あの人に学びたい「光る講師・コーチにあるもの」 : ヒビノケイコの日々。人生は自分でデザインする。

GWいかがお過ごしですか？
山は花がたくさん咲いて、新緑がつやつやしています。

今日は、よく講師業やコーチ、教室運営、
資格・士業で教えている方からたずねられる

「光る講師・心に残る先生ってどんなもの？」

についてお話ししたいと思います。

「自分につながる、人に伝わる講座作り」の中でも
お話ししていますが、
特に、資格士業の場合、

内容やスキルは同じようなものになりがち。

「でも、なぜかこの人は違う・・・」
という講師の中にある、
目に見えにくいものを大事にしていくことで、
「この人に学びたい」につながります。

まず、わたしが「いい先生だったな」と思った

絵画アトリエの先生のエピソードを。

・・・

アーチ状の窓、高い天井、白い壁に囲まれ
石膏や洋書がたくさん並ぶ、美しい空間。

高一のとき、

そんなアトリエを訪ねたとき、

先生はこう言いました。

「美術は就職とか考えると難しい道だけど

それでも進みたいかどうか？

自分でじっくり考えてみて、決断したらおいで」

わたしは、じっくり考えた末に、

「やっぱり美術に進みたい」

そう決めて、本格的に門をたたきました。

その後、個性を楽しみながらとにかく

のびのびした制作の時間を

過ごすことになり、美大へ進みました。

あのときの先生の言葉は

ずーっと頭に残っているのですが、それは

「自分の頭で考えて、
自律的に覚悟を決めるチャンス」

になったからかもしれません。

今まで人生の中で

暮らしや仕事において

決断の連続がありましたが、

そのたびに、

「たとえ結果がどうなったとしても、

自分で決めたこと。

苦しいことは誰かの引いた

レールの上でも起こるけど、

どうせなら自分で

決めたことの上で苦しみたい。

自分で責任をとって、のびのび生きたい」

そう思って、納得のいく答えを出してきたのは、

こういうきっかけがあったからかもなあ・・・と。

結果的に、そういった姿勢が、

「自分の手で、暮らしや仕事をつくって生きる」

今の生き方に。

さらに、講師業をする中でも大事にしている

「自分自身で考え、答えを出す人を育てたい」

という姿勢にも繋がっています。

・・・つまり、

モデルとなる先生にあるものは、

教え方がうまいという

だけではないということ。

＝＝＝＝＝＝＝＝

人生を泳いでいくときに

大切なことを、気付かせてくれる

きっかけを与えてくれた。

＝＝＝＝＝＝＝＝

そういう要素、共通性があるのです。

かといって、特別、彼らには

ものすごいことを教えてやろうなんて

気構えはありません。

ただ、素朴な彼らのふだんのあり方、生き方が

そういうきっかけや気付きを

自然と与えてくれるのだと思います。

◾️汲み取るセンス

裏返すと、同じ人から学んでも

１にできる人と１０にできる人っていますよね。

生徒の立場になるときは、

汲み取るセンスを磨いておくと、
それだけの違いが得られるということです。

わたし自身、学ぶ立場になるときは、

先生のダイレクトな教え方、

言葉そのものからというよりも、

その人のあり方や、

醸し出しているものから汲み取ること。
これを、大切にしています。

◾️今日の質問

あなたの中にも印象に残っている場面は、ありませんか？

心に残る、先生や講師とのエピソード、

ありありと思い出してみてください。

きっとそこには、

あなた自身が人に教えるとき、

関わるときに、大切にしたいヒントが

つまっています。

表面だけでなく、深いところを

手のひらですくいとって。

それではまた、今日はこのへんで。

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