ルビコン調査技研によって開発されたアイビスシリーズのAC。
ラスボス機体らしく高性能・高負荷を地で往くピーキーな機体。
火力は高いが姿勢安定性が大したことないので、思い切って攻勢に出ると思いのほか早くスタッガーを連発する。
ただでさえシビアなバランスなのに、ジェネレーターが作中屈指の曲者コーラルジェネのせいで扱いにくいことこの上ない。
プレイヤーが使うと場合とNPCが使う場合とでは強さの印象や感覚が全く異なることがよく分かる機体の1つ。
個人的には強さ云々よりも、登場ミッションのSランク基準がやたら厳しいことの方が印象的。
AC6・ROBOT魂シリーズ第2弾。
そして第3弾のアナウンスはない見本例だとゲーム内と同じくらい明るくギラギラとした赤いメッキカラーでしたが、実物はワインレッドのように深みのある色合いに。
重厚感をイメージしたかったのか?
或いは先に発売されたエアと同じように、コーラル動力であることを考慮して、
機体の赤みがより深まっていることを演出しているのかもしれません。
いずれにしても全身を彩るメッキカラーから発せられるラスボス機としての威厳は格別なものです。
30MMのナイトフォール(本邦初公開)と並べてみると…
ほんの少しHAL826の方が大きいですね。
エアと比べると、逆にエアの方が一回り大きい感じです。
頭部パーツ、IB-C03H:HAL826。
負荷が高い分、防御面の性能は高め。あと何気にスキャン性能も高い。使うのかどうかはおいといて。
プリントされたパッチリおめめが印象的ですね。
コアパーツ、IB-C03C:HAL826。
アシンメトリーな胸部デザインと、他のパーツと比べても飛躍的に巨大な背面デザインが特徴的。
負荷が高い分、防御面の性能は高め。ただし姿勢安定性がゴミ。
HAL826はパーツ単位で見ると防御性能が高いのに、この姿勢安定性の悪さが全てを台無しにしている感が強いです。
コア拡張機能を使った時のギミックもちゃんと再現可能。
腕パーツ、IB-C03A: HAL 826。こちらもアシンメトリーデザイン。
負荷が高い分、防御面の性能は高め。近接適性・射撃適性もそれなり。
個人的にはバランス重視で選ぶなら負荷が少し低めのFIRMEZAの方が好み。
脚部パーツ、IB-C03L:HAL826。
負荷が高… いというわけではなく、フレーム全体で見れば低い方。それでいて性能は折り紙付き。
悪く言えば器用貧乏。私はもう少し軽いパーツが好きだよ。
右腕武器、IB-C03W1:WLT011。希少な2段階チャージ可能レーザー。
最大までチャージすると薙ぎ払いレーザーになって近接武器っぽくなるところが面白い。
火力は高いけど、当たり前のように高負荷。
チャージ時の変形ギミックも差し替えパーツで再現。
ノズル、銃身後部、グリップ、マガジン(?)の4種類に差し替えパーツが用意されているという豪華っぷり。
そこまで可動してたんだ、と驚いた人も多いんじゃないだろうか。
左腕武器、IB-C03W2:WLT101。ブレードとしては珍しく縦斬りができる。
たまに剣豪系機体が使っているのを見たことがある。あんまり被弾した試しもないけど…
差し替えパーツでブレード起動形態を再現。エフェクトとかは特になし。
他のパーツで賄うことも厳しいです。専用エフェクトが欲しかった…
右肩武器、IB-C03W3:NGI006。コーラルミサイル。ゆらゆら動くよ。
改めて見てみると半端ない大きさ。ゲーム内のものよりも少し大きいかも?
ギミックは特になし。プロペラも動いたりしません。
左肩武器、IB-C03W4:NGI028。こいつのせいで粘られてSランクを取りのがしたことは数知れず…
こちらもギミックはなし。ゲーム内でシールド展開するとかなり奇怪な変形をするので、オミットされたのは非常に残念。
621… 俺はコイツをブンドドしなければならない…
既に紹介した通り、ギミックアクションは殆どないのでブンドドでできることも限られます。
ライフル展開は見栄えこそいいものの、腕を伸ばして射撃ポーズを取ろうとすると自重のせいで腕が垂れ下がってきます。
IB-C03Aの積載上限は決して低くはなかったはずですが…
積載上限の話は冗談にしても、肩の関節は意外とユルい方なのは残念でした。
脇に挿んで脚に支えてもらう持ち方の方がよっぽど安定します。それはそれで様になってるし。
ブレードは… 雑に展開パーツが付属してるだけなのでアクション再現としては地味すぎるんですよね…
昔のガンプラとかでたまにあった、ビームサーベル装備(サーベル刃は未付属)みたい感じ。
こっちはサーベル刃を他から補填できるわけじゃないから猶更どうしようもない感が強い。
621が道半ばで倒れていれば、
こんな光景もあり得たかしら? もう勝手に戦え!
どうもこのAC6のROBOT魂シリーズは、あまり売り方がよろしくないイメージがあります。
有り体に言うと
失敗してるんじゃないかと…
AC6は従来と違ってライト層にもウケて新規プレイヤーも多く獲得した一方で、
AC6のROBOT魂シリーズは1つあたり定価が2万円に差し迫るという、ブランド内でも超高額なアイテムです。
ゲームを知りたてのユーザーが万越えアイテムにホイホイ手を伸ばすかと聞かれれば、難しいのではないでしょうか。
多分そういう方にといって1番需要があるのは30MMのプラモの方だと思います。
逆にコアなファンの方であれば
「昔から買ってるブキヤのプラモ待ち」と判断する方も多いのではないかと。
とどのつまり、ROBOT魂ってコスパ悪い商品なんですよ。
今は迫る物価高の波のせいでバンダイスピリッツ関連の玩具は軒並み高級玩具と化しています。
そんな中で万越えもする価格の癖に大したプレイバリューもない商品を選ぶ余裕がユーザーにあるのか、って話になりますからね。
そのお金、METALROBOT魂のライフリとかに費やしたほうがいいですよ絶対。
先に発売されたエアの方は現在店頭でもダダ余りでグングン値下げが進んじゃってますし、
多分今回のHAL836も遅かれ早かれ似たようなことになるんじゃないでしょうか。
そして先に開催された魂ネイション2024では今後の参考出品が1つも展示されていませんでした。
バンダイスピリッツとしても、手ごたえの無さを実感しているのでしょうか?
仮にブランドが存続するとしても、もう急いで予約に走る必要はないかな~、と私は思っています。