及川拓馬
表示
及川拓馬 七段 | |
---|---|
名前 | 及川拓馬 |
生年月日 | 1987年5月6日(37歳) |
プロ入り年月日 | 2007年10月1日(20歳) |
棋士番号 | 268 |
出身地 | 埼玉県北葛飾郡松伏町 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 伊藤果八段 |
段位 | 七段 |
棋士DB | 及川拓馬 |
2021年12月27日現在 |
及川 拓馬(おいかわ たくま、1987年5月6日 - ) は、将棋棋士。伊藤果八段門下。棋士番号は268。妻は女流棋士の上田初美[1]。
埼玉県北葛飾郡松伏町生まれ、所沢市育ち。東京電機大学高等学校卒。
棋歴
[編集]- 父に教えられ、5歳で将棋を始める。小学3年で所沢に転居し、所沢市立小手指小学校5年の1998年9月に、6級で奨励会入り[2]。奨励会入り以前は、同じ埼玉県出身・同年代の金井恒太や渡辺正和と対戦する機会も多かった。その頃のタイトルに、彩の国小学生名人(小4)など。
- 初参加の竜王ランキング戦6組準決勝(2008年5月2日)で勝利し、プロ入りから最短で6組を抜ける。
- 第57期(2009年度)王座戦で、挑戦者決定トーナメントに進出。深浦康市王位(当時)に勝って、ベスト8。
- 2018年度に入り、第68回 NHK杯戦 予選決勝で窪田義行七段に勝ち、本戦へ出場(三回目)[注 1]。一回戦で加藤桃子女王に116手で敗れた。その後は高勝率を維持し続け、第77期順位戦ではただひとり全勝街道を走って残り1局を残してC級1組への昇級を決めた[3]。また第4期叡王戦本戦にも進出し、増田康宏や橋本崇載を破ってベスト8まで進出した(挑戦者となった永瀬拓矢に敗れた)。
棋風
[編集]人物
[編集]- 2013年6月17日に、同じ伊藤果八段門下の女流棋士である上田初美と結婚[8]。上田は、詰将棋の創作でも仲間となる[9][10]。
- 上田との間に娘が二人いる[11]。
- 埼玉西武ライオンズファン[12]
昇段履歴
[編集]昇段規定は、将棋の段級 を参照。
- 1998年 9月 : 6級 = 奨励会入会
- 2004年 4月 : 三段(第36回奨励会三段リーグ〈2004年度後期〉から三段リーグ参加)
- 2007年10月 1日: 四段(第41回奨励会三段リーグ成績2位) = プロ入り[4]
- 2013年 1月 8日: 五段(勝星昇段/公式戦100勝、通算100勝)[13]
- 2014年10月23日: 六段(竜王ランキング戦連続昇級)[14]
- 2021年12月20日: 七段(勝数規定/六段昇段後公式戦150勝)[15]
主な成績
[編集]在籍クラス
[編集]→竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
開始 年度 |
順位戦 出典[16]
|
竜王戦 出典[17]
| ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
2007 | 66 | 四段昇段前 | 21 | 6組 | -- | 5-1 | ||||||||||||
2008 | 67 | C241 | 5-5 | 22 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
2009 | 68 | C225 | 8-2 | 23 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
2010 | 69 | C204 | 6-4 | 24 | 5組 | -- | 3-2 | |||||||||||
2011 | 70 | C211 | 3-7 | 25 | 5組 | -- | 3-2 | |||||||||||
2012 | 71 | C234 | 7-3 | 26 | 5組 | 0-1 | 5-0 | |||||||||||
2013 | 72 | C210 | 7-3 | 27 | 4組 | -- | 4-1 | |||||||||||
2014 | 73 | C209 | 7-3 | 28 | 3組 | -- | 3-1 | |||||||||||
2015 | 74 | C206 | 7-3 | 29 | 2組 | -- | 2-2 | |||||||||||
2016 | 75 | C208 | 4-6 | 30 | 2組 | -- | 0-2 | |||||||||||
2017 | 76 | C229 | 5-5 | 31 | 3組 | -- | 0-2 | |||||||||||
2018 | 77 | C225 | 10-0 | 32 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
2019 | 78 | C132 | 9-1 | 33 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
2020 | 79 | C103 | 6-4 | 34 | 4組 | -- | 4-1 | |||||||||||
2021 | 80 | C107 | 8-2 | 35 | 3組 | -- | 3-2 | |||||||||||
2022 | 81 | B221 | 5-5 | 36 | 2組 | -- | 0-2 | |||||||||||
2023 | 82 | B213 | 5-5 | 37 | 3組 | -- | ||||||||||||
2024 | 83 | B216 | 38 | 2組 か 3組 | ||||||||||||||
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 |
年度別成績
[編集]年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
---|---|---|---|---|---|
2007 | 8 | 5 | 3 | 0.6250 | [18] |
2008 | 37 | 21 | 16 | 0.5675 | [19] |
2009 | 29 | 18 | 11 | 0.6206 | [20] |
2010 | 33 | 18 | 15 | 0.5454 | [21] |
2007-2010 (小計) |
107 | 62 | 45 | ||
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2011 | 36 | 17 | 19 | 0.4722 | [22] |
2012 | 40 | 23 | 17 | 0.5750 | [23] |
2013 | 38 | 25 | 13 | 0.6578 | [24] |
2014 | 35 | 20 | 15 | 0.5714 | [25] |
2015 | 40 | 26 | 14 | 0.6500 | [26] |
2016 | 31 | 15 | 16 | 0.4838 | [27] |
2017 | 35 | 18 | 17 | 0.5142 | [28] |
2018 | 43 | 33 | 10 | 0.7674 | [29] |
2019 | 32 | 19 | 13 | 0.5937 | [30] |
2020 | 36 | 21 | 15 | 0.5833 | [31] |
2011-2020 (小計) |
366 | 217 | 149 | ||
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2021 | 30 | 18 | 12 | 0.6000 | [32] |
2022 | 28 | 11 | 17 | 0.3928 | [33] |
2023 | 30 | 15 | 15 | 0.5000 | [34] |
2021-2023 (小計) |
88 | 44 | 44 | ||
通算 | 561 | 323 | 238 | 0.5757 | [35] |
2023年度まで |
著書
[編集]- すぐ勝てる!急戦矢倉(マイナビ将棋BOOKS)(2013年2月、マイナビ、ISBN 978-4839946074)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2010年(第60回)、2016年(第66回)の計2回、NHK杯戦・予選を勝ち抜き本戦出場。
出典
[編集]- ^ 敬史, 岡部 (2019年10月31日). “「一緒にめっちゃ指しました」リアル将棋ラブコメだった及川拓馬、上田初美夫妻の青春時代 | 観る将棋、読む将棋”. 文春オンライン. 2020年8月23日閲覧。
- ^ 広報ところざわ 平成21年3月号 6、7頁/みんなの広場
- ^ “第77期C級2組順位戦 10回戦の結果|棋戦トピックス|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2019年3月4日閲覧。
- ^ a b 日本将棋連盟ホームページ・お知らせ「村田顕弘・及川拓馬 新四段誕生のお知らせ」
- ^ 及川拓馬「どちらが詰み!? 及川拓馬六段の詰将棋講座がスタート」『エキサイト(NHK将棋講座テキスト 2017年7月号より)』2017年7月31日。オリジナルの2018年9月20日時点におけるアーカイブ。2018年9月20日閲覧。
- ^ 将棋世界付録「現役プロ棋士データブック2016 【上】」など
- ^ 所沢市中心市街地活性化拠点施設 野老澤町造商店 所沢将棋物語その4 所沢で育った初のプロ棋士 及川拓馬
- ^ 日本将棋連盟ホームページ・お知らせ「及川拓馬五段と上田初美女流三段が入籍
- ^ 上田初美「ueda823 on Twitter」『Twitter』2017年4月6日。オリジナルの2018年9月20日時点におけるアーカイブ。2018年9月20日閲覧。
- ^ 上田初美「@ueda823 on Twitter」『Twitter』2017年9月21日。オリジナルの2018年9月20日時点におけるアーカイブ。2018年9月20日閲覧。
- ^ “なぜ及川拓馬は子育てをしつつ強くなれたのか?【叡王戦24棋士 白鳥士郎 特別インタビュー vol.14】” (日本語). ニコニコニュース. オリジナルの2018年10月21日時点におけるアーカイブ。 2018年10月21日閲覧。
- ^ 及川拓馬twitter
- ^ 日本将棋連盟ホームページ・お知らせ「及川拓馬四段が五段に昇段」
- ^ 日本将棋連盟ホームページ・お知らせ「及川拓馬五段が六段に昇段」
- ^ 『及川拓馬六段が七段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟』2021年12月27日。
- ^ 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 「竜王戦」『日本将棋連盟』。
- ^ [1][名無しリンク]
- ^ [2][名無しリンク]
- ^ [3][名無しリンク]
- ^ [4][名無しリンク]
- ^ [5][名無しリンク]
- ^ [6][名無しリンク]
- ^ [7][名無しリンク]
- ^ [8][名無しリンク]
- ^ [9][名無しリンク]
- ^ [10][名無しリンク]
- ^ [11][名無しリンク]
- ^ [12][名無しリンク]
- ^ [13][名無しリンク]
- ^ [14][名無しリンク]
- ^ [15][名無しリンク]
- ^ [16][名無しリンク]
- ^ [17][名無しリンク]
- ^ [18][名無しリンク]
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 日本将棋連盟 プロフィール
- 及川拓馬 (@spitz0506) - X(旧Twitter)