走行距離計を計算する

そういうわけでアナログな走行距離計を購入したので、早速分解して調べてみる。
どうやら前輪に取り付けた部品でリング状ピニオンギアを回転、それをフレシキブルワイア経由でメータに伝達、更に2本のウォームギアを介してカウンタを回すようになっているようだ。ピニオン部はちょっと分解できなかったのでギア比不明なのだがワイアをピンチで挟んでピニオンを回転計測したところ1回転あたりワイア部3回転だった、ウォームギアはギア比1:12、その後12枚歯-16枚歯を介しているように見える。
根本の部分でギア比が取れない以上は厳密な計算は不可能なので、取り敢えず手回しで動作検証してみた。どうやら50回転で1番下の桁が1動くらしい。まさか50回転ごとに1km進むとは思えないし、この桁だけ色が違うところを見るとこれが100m単位なのだろう。ということは車輪外径で2m相当ということになる。
ところでビアンキ MiniVelo9のタイヤは20インチ1-1/8。20インチタイヤには406と451というリム径の異なる規格があり、またタイヤ幅によって外径が多少異なるのだが、http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/tire_size.htmlを見るにこのタイヤは直径462mmであるらしい。ということは円周で1451.4mm。550mmばかり足りない。
このままでは、取り付けても1kmあたり275mの誤差を生じることになる。距離計なんてどうせ厳密なものではないとは言え、これは「ほとんど役に立たない」レヴェルだ。
ということは、すべきことは2種。

  1. 間に別のギアを噛ませて回転量を調節
  2. 別の走行距離計を接続して誤差を少なく

どっちかと言うと後者推奨なのだが、果たしてこれに合うメータは存在するのだろうか。

機械式メータがどういう設計になっているのか識らないが、多分この自転車用メータと大差ない構造だと思われる。だとすれば内部的にタイヤの外径差を調節するような機構は持たず、最初から車種ごとというかタイヤサイズごと別設計で調速されているのではないだろうか。あるとすればタイヤに取り付けるピニオン部分で車種ごとに調速機構を持つ可能性だが、この辺は調査してみないと判らない。
ところで機械式メータを検索すると、ギア比について言及があるのだが、これはどういう意味なのだろうか。ピニオンのギア比いくつの車種に対応します、ということ?その割にはタイヤサイズ規定がないのが不思議。