これこそ数字洗浄
NIKKEI NETの「60%が「日中は再び戦争」 中国誌のネット調査」は、同日の日経朝刊紙における紙面の見出しでは
中国人の60% 「日中再び戦争」 中国誌ネット調査
に変化していた。
微妙な変化だが、「中国人の」という書き方は中国の国全体のうちの6割という印象を与えかねない。しかも、NIKKEI NETにはあったネット調査に見られる特徴に関する注記が紙面から抜け落ちている。
【北京=共同】 中国の週刊誌「中国新聞周刊」の十五日付最新号は、同誌が企画したインターネットによる世論調査で、日中関係の将来について中国人の約六〇%が「日中両国は資源をめぐり再び戦争になる」と回答した、と伝えた。今月行われた調査には約七万六千人が回答した。
「数字が不作為にか故意にか誤って解釈され、独り歩きしてマネー洗浄ならぬ数字洗浄」(ジョエル・ベスト著『統計はこうしてウソをつく』(白揚社)d:id:hottokei:20050523#p1)を彷彿とさせるケースです。