買い換えた iPhone/iPodTouch にアプリを引越(改)
【本稿は、d:id:hottokei:20100919を改定したものです。】
買い換えや買い増しで2台目のiPhone/iPodTouch をゲットしたとしよう。
すでに購入していたアプリを引っ越しさせるにはどうしたらよいのだろう?
実は、すでに購入しているアプリは、10台までの iOSデバイス(iPhone/iPodTouch/iPad)に無料、タダでインストールできる。
アプリを、1台目からアンインストールして、2台目のインストールし直す、とする必要はない。アプリを2台目のために重複して買い直す必要もない。
このことは、2010年6月21日付けのiTUNES STOREサービス規約で、その権利が記されている*1。
1. 環境の確認、背景説明
あなたは、すでにPCにインストールされている iTunes にAppleアカウントを持っていて、すでに1台目の iPhone/iPodTouch のために、アプリを購入しています。
あなたが購入した アプリ は、「iTunes ライブラリ」ファイルに格納されています。
ところで、一般に、1つの iPhone/iPodTouch は、1つの「iTunes ライブラリ」と、1対1に対応してひも付けられています。
そのため、複数の iPhone/iPodTouch を使うためには、それだけの数の分だけ「iTunes ライブラリ」を作っておく必要があります。その方法を、次節で述べます。
ここで、複数の「iTunes ライブラリ」を作るのに、必要なAppleアカウントは1つで構いません。既存のAppleアカウントを使い回せます(だからこそ、アプリも使い回せる。)
意外かもしれませんが、新しい「iTunes ライブラリ」を作るために、新しいAppleアカウント、新しいクレジットカードを設ける必要はありません。新しいAppleアカウントを設けてしまうと、同じアプリをその新しいアカウントの下でもう一度お金を払うことになってしまいます。一度買ったアプリをそのまま使い回したいなら、同じアカウントの下で複数の「iTunes ライブラリ」を作って下さい。
2. 2台目の iPhone/iPodTouch のための「iTunes ライブラリ」の作成
1台目用の「iTunes ライブラリ」とは別に、2台目用の「iTunes ライブラリ」を設けることにしましょう。
2台目の iPhone/iPodTouch をPCに挿す前に、以下の手順に沿って2台目用の「iTunes ライブラリ」を新規作成しましょう。
アップルサポート
iTunesライブラリを選択
iTunesを続けるにはライブラリが必要です。既存のiTunesライブラリを選択するか、または新しいライブラリを作成して下さい。[終了] [ライブラリを選択] [ライブラリを作成]
「ライブラリを作成」ボタンを選択して、適当なフォルダ名を付けて下さい。1台目と2台目とで、わかりやすい(互いに区別の付く)フォルダ名を与えておくと、後々便利でしょう。
新規作成した「iTunes ライブラリ」は、まっさらの状態です。何のアプリも(音楽も、写真も)ありません。
それでも、iTunesの右上肩を見ればわかるように、あなたの Appleアカウント 名は、この新しい「iTunes ライブラリ」でも現れています。もし、iTunesがそうなっていなければ、あなたの Appleアカウント でサインインして、もう一度同じことをして下さい。
3. 2台目用の「iTunes ライブラリ」の上で、2台目の iPhone/iPodTouch を挿す。
お待たせしました。
あなたの2台目の iPhone/iPodTouch に USBケーブルを差して下さい。
作ったばかりの新しい「iTunesライブラリ」の上で、所定の初期設定を済ませて下さい。2台ある iPhone/iPodTouch には、わかりやすい(互いに区別の付く)名前を与えておくと、後々便利でしょう。
さて、iTunes の「iTunes Store」に移って、あなたが1台目の iPhone/iPodTouch のために買ったアプリを検索して、購入画面のダイアログまで進めて下さい。
「●●●●」を購入してダウンロードしますか?
今回の購入に対するアカウントからのチャージおよびアプリケーションのダウンロードがすぐに開始します。□アプリケーションの購入についての問い合わせを表示しない。
[キャンセル] [購入する]
このダイアログに「購入する」ボタンを押して下さい。
そのアプリがあなたのアカウントで購入済みのものであるならば、直後にこのようなダイアログが表示されます。
このアイテムはすでに購入しています。
このアイテムはすでに購入しています。もう一度無料でダウンロードするには、「OK」を選択して下さい。
[キャンセル] [OK]
「OK」ボタンを押して下さい。
購入済みのアプリをダウンロードし直しても、課金されることはありません。というのも、アップルサイトのサポートには、以下のFAQがあり、これらのダイアログをスクリーンキャプチャ付きで説明しています。
■ App Store で購入したアプリケーションをダウンロードし直す方法
概要
購入したアプリケーションのバックアップを取る前に、誤ってそのアプリケーションを削除してしまった場合、下記の簡単な手順にそって App Store から購入品をダウンロードし直すことができます。
このFAQが想定している状況と、私が説明している状況は、かみ合っていませんが、それでも、対象とするアプリを購入済みのアカウントであれば、改めてダウンロードをしても無料で行える、という点では同じことです。
これにより改めてダウンロードしたアプリは、2台目の iPhone/iPodTouch にちゃんとインストールできます。
「3.」の代替策 2台目の iPhone/iPodTouch の App Store アプリ を起動し、アップデートする。
iOS 4.3.3以降をインストールした iOSデバイス からは、iCloud サービスを先行利用できます。
これを使えば、1台目の iPhone/iPodTouch で購入済みのアプリを、2台目の iPhone/iPodTouch の App Store の上で「 iPhone/iPodに無いアイテム 」を一覧にして逐次ダウンロードすることができます。
詳しくは、アップル、「iCloud」の一部サービスでベータ運用を開始がよくまとめているので、参照してください。
以上の記述に基づいて操作した結果の責任は、御自身で負うように。当方は責任を負いかねる。
*1:自動配信および購入後のダウンロード お客様が本App およびBook サービスを通じてApp Store 商品(以下に定義)(MacApp Store から取得された商品を除く)またはiBookstore 商品(以下に定義)を初めて取得された場合(以下総称して「適格コンテンツ」といいます)、お客様は、追加のiOS デバイスおよびアイチューンズが認めたコンピュータとの関連付けを行うことにより、それらのiOS デバイスおよび互換性のあるソフトウェアを有するコンピュータ(以下各々を「関連デバイス」といいます)に、以下の関連付けルールに従い、かかる適格コンテンツのコピーの自動的な 受領(以下「自動ダウンロード」といいます)を選択することができます。 (中略) お客様が既に購入済みの適格コンテンツのすべてについていつでも事後のダウンロードができるわけではなく、アイチューンズは、お客様に対し、かかる事後のダウンロードができない場合に、一切の責任を負いません。一部の既に購入済みの適格コンテンツについてお客様が事後のダウンロードをできない場合、一旦お客様がダウンロードをされた適格コンテンツの紛失、破壊または損傷の防止はお客様の責任であり、お客様は適宜そのバックアップをしてください。 関連デバイスの関連付けについては、以下の条件が適用されます: (i) お客様は、最大 10個 の関連デバイス上に、本アカウントから適格コンテンツの自動ダウンロードまたは購入済み適格コンテンツのダウンロードをすることができます。ただし、アイチューンズが認めたコンピュータについては最大 5つ までです。 (ii) 関連デバイスは常に 1つ の本アカウントとのみ関連付けることができます。 (iii) お客様は、90日毎に 1回 に限り、関連デバイスの関連付けを別の本アカウントに変更することができます。 (iv) お客様は、既に購入済みの無料コンテンツを、本App およびBook サービスにおいて無料の期間中は、任意の数のデバイス上にダウンロードすることができます。90日毎に 1回 に限り、関連デバイスの関連付け を別の本アカウントに変更することができます。ただし、アイチューンズが認めたコンピュータについては最大 5つ までです。 上記(i)-(iv) の条件は、App Store 商品には適用されません。 適格コンテンツの一部は、大きなデータ容量を有する場合があり、データ接続を経由して当該適格コンテンツを送信した結果、多額のデータ料金がかかる場合があります。