選り抜き記事
黄砂(こうさ、おうさ、黄沙とも)とは、特に中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が、強風を伴う砂塵嵐(砂嵐)などによって上空に巻き上げられ、春を中心に東アジアなどの広範囲に飛散し、地上に降り注ぐ気象現象。あるいは、この現象で飛散した砂自体のことである。
気象現象としての黄砂は、砂塵の元になる土壌の状態、砂塵を運ぶ気流など、大地や大気の条件が整うと、発生すると考えられている。発生の頻度には季節性があり、春はそういった条件が整いやすいことから頻繁に発生し、比較的遠くまで運ばれる傾向にある。ただ、春に頻度が極端に多いだけであり、それ以外の季節でも発生している……
- 『詩経』は、全305篇からなる中国最古の詩篇。儒教の経典である経書の一つに数えられる。中国においては、古代から『詩経』と『書経』は「詩書」として並び称され、儒家の経典として大きな権威を持った。中国の支配層を形成する士大夫層の基本的な教養として、漢代から近世に至るまでさまざまに学ばれ、さまざまな解釈が生まれた……
- 銀象嵌銘大刀は、1873年に熊本県玉名郡和水町の江田船山古墳から出土した、銀象嵌による75文字の銘文が刻まれた大刀(直刀)である。5世紀後半から6世紀初頭に作られたものと考えられており、銘文は文献資料が希少な古代日本の数少ない文献資料として、日本のみならず東アジアの古代史における重要な資料とされている……
- アブー・マンスール・ニザール・ブン・アル=ムスタンスィルは、第8代ファーティマ朝カリフのムスタンスィルの息子であり、ファーティマ朝が信奉していたイスマーイール派の支流の一つにあたるニザール派の名祖となった人物である……