9日は、地位確認訴訟の第三回期日でした。
相手側の新しい準備書面を読むと、腹が立ってきます。私たちの解雇を正当化するためにでしょうが、私たちのやってきた仕事や非常勤職員を軽視する言葉が続きます。（組合としても看過できない内容を含む）
（詳しくはまた後日）

さて、今回の公判に大阪大の関西単一労組の方が来てくださいました。京大もひどいが阪大はどうやらもっとひどい。
「特例職員制度」というものをつくるかわりに、法人化以前から働いている非常勤職員を5年後全員解雇する、という発表があったとのことです。

どういうことでしょうか、整理します。
京大同様、阪大でも法人化以後働き始めた非常勤職員は、任期つき（いわゆる5年問題、ただし阪大は6年）ですが、一方、法人化以前から働いている非常勤職員には当面の間、期限を設けないとしていました。
（＊京大には、「当面の間」という文言はなく、法人化以前の非常勤職員には期限を設けないとの労使協定があります。）
阪大ではその「当面の間」をやめ、今後5年間、法人化以前からの非常勤職員を対象に試験を行い、合格者は「特例職員」として雇うが、それ以外は全員解雇する、とのことです。
では、特例職員とはなんでしょう？
週40時間の常勤だけれど、給与は初任者とおなじ、退職金なし（かわりにボーナスあり）、という条件のようです。また職場は変更させられる。

バカにしているのでしょうか？
法人化以前からの非常勤職員というのは、（京大でも1300名ほどいらっしゃいますが）、一言でいうとベテランです。あまり異動のない非常勤ですから、その職場で一番仕事を熟知している方だったりもします。
まず、わざわざ試験などする必要があるのでしょうか。
そして、もし合格しても特例職員は、（正規と）同一価値労働同一賃金とかけ離れた待遇。
非常勤の悪い待遇がこのままでいいわけはありませんが、長く働いてきた人に対してなんと愛のない制度しょう。
（そして、京大はなにか新しい制度を考えているのだろうか？）

こんな話をしながら、横につながらなくてはいけない。関西の非常勤があつまって、全関西・大学非正規職員・大集会を！　という話がもりあがってきました。

cf.
法人化以前からの非常勤職員については、「女性労働の搾取だった」を読んでください。
PS
阪大には、小嶌（こじま）典明という悪い労働法学者がいて、ネオリベ政策をがんがんすすめているらしい。5年条項の元凶と思われます。
PS
大阪大学の学長はそういえば、哲学者の鷲田清一さん。
「聴く力」という本もだしていました。私(kyohe）が敬愛するたこ八郎さんの名言「迷惑かけてありがとう」についても考えを巡らせています。鷲田さん、非正規職員の声を「聴」いてください。