Jenkinsで自分でビルドしたGitコマンドを使う
Jenkins Agentで自分でビルドしたGitコマンドを使う方法を説明します。新しいバージョンのGitを使いたい場合に有用です。
方針
JenkinsにはGitやAntなどの外部ツールを管理する機能があります。 外部ツールが必要になった場合に自動的にインストールスクリプトを実行することもできます。
設定方法
JenkinsのGlobal Tool ConfigurationにあるGit installationで、以下を設定します。
- Name:適当な名前(例えば compiled-git)
- 自動インストール:チェック
- コマンド実行
- ラベル:自動インストールを行うノードを限定する場合はラベルを指定します。
- ツールホーム:
bin/git
コマンドは以下を指定します。
GIT_VERSION=2.11.0 GIT_HOME="`pwd`" echo "Using $GIT_HOME/bin/git" if [ ! -x bin/git ]; then curl -LO "https://github.com/git/git/archive/v${GIT_VERSION}.tar.gz" tar -zxf "v${GIT_VERSION}.tar.gz" cd "git-${GIT_VERSION}" make configure ./configure --prefix="$GIT_HOME" make install fi
これで設定は完了です。
実行
Jenkins Slaveにあらかじめ開発用パッケージを入れておく必要があります。RHEL系の場合は以下になります。
yum -y groupinstall 'Development Tools' yum -y install curl-devel expat-devel gettext-devel openssl-devel zlib-devel perl-ExtUtils-MakeMaker
Gitを利用するジョブを実行してみましょう。初回のみGitのダウンロードとコンパイルが実行されるはずです。
CentOSに標準で入っているGitが古すぎてJenkinsのgit cloneが失敗する場合に使いました。Git以外にも応用できるので、いろんな場面で役に立つと思います!
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