なんというか

 若い頃、自分はバカだったなと思う。今でもそうだけど。
 そして、愚かさゆえに人に迷惑をかけたし、自分もダメになっていった。これも、今でもダメだけど。
 運も悪かったかなと思うこともあった。が、それは運のいい人を見てそう思うのだけど、もっとひどい運の人もいろいろ見た。
 人の生き様というのは、けっこう運というのに支配されている。そして、これはオカルトでもなんでもどうとなるものではない。ただ、そういうものだということ。
 そして、もうちょっと生きてみると、およそ物を思う人はみなそのことに気が付き翻弄されてきて、そういう運不運にどう向き合うか、基本はきちんと書き残している。
 それなりに幸せに生きることが可能ならそれを選べばいいし、そうして生きてみると、意外と人生の全貌というのの仕組みがわかる。それは、金銭的な成功とか、世界征服みたいなそういう欲望の地平とはかなり違うものだ。
 男なら一人の女を愛する、女なら一人の男を愛する。いや、一人じゃないと揺れつつ、己一人ということの意識はそうした一人に向かうし、その大きな意味を予感する。
 信仰でもあれば、「一人の神が私を呼んでいる」ということだろうが、それは信仰のない私には比喩でしかない。
 そして、若い日の愚かさも、迷惑なやっちゃだった自分も、それなりの意味を自分で受容しなくてはいけなくなる。というか、すべてではないだろうけど、そのために生かされていたようなものだろう。
 ま、そういうことですよ。
 けっこう、本音ですよ。
⇒The Joan Baez Web Pages - Lyrics

Blessed are the one way ticket holders
on a one way street.
Blessed are the midnight riders
for in the shadow of God they sleep.

片道切符しかもたず
一本の道を進み行く者に、幸あれ
神の陰で眠ろうとして
深夜に飛ばすバイク乗りに、幸あれ

Rain will come and winds will blow,
wild deer die in the mountain snow.
Birds will beat at heaven's wall,
what comes to one must come to us all.

雨が降り、風が吹きすさぶだろう
野生の鹿は雪山で絶命し
鳥たちは天蓋に打ち砕かれるだろう
一人の者に起きうることは誰にでも起きうる