年8月9日。2024年10月9日閲覧
  31. ^ DeNA・梶原昂希、自身初の先頭打者弾「風のおかげで届いてくれた」 13試合連続安打と絶好調」『サンスポ』2024年8月22日。2024年10月9日閲覧
  32. ^ DeNA 1番・梶原が16試合連続安打! 5回2死満塁で走者一掃の3点三塁打「事を起こしてやろうと」」『スポニチアネックス』2024年8月25日。2024年10月9日閲覧
  33. ^ 「DHが無いと外野陣は埋まってしまうけど…」攻守で存在感を見せたDeNA・梶原昂希を谷繁元信氏はどう評価?」『BASEBALL KING』2024年6月1日。2024年6月20日閲覧
  34. ^ DeNA・梶原昂希、1カ月半ぶりに四球で出塁 今季251打席で4四球うち3つが故意四球」『サンスポ』2024年9月5日。2024年9月11日閲覧
  35. ^ @kk_ykhm_bay (2022年3月9日). "梶原 昂希". X(旧Twitter)より2022年12月18日閲覧

関連項目

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外部リンク

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