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森町で起きた小学生によるゴーカートの事故 大きな教訓は日本の自動車免許は簡単に取れすぎ 自動車産業のために失われる命

 先日、北海道の森町で11歳の女の子が運転するゴーカートが暴走し、見物していた乳児が死に至るという痛ましい事故がありました。
 すべては主催側の責任です。11歳の女の子に責任はありません。こうした被害を出したことによって精神的にダメージを負わされた被害者です。

 いずれにしても安全管理が全くできていなかったというだけでなく、11歳のお女の子に危険な行為をさせたこと自体、非難されるべきものです。

 ところでゴーカートの仕組みは簡単です。右足でアクセル、左足でブレーキを踏むというものです。オートマチック車のように右足だけで操作はしません。
 止まるときは左足でブレーキを踏む。
 恐らくこの程度の説明は事前に受けていたことでしょう。構造は単純なだけにその説明自体は難解ではなく、説明の意味としては理解できたと思います。

 しかし、実際にそれを実践できるかどうかは別問題です。
 この女の子が時速40キロになったときパニックになっていたと主催者側が言っていました。
 パニックに陥ってしまったのはそのとおりだと思います。
 高速で制御不能になっているのですから、左足でブレーキを踏めばいい、なんていうことももはや冷静には対応できない状態に陥っているのです。

220924②
2022年9月24日撮影


 これは大人でも同様にある現象です。よくアクセルとブレーキの踏み間違いがありますが、高齢者ばかりではありません。高齢者ではない層でも踏み間違いあります。
 特にアクセルを踏んで加速しているのにさらにアクセルを踏んでしまうのは相当、パニックに陥っているのでしょう。

 あるいは、急な飛び出しなどに対応できないドライバーも少なくありません。
 自動車の出会い頭の衝突などもそうです。
 対向車線のはみ出しによる正面衝突は確かに回避不能なものが多いように思います。

 これらの問題はいざというとき、とっさに急ブレーキを踏めるのかという問題です。
 教習所ではこういった訓練は一切行われません。
 要は平時において止まることを練習するだけです。緊急のときは急ブレーキを踏む、これは言わば座学レベルです。
 ゴーカートの女の子がいざというときにブレーキを踏めないのと一緒です。
 しかも自動車の場合にはいい大人が急ブレーキを踏めないのです。
 危険物の取扱いに全く緊急時の場合の訓練を受けていない者に免許という自動車運転許可証を敢えて運転を認めているということになります。
 恐ろしいことだと思いませんか。
 運転免許の技能水準を上げてしまったら免許が取れない人たちが多くなります。車は売れなくなります。そうした背景があるようでは人命軽視と言わざるを得ません。
自動車依存社会のつけ 高齢者による事故

 以前もブログで同じようなことを書いたのですが、ブロゴスでのコメントだったでしょうか。
 そんな急ブレーキなんて誰でもできるんだ、という意見には心底、たまげました。
 「自分」が基準なんでしょうね。
 こうした人にとっては11歳の女の子が運転操作を誤ったことについても「バカッじゃないの」と思うのでしょうね。




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コメント

No title

*運転免許の技能水準を上げてしまったら免許が取れない人たちが多くなります。車は売れなくなります。そうした背景があるようでは人命軽視と言わざるを得ません。
「自動車依存社会のつけ 高齢者による事故」


免許制度にも変化が起きつつあります。
一種の限定免許です。
近い将来自動運転車に限るとか?
緊急ブレーキアシスト装置者に限る等。


以下引用
サポートカー限定免許の概要
 運転免許を受けている方は、その方の申請により、運転することができる自動車の範囲をサポートカーに限定する条件を付与することができます。
 サポートカー限定条件の申請は、運転免許証の更新申請と併せて行うことが可能です。

※ サポートカー限定条件を付与できる免許は、普通免許のみです。
  中型(8トン限定)免許や第二種免許等、普通免許の上位免許をお持ちの方は、申請に
よる免許の一部取消しにより、普通免許を取得していただいた上で、条件を付与すること
ができます。
  詳しくは、住所地を管轄する公安委員会にお問い合わせください。

サポートカー限定免許で運転することができる車両
 サポートカー限定免許では、次の安全運転支援装置が搭載された普通自動車(サポートカー)(※)のみ、運転することができます。
 なお、後付けの装置については対象となりません。

 ①  衝突被害軽減ブレーキ(対車両、対歩行者)
    車載レーダー等により前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性がある場合に
 は、運転者に対して警報し、さらに衝突の可能性が高い場合には、自動でブレーキ
   が作動する機能
 ②  ペダル踏み間違い時加速抑制装置
    発進時やごく低速での走行時にブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み
込んだ場合に、エンジン出力を抑える方法により、加速を抑制する機能

※ ①の装置が道路運送車両の保安基準に適合するもの又は①及び②の装置(MT車
    は①の装置のみ)がそれぞれ国土交通大臣による性能認定を受けているものに限り
    ます。 

  サポートカーには、先進技術を利用して運転者の安全運転を支援するシステムが搭載
されていますが、このシステムは、例えば、一定以上の速度で走行している場合には、
適切に作動しない場合があるなどの限界があります。自動運行装置とは異なり、運転者
が絶えず周囲の状況を確認しながら必要な運転操作を行うことを前提とした運転支援技
術ですので、その限界や注意点を正しく理解し、その技術を過信せずに運転しましょう。

※ サポートカー限定免許でサポートカー以外の普通自動車を運転した場合は、免許
    条件違反となります。
   ※ サポートカー限定条件の解除を希望する場合は、公安委員会の審査(指定自動車
    教習所において限定解除のための教習を受けた場合は、運転技能の審査が免除され
    ます。)を受ける必要があります。
   ※ 衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置の機能等については、
    日本自動車工業会作成の動画を下記リンクから参照ください。
     (https://youtu.be/MEk1wuuHiNw
  

任天堂の仕事

京都の麻雀牌・花札屋任天堂が、1992年から作り続けているゲーム「マリオカート」シリーズをアレンジし、子供を集めたバーチャルカーレースを開催することは、朝飯前です。
ゲーム屋任天堂は、2009年からポケモンワールドチャンピオンシップスを開催しており、ポケモンバトル・カードゲームが好きなプレイヤーを集めた公開試合の中継は、世界に配信されています。たかがゲームと、バカにできないハイレベルな戦いです。
自動車屋が集まってレースイベントやるなら、販売中の自動車をグラフィックスしたマリオカートレースを行えば、安心安全なイベントを実施できたはずでした。何台か子供ではなく、任天堂キャラクターが乗った自動運転車両が走っていれば、自動運転システムの宣伝になります。

No title

>森町で起きた小学生によるゴーカートの事故 大きな教訓は日本の自動車免許は簡単に取れすぎ 自動車産業のために失われる命
>運転免許の技能水準を上げてしまったら免許が取れない人たちが多くなります。車は売れなくなります。
>そうした背景があるようでは人命軽視と言わざるを得ません。

無理やりなこじつけですね。

無理やりなこじつけをして、日本の経済を支える自動車産業に言いがかり、イチャモンをつけているとしか思えません。

日本経済を支える製造業の筆頭が自動車産業ですよ。

自動車産業はたくさんの雇用を作っていますよ。
自動車産業に打撃を与えれば大量の雇用が失われますけど。

それと、地方では自動車が生活必需品のようになっている地域もありますよ。
地方のど田舎とか。
運転免許が取れない人が多くなれば日常生活にも困る人がたくさん出てきますよ。

こういう事なんてまったく考えないで、自動車業界がたくさん利益を出しているからという事で財界憎しの感情だけで自動車産業に打撃を与えたいだけでしょ。

自動車が売れなくなれば、不利益を被るのは自動車業界で働いている人々でしょう。雇用も減ってしまいますから失業者も増えますよ。

自動車産業は日本経済を支えているのですよ。

えっ? 日本は簡単に取れるんですか??

猪野先生が この痛ましい事件の
再発を防ぐための提言のお志は尊敬し賛成しますが
>>『日本の自動車免許は簡単に取れすぎ』??
には 正直すぐにピンとはきません。
これまで外国の人と話してきた私の記憶では
自動車学校にえんえんいかないと取れない
日本の自動車免許におどかれたことが多かったです。

日本でも親の代とかは、教習所いかずに
親の車で練習し一発試験が多かったと聞きますが
今でも アジアのフィリピンなんかはそのようです。
中国は、袖の下で取れる方法がいっぱいあると聞きますし
欧米の人にも驚かれた記憶があります。
とはいっても、
猪野先生がご主張なさるからには
きっと、簡単に取れすぎとのご主張を裏打ちする
分析をお持ちでしょうから、ぜひ、読者の私達に
わかりやすくお示しいただきたいとお願いします。

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猪野 亨(いのとおる)

Author:猪野 亨(いのとおる)
1968年生まれ
1998年弁護士登録(札幌弁護士会所属)
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対応エリアは道内(道外も事案により対応可)。土曜、夜間相談は要予約。
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