曇り

 雨がそぼふるらしい。まだ降ってない。
 若い頃キリスト教に傾倒したせいか、ときおり聖書の言葉だのイエスの言葉だのがふっと頭に浮かぶ。昨日、公園でぼうっとしているとのんびり烏が降りてきて去っていく。「からすのことを考えて見よ。まくことも、刈ることもせず、また、納屋もなく倉もない。それだのに、神は彼らを養っていて下さる。」まあ、そうかな。烏のほうが私より信心がある、というか、生きるということはこういうことか。