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じめんタイプ

じめんたいぷ

じめんタイプ(Ground Type)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンのタイプの一種である。
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【注意】編集

ポケモンは沢山のキャラクターが登場するゲームですが、一部においてポケモンに対する扱いや能力、対戦での使用率を主観的、かつ過度になじる編集者が散見されます。


キャラ設定は今後のシリーズで変わること、対戦環境は変化を繰り返すこと、本サイトの性質上記事の内容もあくまで個々人の見解に過ぎない旨を理解し、全てを鵜呑みにしないようご注意下さい。


概要編集

ポケモンは種族ごとに1、2種類のタイプが、技には1種類のタイプが必ず付加されている。

そのタイプの相性でバトルの有利不利が決定される要素の一つ。


初代から登場するタイプの一つ。

じめんタイプのカテゴリーに分類される特徴としては、主に地中に住むポケモンが入れられる。

そのため茶色系の体色をしたポケモンが多め。

ただ、土属性っぽいイメージのタイプとしてはいわタイプのポケモンと被ってしまうため、少し判別が難しい。

強いて言えば見た目から鉱物的な「硬い」イメージがするものがいわタイプで、逆に生物的で「硬い」イメージをあまり抱かないものがじめんタイプと言える。

鉱物っぽいじめんタイプには大抵いわタイプも混ざっているものである。

無論中には例外もいるが。

属性の存在する作品において何かと不遇にされがちな土属性系統にありながら、下に記すように全体的に対戦で強力であり実力的にはかなり美味しい扱いを受けている。

複合タイプは第9世代時点でフェアリータイプのみ未登場。


ちなみにみずタイプが弱点であるにもかかわらず、(みず複合以外で)水浴びをするという生態を持ったポケモンも多い(特にゴマゾウカバルドンなどの哺乳類型)。


じめんタイプのポケモンは、「こうげき」と「ぼうぎょ」のステータスが優れているものが多い傾向にある。これまたいわタイプに近いが、じめんタイプは更に「HP」もそこそこ高い傾向にあり、総合的に守備面が優れる傾向がある。

一方、「とくこう」は全体的に低い場合が多く、「すばやさ」も平均以下で、18タイプ中唯一種族値130に届く種族が存在しない

特性に優秀なものを持っているポケモンが多く、扱いやすい。


攻撃面においては、かくとうタイプと並んで5つのタイプの弱点を突ける強力なタイプである。中でも唯一でんきタイプの弱点を突けるという優位点は非常に大きい。

その上で、第1世代から登場しており、威力・命中率ともにハイレベルな上デメリットもないという超優遇技じしんが非常に強力。わざマシンで多くのポケモンが覚えられる利便性も備えており、この「じしん」がじめんタイプの強さの原動力となっている。

「じしん」を越える威力の汎用技は未だにないが、シングルにおいては正直「じしん」が優秀すぎるため特に問題はない。

最大威力で言えば、「だんがいのつるぎ」と「ぶちかまし」が共に威力120であるが、前者はグラードンの専用技、後者も習得者が絞られる上にデメリットも付きまとう。

また「じしん」は物理技であり、特殊技の最高威力は「だいちのちから」の威力90止まりである。

唯一の欠点はダブルバトルでは味方を巻き込み、威力まで低下するため扱いにくい点。他の技で代替したり、味方にじしんを当てないように立ち回るなどの工夫が必要となる。


攻撃相性で見ると、無効が1タイプあるものの半減は2タイプのみであるため、技の通りはかなりいい……のだが。

じめん技を無効化する特性「ふゆう」、場の全員のじめん無効を打ち消す「じゅうりょく」、使った瞬間から5ターンの間じめん技が当たらなくなる技「でんじふゆう」、使った瞬間にひこうタイプがなくなりじめん技が当たってしまう技「はねやすめ」、相手1匹のじめん無効を打ち消す技「うちおとす」、持たせるとじめんタイプの技が当たらなくなる道具「ふうせん」……など、何かと相性を引っ掻き回されるタイプでもある。

今目の前の相手に本当にじめん技が通るかどうかはよく確認しないといけない。


防御相性で見ると、特性以外ででんきタイプの技を唯一無効にできる。

攻防の両面ででんきタイプのストッパーである。

その他は半減2つ、弱点3つと割合平均的であるが、弱点はどれもメジャーであり油断はできない。

更に弱点のうちみず以外の2つはサブウェポンとして使用されることが多いため、なおのこと注意が必要。

ただし、アニメ版では、電撃をくらって瀕死になったポケモンも少なくない。


いわタイプ、はがねタイプと共に天候「すなあらし」でダメージを受けないタイプの1つ。

そのため「砂嵐パーティ(砂パ)」を形成しやすい。特性「すながくれ」「すなかき」「すなのちから」の所有者はじめんタイプに多い。

ちなみにポケモンの砂に係わる要素は大半がじめんタイプとして扱われるが「すなあらし」だけは何故かいわタイプの技である。


じめんタイプのポケモン一覧編集


第1世代編集


第2世代編集


第3世代編集


第4世代編集


第5世代編集


第6世代編集

No.初期No.中間No.最終
0660ホルード--
0718ジガルデ----

第7世代編集

No.初期No.中間No.最終
0749ドロバンコ0750バンバドロ--
0769スナバァ0770シロデスナ--

第8世代編集

No.初期No.中間No.最終
0843スナヘビ0844サダイジャ--
※1(デスマス)0867デスバーン--
0901ガチグマ

※1リージョンフォーム専用の進化


第9世代編集

No.初期No.中間No.最終
0948ノノクラゲ0949リククラゲ--
※2(ウパー)0980ドオー--
0984イダイナキバ----
0989スナノケガワ----
0990テツノワダチ----
1003ディンルー----

※2リージョンフォーム専用の進化。

メガシンカポケモン編集


ゲンシカイキ編集

No.ポケモン
0383ゲンシグラードン

リージョンフォーム編集

ポケモンタイプ(変化前)タイプ(変化後)
アローラディグダじめんじめん・はがね
アローラダグトリオじめんじめん・はがね
ガラルデスマスゴーストじめん・ゴースト
ガラルマッギョじめん・でんきじめん・はがね
パルデアウパーみず・じめんどく・じめん

フォルムチェンジ編集

No.ポケモンフォルムチェンジ
0493アルセウスだいちのプレート
0773シルヴァディグラウンドメモリ

タイプ相性と特性編集

タイプ相性編集

攻撃側タイプ
抜群(2倍)ほのお、でんき、どく、いわ、はがね
今ひとつ(0.5倍)くさ、むし
効果なし(無効)ひこう
防御側タイプ
抜群(2倍)みず、くさ、こおり
今ひとつ(0.5倍)どく、いわ
効果なし(無効)でんき

タイプ特性編集


※じめんタイプは先述の5タイプに有利を取れるが、理由はおそらく

  • 土砂は『ほのお』を覆って酸欠にし、消火してしまうから。
  • でんき』を逃がすから(いわゆる「アース」)。
  • 『どく』は地中の微生物が分解吸収するから(現実では土壌汚染が起きているが、これは人工の毒素が引き起こしている問題である。一部を除き自然生物と思われるポケモンが作る毒なら分解吸収できるのだろう)。

フグ毒を摂取したときは地面に埋めると症状が回復する、という民間伝承が元ネタという説も。

  • 土の塊である『いわ』は砕けると土に還り、地震で建物や山が破壊されるから。
  • はがね』は建物が地震で破壊されるから。

また(最近の発見ではあるが)金属を食べて酸化させたり、逆に化合物を食べて金属に還元するバクテリアが存在している。

毒と岩については自身の力にもなりうるためか半減できる。


一方で、むしタイプに与えるダメージはいまひとつであるが、理由として考えられるものは恐らく、落ち葉などを分解して土を作る存在である点や、地面に穴を掘って生活する虫がいるためだと思われる。

その理屈であれば妖精も土を司ったり、地中で暮らす種も何匹かいるのでフェアリータイプにも半減されそうな印象も強いが、そこまでするとフェアリータイプが強すぎるのか等倍となる。

ひこうタイプ全く攻撃が通じないのはいくら地面が揺れた所で、飛んでいるものには影響がないから。


くさタイプには一方的に不利となってしまうが、これは単純に地面から養分を吸い上げるからだと思われる。

みずタイプに弱いのは固めた土を柔らかい泥に変えてしまうから(あるいは水流で地形を変化させたり崩壊されるから)、こおりタイプに弱いのは地面を凍結させてしまうから、あるいは地中の微生物が死滅してしまうからか。ただし相手の力にはならないからかこちらは半減されない。


世代ごとの変遷編集

第1世代編集

当初から多くのタイプの弱点をつける優秀なタイプであったが、こおりタイプが強力な時代であったために守備面において苦しいタイプという立ち位置であった。


最初から「じしん」の技マシンがあり、またでんきタイプも強かったこともあって、タイプ不一致でも覚えられるポケモンには搭載されていた。


じめんタイプの中でメジャーであったのが当時から現在までじめんタイプ最速のダグトリオである。

非常に多くのポケモンに先制可能で、技マシンにもなっていたじわれがとても強烈であった(当時、一撃必殺の命中率はすばやさの高さに依存していたため、ダグトリオの「じわれ」はかなり多くのポケモンに通った)。

これ以外にも「かげぶんしん」「どくどく」などで攪乱する戦法も取れ、何より当時強かったサンダースに対して圧倒的に強かったことから、大人気を博した。

また、いわタイプとの複合であるゴローニャノーマルタイプの技を半減できる貴重な存在で、「だいばくはつ」で最悪でも相打ちに持っていけるポケモンとしてそれなりに活躍していた。

一方同じタイプのサイドンチャンピオンの手持ちの1匹、敵組織のボスの切り札だったのだが、世代展開期当時はあまり目立たなかった。しかし99カップでその強みが知られ、その研究が重なった結果VC版では最強格のじめん枠としてオフ会勢に認知されるように。

サイドンの他に、じめん枠では唯一無二の個性となる「つるぎのまい」による崩しが魅力のサンドパン、豊富な技を武器とするニドキングが99カップの決勝大会に残った。


第2世代編集

はがねタイプが追加されたこの時代、こおりタイプの弱体化も追い風となり最前線まで躍り出た。


この世代はみず複合のウパー系統、ひこう複合のグライガー、イワークが進化したはがね複合のハガネール、こおり複合のウリムー系統、じめん単のゴマゾウ系統、最終進化時はじめんタイプからあくタイプに変わるヨーギラス系統が新たに登場した。


新規勢の内、ハガネールイノムーは共にでんきタイプに滅法強く、この世代で登場した「めざめるパワー」も相手がこおりタイプであれば悠々受け止められた。

既存勢では一撃技の仕様変更で弱体化したダグトリオに代わり、ガラガラが環境の中心に躍り出た。

専用アイテムのふといホネを手に入れ、攻撃力のステータスが実数値の2倍という破格のステータスを手に入れた。さらに『クリスタル』でつるぎのまい」まで覚えてしまったものだからもう止まらない。


ちなみに当時は特性の概念がなかったこともあり、この時代まではノーマルタイプとじめんタイプの技さえあれば、プテラエアームド以外の全てのポケモンに等倍以上のダメージを通せた。


第3世代編集

この世代の追加組は、進化前は単みずタイプのヌマクロー系統、むし複合のツチニン、ほのお複合のドンメル系統、進化後はドラゴンタイプが追加されるナックラー系統、みず複合のドジョッチ系統、エスパー複合のヤジロン系統。

そしてじめんタイプ初の伝説のポケモンで『ルビー』のパッケージポケモンにもなったグラードンが登場した。


ダブルバトルが始まり、その中で「じしん」は相手2匹と味方1匹に威力100を同時に飛ばせるというとんでもない性能を誇っていた。

中でもグラードンは、圧倒的なこうげき、ぼうぎょに加え専用特性「ひでり」で弱点であるみずタイプの技を軽減可能、自身が強化されるわけではないがほのおタイプの技威力が上がる。

それに加えて先の「じしん」の性能であるため、カイオーガの陰に隠れがちだったものの対策必須のポケモンであった。

実際ダブルバトルではグラードンの「じしん」を止められないとまず大会で勝ち上がれないほど。

カイオーガは多人数攻撃をほぼ持たないと言ってよく(「なみのり」は当時2匹攻撃でかつ威力半減)、実力差はそこまでなかった。


一般ポケモンで見ると、御三家で初めてじめんタイプがついたラグラージは、安定した能力、弱点の少なさ、優秀な技を誇り現在でも強力なポケモンの一角である。

またドラゴン複合のフライゴンははがねタイプに強いドラゴンとしてそれなりの需要を誇っていた。この頃までは。

ネンドールは「スキルスワップ」でケッキングの「なまけ」を消すサポーターとしてダブルバトルで使われた。


この頃から特性が登場し、旧来のポケモンも相応に強化された。

特にガラガラサイドンひらいしんを手に入れ、ダブルででんきタイプの動きを制限することができるようになり、ダグトリオありじごくを手に入れ、相手を逃がさずに戦えるようになった。

ヌオーは「ちょすい」によってみずタイプへの耐性を手に入れた。

だが、同時に特性「ふゆう」も出てきてしまい、本来攻撃が当たるはずの相手に当たらないことが増えた。

同じじめんタイプ内でも、フライゴンネンドールが特性「ふゆう」を持ち、前世代ではグライガーしかいなかったでんきとじめんを両方無効化するポケモンという立ち位置を得た。


第4世代編集

新規組は草御三家最終進化のドダイトス、みず複合のトリトドン、ドラゴン複合のフカマル系統、じめん単のヒポポタス系統が登場。

さらに既存ポケモンの内、サイドンはドサイドン、グライガーはグライオン、イノムーはマンムーへの進化を新たに獲得した。


今世代の目玉は、何と言っても史上最強の安定感を誇る600族ガブリアスだろう。

能力、技、タイプ相性のどれも殆ど隙がなく、3世代に渡ってシングルバトルで最前線を張るようになった(同タイプのフライゴンが泣きを見ることになる)。

しかしダブルバトルでは「じしん」の威力が75に修正されたため、そこまで流行しなかった。

他には高い物理耐久を誇りすなおこしで天候を変えられるカバルドンが、砂嵐パーティの起点にもなると共にガブリアスの「すながくれ」を発動させられるという凶悪なオプションも持つ。

この2匹ないしいわタイプバンギラスを中心とした砂パが第4世代全体を通じて猛威を振るうことになった。

既存ポケモンの進化形3匹も軒並み強力で、ドサイドンは新特性「ハードロック」を手に入れ火力と耐久を両立し、グライオンは高い物理耐久でかくとうタイプへの抑止力として、マンムーはこおり、じめん両方の技を生かしてメジャーポケモンに強いポケモンとして活躍した。


なお、この頃に特殊技として「だいちのちから」が加わったが、じめんタイプで恩恵を受けられたポケモンは少なく(ラグラージやフライゴンが特殊技中心で使う機会があった程度)、主にサブウェポンとして使われることが多かった。


第5世代編集

新たに登場したのはモグリュー系統、進化前は単みずタイプのガマガル系統、あく複合のメグロコ系統、でんき複合のマッギョ、ゴースト複合のゴビット系統、そして伝説のポケモンのランドロス


天候全盛の時代でもあり、その中でも天候を利用できる新ポケモン、ドリュウズランドロスが大活躍した。

ドリュウズは新特性すなかきを持ち、高火力と高機動力を両立し、更には「つるぎのまい」や「いのちのたま」も引っ提げ次々と相手を薙ぎ倒していった。

はがねタイプとの複合のため、耐性が多いのも魅力。

ランドロスはこちらも新特性すなのちからを持ち、しかも物理特殊どちらも高くどちらが来るか分からない恐ろしさも兼ね備えた。


BW2ではこの2匹が別の要素を手に入れ、更に強化された。

ドリュウズ隠れ特性「かたやぶりが解禁され、「ふゆう」や「がんじょう」諸共潰しにかかるようになった。

ランドロスはあろうことかフォルムチェンジを獲得し、バランスの取れた高いステータスに加え特性「いかくまで手に入れ、対策必須のメジャーポケモンに登り詰めた。


既存ポケモンではようやく「だいちのちから」のまともな使い手が増えてきた。

トリトドンよびみず」の仕様変更でみず耐性かつ火力増強手段を得て特にダブルで活躍し始めた他、ニドキングニドクインは共に隠れ特性「ちからずく」を手に入れ、火力が底上げされた。

更にがんじょう」の仕様変更ゴローニャドンファンハガネールが必ず一発は攻撃を耐えられるようになり強化された。

隠れ特性の追加も大きく、ヌオーてんねんの獲得で積み技主体のポケモンに強くなり、マンムーあついしぼうの獲得でこおりを半減するじめんタイプになり、進化前のイノムーが新たに追加された「しんかのきせき」により進化後を超える耐久を得られるようになり、サンドパンすなかきの獲得で砂パのアタッカーに名乗りを挙げた。


技方面では「ドリルライナー」が初登場。

威力は「じしん」に劣り命中も低いが、単体攻撃であるためダブルバトルで味方を巻き込まずに攻撃できる。


第6世代編集

新ポケモンが何とホルードジガルデの2匹だけという事態。

しかも永続天候が終了してしまい、天候パーティがかなり難しくなってしまった。


新たに登場したフェアリータイプとは直接相性においての関わりはないが、フェアリーが苦手とするどくタイプはがねタイプ、そしてフェアリーの弱点ではないがフェアリー技を半減できるほのおタイプはじめんタイプが弱点、という共通点がある。


新規勢ではホルードが何と隠れ特性でちからもちを手に入れ、ガブリアス以上の火力の「じしん」を放てる他、ジガルデ専用技「グランドフォース、先制技「しんそく」など独特の技を持つ。

メガシンカは4匹、ゲンシカイキも1匹確認されている。

特にほのおタイプが追加されるゲンシグラードン、4倍弱点であるはずのみず技を自身の天候によって無効化し、弱点が何とじめんタイプのみと、物凄い強化を受けた。

更にじめん技の最大威力を更新する専用技だんがいのつるぎも手に入れ、ゲンシカイキしないグラードンも強化された。


これらの環境の変化があったが需要は変わらず、ガブリアス、ランドロス、ドサイドン、マンムー、ラグラージを中心に安定した使用率を誇った。


第7世代編集

新ポケモンは単じめんのドロバンコ系統とゴースト複合のスナバァ系統の2系統4種類。

バンバドロシロデスナとも物理耐久が高めかつ、パッシブで「ぼうぎょ」が上がる特性を持っているのが特徴。

リージョンフォームではディグダが複合ではがねタイプを獲得している。


またジガルデはこの世代から10%フォルムパーフェクトフォルムが追加され、禁止伝説級に恥じない強さとなった。

ただしパーフェクトフォルムにするには各地に散らばっているセルとコアを100個全て集める必要があるため、評判はあまり良くなかった。

マイナーチェンジ版のUSUMでは入手条件が緩和されたことで事なきを得た。

専用技が3つも追加されたが、特に「サウザンアロー」は本来じめんタイプの技が効かないひこうタイプや「ふゆう」持ちのポケモンだろうと問答無用でダメージを与えるという、とんでもない性能を持つ。


技では「10まんばりき」「じだんだ」が登場。

「10まんばりき」は先のバンバドロ専用と思いきや意外なポケモンが覚えたりする。

「じだんだ」は「前のターンで技が空振りになるとこの技の威力が2倍になる」という変わった効果が話題となった。


Zワザの登場で、ダブルバトルでも1度だけなら単体で強力なじめん技をぶつけることができるようになり、使い勝手が良くなった。

強力なフェアリータイプの増加やすばやさの優位性が活かされなくなったことでガブリアスが減少した一方、起点づくりの性能を買われてカバルドンが需要を伸ばしランドロスもダブルだけでなくシングルでもトップメタになるなど大幅に躍進。

マンムーは元々強い相手に強い立ち位置であるため環境に左右されやすく、使用率が乱高下しやすいが概ね高水準。

更にはがねタイプの需要増とミミッキュ対策を買われてドリュウズが、天候始動要員が増えたことでトリトドンがかなりの使用率を誇った。

ワルビアルも「いかく」がガオガエンの台頭で評価され、唯一のあく複合という独自のタイプを持つことから使用率を伸ばし、公式大会優勝に貢献している。

USUMシングルバトル環境はサイクル戦全盛であったため、じめん枠はパワー型としてよりも相性補完枠として重宝された。


第8世代編集

スナヘビ系統が新たに登場。

リージョンフォームはタイプ2をでんきからはがねへと変えたガラルマッギョ、原種になかったじめんタイプを獲得したガラルデスマスとその進化形のデスバーンが仲間に加わった。

キョダイマックス持ちはサダイジャ1体のみ。

じめんタイプのダイマックス技「ダイアース」は特防上昇の追加効果を持つ。


しかしラグラージやガブリアス、ランドロスといった、これまで対戦で活躍していたじめんタイプのポケモンは姿を消してしまった。

とはいっても剣盾に出てるじめんタイプも相変わらず優秀で、これまで通りに活躍させられる。


技の面で言えば、それまであまり使われてこなかったじならし味方の「じゃくてんほけん」を発動させる手段として「トリックルーム」を主体とするパーティで多用されるようになった。

じめんタイプが使ってしまうとダメージが増えてしまうので、サマヨールなどの非じめんタイプかつ攻撃力の低いポケモンで行うのが基本となる。


同世代に登場したマックスレイドバトルでは、「じしん」頼みのじめんタイプがやや苦戦を強いられている。

というのも技の仕様上味方を巻き込む上に、味方が4回倒されるとレイド失敗になるため、1回「じしん」を使っただけで窮地に陥る可能性すらあるからである。

このため「ドリルライナー」「10まんばりき」「じだんだ」、特殊技だが「だいちのちから」などで代用せざるを得ず、うち2つは命中不安定でレイド周回にはあまり向いていない。

ただし「ダイアースのベース技としての採用」「じめん特有の耐性を活かせる局面」なら話は別であり、ストリンダーゼラオラ相手なら選出する意義がある。

特性が「ひらいしん」だとなお良い。


また、今世代ではメガシンカとZワザ廃止に加え、前述のように使えるポケモンも制限され、段階を経て増えていくという方針を採っているため、同世代内でも段階によってじめんタイプの地位は絶妙に変化している。


剣盾初期編集

サダイジャの専用特性「すなはき」は攻撃を受けることで、天候を即座に「すなあらし」状態にできる。

専用キョダイマックス技「キョダイサジン」はすなじごくの強化版といった性能で、自身の交代後でも効果が持続する。

デスバーンの専用特性「さまようたましい」は接触技を受けると相手と自分の特性を入れ替えるという、原種同様ユニークな仕様の特性を持つ。

しかも進化条件がノーヒントかつかなり特殊な事が話題となった。

ガラルマッギョの専用特性「ぎたい」はフィールドの状態でタイプが変わるという、「ほごしょく」の特性版といった性能を持つ。


既存勢のうち、明確に強化されたのはガマゲロゲとドリュウズで、ガマゲロゲは待望のみず物理技を習得した他、習得に大幅な制限のかかった「どくどく」の数少ない使い手。

ドリュウズはダイマックスを使いダイロックを放つことで「すなあらし」にできるため単独でも「すなかき」を容易に発動でき、「かたやぶり」型と判別がつかなくなって大躍進した。

前世代に続いてトリトドンも「よびみず」要員、カバルドンも起点作り要員として引き続き活躍を続けている。


鎧の孤島編集

『鎧の孤島』でサンド、カラカラ、メグロコ、スナバァの4系統が復帰。

新たに登場した教え技「ねっさのだいち」は、タイプ一致技では初の相手をやけどにする技。

特殊技であり威力も70と低めで、習得者もじめんタイプよりほのおタイプが多い。


原種ガラガラ専用道具がダイマックス状態でも適用されるため、攻撃面と耐久面の双方が強化された。

ワルビアルは「いかく」メタが増えた影響で立ち位置がやや苦しくなったが、ダイマックス技で能力を上げつつ「じしんかじょう」で攻撃を上げるという戦術もできるようになった。

しかし超絶先制技持ちゴリラが幅を利かせ始め、少々立ち位置が危うくなっていた。

シリーズ6ではトップメタ筆頭のカバルドンとドリュウズが、シリーズ7まで出禁となった。


冠の雪原編集

『冠の雪原』ではガブリアス、ランドロス、ラグラージといった強豪が復帰。

それぞれ従来通りの性能に加えて、ダイマックスも上手に生かして最前線で活躍している。

……すばやさインフレの中で、素早さ上昇手段がほとんどないガブリアスのみ使用率が落ちてはいたが。

それでも以前が強すぎただけであり、現在でもマイナークラスに落ちぶれていないのは流石といったところか。


ランクバトルの竜王戦ルールでは、禁止級のグラードンとジガルデも対戦環境に殴り込めるようになった。

グラードンはゲンシカイキ没収により弱体化した一方で、ジガルデダイマックスアドベンチャーでの無理ゲーっぷりが話題となった。

ジガルデ自身はまさかの「しんそく」が過去作限定になったものの、キューブがあれば特性とフォルムを瞬時に変更できるようになり、「スワームチェンジ」持ちの入手難易度は下がっている。


BDSP編集

パワーアップした第4世代フェアリータイプ参戦後の世界で・・・。


ガブリアスが環境に完全復帰。

ガブリアス(アレンジ)

第4世代最強の特殊アタッカーであるラティオスらがフェアリータイプの登場で失速したのを良いことに大暴れした。


第9世代編集

テラスタルの導入、変わる世界。


新ポケモンはリククラゲ系統と、リージョンフォームパルデアウパー及び進化系のドオーパラドックスポケモンイダイナキバスナノケガワテツノワダチ四災ディンルーの6系統8種。

ドオー系統とディンルー以外はモチーフとなったポケモンがおり、ドオー系統もリージョンフォームのためヌオー系統に似たところがあるとある意味異色のタイプである。


テラスタイプとしては、意外と使用率は高くない。一応、でんき技やでんじは無効という点から耐性目的(ペリッパー等)、「じしん」一致化という点から攻撃目的(セグレイブ等)で採用されることはある。


SV初期編集

リククラゲは新しいキノコポケモンであり、特性「きんしのちから」により特性を貫通して「キノコのほうし」を浴びせられる。しかし、優先度が下がるデメリットが大きく、キノガッサモロバレルといったライバルもいることから使用率は低い。


ドオーは圧倒的な特殊耐久と「てんねん」により、受けポケモンとして高い需要を保っている。


既存ポケモンでは主にガブリアスが台頭。アタッカーとしてだけではなく、「ステルスロック」による起点作り要員としても人気である。


シリーズ3から環境にディンルーが追加。その異様に高い両耐久で起点作り型としての役割をカバルドンから奪った。


シリーズ4では、有力なところだとランドロスとガチグマが追加。

ランドロスは元々強力なポケモンだったが、「ちょうはつ」や「ねっさのあらし」を覚えて強化された。

ガチグマはその火力と耐久からレジェアルの時点で解禁されたらヤバいと騒がれており、案の定環境入り。

ディンルーも相変わらず活躍しており、特にシーズン8・9シングルではこの3体の順位が連続するなど興味深い結果となった。


碧の仮面編集

目ぼしいところではグライオンアカツキガチグマが参入。


グライオンは内定判明当初は害悪として騒がれたが、パオジアンテツノツツミといった抜群を一致で突く超速系や各種対策に手を焼き、使用率自体こそ高水準に達したものの、環境を破壊するまでの活躍には至らなかった。


アカツキガチグマは、パワーもさることながらサーフゴーコノヨザルといった居座り型、ハバタクカミのような「でんじは」や「みがわり」でのハメも行うことのあるポケモンなど、各種ゴーストタイプに強い枠として瞬く間に大出世。


追加組に限らず、様々な種族から「でんじは」が不意に飛んでくるシリーズ5環境においては、「でんじは」無効というのがとにかく強い。


藍の円盤編集

シングルバトルでは大きな変化はなし。期待されていたドリュウズも、テラスタル環境に噛み合わない上に「かたやぶり」枠としても失墜したため、良いポケモン止まりである。


ダブルバトルでは元々シリーズ5終盤から評価を上げていたけしんランドロスが最前線に立つに至った。


レギュレーションGではシングルで腐りにくい起点作り型としてカバルドンが復権した。れいじゅうランドロス、アカツキガチグマもインフレをものともしていない。ダブルではアカツキガチグマとけしんランドロスが依然として環境に居座っているが、グラードンは物理耐久やトリパ適性などのコライドンとの差別化点を活かして細い活躍をしている。


準伝説・パラドックスポケモン以上が使用不能なレギュレーションHシングルバトルでは、アカツキガチグマ、グライオン、ガブリアスが活躍しているが、逆に言えばそれだけのスペックが無いとじめん枠としては使って貰えない状況となっている。

外伝作品編集

ポケモンGO編集

リリース当初からしばらくの間、優秀なじめんタイプのポケモンはサイドンゴローニャ程度しかいなく、他のタイプと比べるとポケモンの質も覚える技もあまり良くないという非常に不憫なタイプであった。

しかし、第3世代の実装とともにグラードンが登場、第4世代以降もドサイドンガブリアスドリュウズと優秀なじめんタイプが次々と登場しており、かつての悲惨だった姿はなくなりつつある。

そして2019年12月12日に行われた技のバランス調整によって、多くのポケモンが主力としていた「どろかけ」「じしん」の威力が強化、他のタイプとも十分肩を並べられる強さまで引き上げられた。

かつての「じめんタイプは弱い」という見方は、現在ではもはや過去のものになったと言えるだろう。


この中でもグラードンはじめんタイプでも最高クラスの攻撃力・耐久力を兼ね備えており、ジムに置かれることが多いメタグロスとのバトルや、伝説レイドの中でも難し目のディアルガのレイドに挑む際に持っていくと重宝する。

このゲームはガチでないプレイヤーも多く、ジムに弱点の多いボスゴドラドサイドンが置かれているケースもままあるが、そういった事故ジムに対してはさらに強気に出られる。

メタグロスとそれらのポケモンが並んでいれば、2タテ3タテすることも可能である。

ただし、フワライドトゲキッスがいると止められやすくなるので過信は禁物。素直に交代しよう。


なお、じめんタイプ自身にもジム防衛で優秀なポケモンはいる。

ガブリアスやドサイドン、マンムーは高CPゆえにジムに置かれやすいが、ドサイドンとマンムーは弱点過多、ガブリアスは氷二重弱点とオススメできないので高CPのじめんタイプにジムを任せるなら単じめんタイプのドンファンカバルドンの方が適任。


LEGENDSアルセウス編集

多くの技の仕様の異なるLEGENDSアルセウスでは、その多くが本編中よりも弱体化を余儀なくされる。

最大の要因は「じしん」が存在しないこと。それらを使えたポケモンは「10まんばりき」「じならし」、特殊技の「だいちのちから」あたりのいずれかで代用することになり、対戦自体が存在しないものの、本編とはまた違った使い方をすることになる。


一方、新たに登場した新技はなかなかの使い勝手。

ドダイトスと新登場のガチグマが使える「ぶちかまし」は守りを低下させるがかなりの高威力。

ランドロスの専用技となった「ねっさのあらし」は、命中しない事もあるがやけどの効果もあり威力はねっさのだいちよりも高い実質上位置換。


TVアニメ編集

アニポケでは主に使われるのは地中への回避等選択肢を増やしてくれる「あなをほる」や「マッドショット」や「どろかけ」といった作画コストに優しい遠距離攻撃技が選ばれやすい。

そういった演出になった理由として、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の影響で「ゆれる島の戦い! ドジョッチVSナマズン!」がお蔵入りになってしまい、またそのせいで、以降のアニメでは「じしん」、「じわれ」、「マグニチュード」が一切使われなくなってしまった。

(技「じならし」や地面への攻撃で揺らす程度は使うので、単に「じしん」「じわれ」というワードを避けているだけの節もあるようだが)

被災者への配慮という意味では致し方なしとはいえ、攻撃技の迫力が薄れてしまったのも否めない。

主人公ポケモンですらも容赦しなかったくらいである。

ベストウイッシュシーズン1の放送期間中には東日本大震災が起こったので、以降もその傾向は続いていくのだろう。

というかアニメにおいては「あなをほる」が戦術的な応用性や機転にもつなげ易く、日常的にも作画の節約的にも優秀なので、じめんタイプに限らずこちらの方が使用頻度がかなり高かったりする。

身も蓋もないことを言うと地中に逃げたポケモンに対して「地面に向かって攻撃して衝撃波等を当てる」というゲームでは出来ないアニメの特有の選択肢が有るので地面を直接攻撃して地震を起こす技と言うのは実際の所アニメ上の使い勝手があまり良くない。特に明らかに見た目浮いているがゲーム的な都合で地面技が当たるポケモンに対してどう見ても当たらないという見た目上の問題も有るので自粛問題が無かったとしてもどっちにしても微妙な所。


じめんタイプポケモンの主な使い手編集

使い手の共通点は少なく、男女の年齢層も幅広い。

一般トレーナーのやまおとこがそれらしい使い手である。


その他のタイプ編集


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