ワルキューレ(Fate) 単語

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ワルキューレ

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ワルキューレ(Fate)とは、TYPE-MOONスマートフォンRPGFate/Grand Order』に登場するサーヴァントである。サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。

概要

CV田中美海(オルトリンデ)・小松未可子(ヒルド)・雨宮天(スルーズ)
イラスト武内崇  設定:桜井

2018年7月18日メインストーリー第2部第2章『間氷焔世紀 ゲッテルメルング』配信と同時に実装された4のランサー(兵)。元ネタ北欧神話に登場する戦乙女ワルキューレ

北欧神話における最高神オーディンによって作られた数多の戦乙女のうちの三騎。スルーズ、ヒルド、オルトリンデの順に製造されている。神オーロラ鋼を材料にしたを身にい、背中白鳥礼装で自由を駆け、如何なる攻撃でも傷つかない神鉄製の大神オーディンより賜った偽のグングニルと原初のルーンを持つ半神。いずれの装備も神代の産物で占められた一級品である。先行試作機のブリュンヒルデ(fate)較して性デチューンされているが、それでも強大な魔力反応を有し、高い戦闘力と一級品の装具を併せ持った量産型とは思えない実力を誇る。

個々の強さも十分脅威に値するがワルキューレの強みはそれだけではない。他のワルキューレと即座に情報及び記憶を共有する連結を搭載しており、多様に変化する戦況に対して柔軟に対応可。またワルキューレ同士の連携は神業の域に達しているため集団戦闘こそ彼女たちの得意分野と言える。ちなみに個体の判断によって連結を停止させる事も出来るようだ。他にも自動殲滅機と呼ばれるモードや、勇士を勧誘する自動勧誘モード戦闘機と機体性を過剰に上げて意図的に暴走するモードも搭載されている。リンドの台詞によると霊基が侵食された時のための自動防御機まで搭載しており精神防御も充実。美しくも恐ろしい戦闘マシーン、それがワルキューレである。

失われた北欧魔術の基盤を成す原初のルーンを持っているものの、ワルキューレには「武器で戦う事こそが誉れ」とする考えがあるため、通常は補助用のルーンしか使用しない。攻撃用はエクストラアタックでのみ見られる。ちなみに礼装は通常霊基も水着霊基も自身の装具であり、戦乙女にとって装具を渡す事が最大限の敬だと思われる。

自慢の撃を苦もく防がれたナポレオン(fate)は「威力はともかく装備が随分とまた破格と来る!」「神代の装備か?大神由来は勘弁だぜ!」と苦笑するしかなかった。スルーズと相対したマシュは「(スカディの兵力である)量産型ワルキューレ群とは異なる重圧です!」と評している。

北欧異聞帯では女王スカサハ=スカディ(fate)によってスルーズ、ヒルド、オルトリンデをコピーした量産型ワルキューレが製造されている。しかし大神自身が造った訳ではないので装備の質や性が一層低下。オーディンの手で作られたオリジナルの三騎は統率個体と呼ばれ、量産型を率いる指揮官機の役割を担っている。量産型と区別するため「なるワルキューレ」と呼称される事も。ちなみに量産型クラスライダーに変化している。

カルデアに召喚されるワルキューレは汎人類史の存在のため、北欧異聞帯の個体とは全に別人。多数存在するワルキューレの中でオルトリンデ、ヒルド、スルーズの三騎が召喚されたのは異聞帯で結んだ縁、もしくは未来で結ばれる縁に因るもの。このため汎人類史のスカディとは面識があるものの、異聞帯のスカディとは初対面であり、何故スカサハの姿をしているのか理解できない様子だった。汎人類史においても異聞帯においてもワルキューレ絶滅寸前の種らしく、かつては数多くいたにも関わらず現在は9騎しか確認出来ない。スルーく、ラグナロクが終わって人の世が始まった後も一部のワルキューレは勇士をめて活動していたようだが、落したのか21世紀には絶滅寸前となった。彼女は「今は私たち3騎が最後のワルキューレなのでしょうね」と語る。

敵で登場すると非常に強い事で有名。というのも彼女らの宝具は全体攻撃+必中という回避困難なものであり、ヒルドとスルーズが同時に出現する事もあるため、連続で喰らえばパーティー半壊は免れない。更にチャージ増加の効果がある「運命の機織り B」を使用して短いターンで乱発してくるという鬼畜仕様。そのせいか最終局面でスカサハスカディやオルトリンデと戦う際は、先にオルトリンデを撃破する事を推奨される。

元ネタ

真名は古ノルド語で「戦死者を選ぶもの」を意味するワルキューレ。最高神オーディン女で占められた美しい女性軍団である。半神であるためか全身がいているという。総数は9名または12名とされ、FGOでは9名説を採用している(ただし神話上に登場するワルキューレはどう見ても12名以上いる)。

北欧神話の豊フレイヤ示に従って戦場を駆け巡り、生き延びる者と死ぬ者を選定し、勇士のをヴァルハラへと導く役割を持つ。オーディン許可すれば勇士を意図的に殺してを持っていく事もあるとか。ヴァルハラでは神の兵士エインヘリヤルとなった勇士たちが腕を磨くためにから決闘戦争を繰り返す。戦いで傷ついたり戦死しても夕方には全員生き返って元通りになり、になると決まって勢な宴会が開かれる。その宴会ワルキューレたちは蜜を振る舞う給仕として働き、エインヘリヤルをもてなす。集められたエインヘリヤルたちは最終戦ラグナロクにてオーディンの軍勢として巨人族と戦う運命にある。ワルキューレ自身もを身に付け、白鳥の羽衣と白鳥への変身力を持ち、上を駆けるにまたがって戦う女騎士である。

逆に戦がい時は歌を唄いながら機を織る。糸ははらわた、糸巻きは、機のおもりは人間の首というホラーゲームもかくやな素材を使っており、実際仕上がる布は灰色不気味なモノ。この布の中には勇士たちの運命が編み込まれ、いっぺんに引き裂く事で戦争勝利者と敗者を決める。ヴォーコエー

ワルキューレの中には人間の王のも含まれているため、いい男に落ちて使命を放棄する個体がいる。有名なのは『古エッダ』に登場するノルウェー王子ヘルギとヴァーヴァとの関係だろう。口が聞けない名の王子だった彼の前に9名のワルキューレが降り立ち、このうちの1人であるスヴァーヴァがなる者を意味するヘルギの名を与えて祝福すると彼は喋れるようになった。それから両者は深く愛し合うが、女巨人呪いを受けてヘルギが戦死。スヴァーヴァは一切伴侶を持たなかったと伝わる。やがてスヴァーヴァも死ぬが転生してシグルーンという名で再び生を受ける。生まれ変わってもなおヘルギへのは不変であり、ヘズブロットという男と婚約させられそうになった時はヘルギへのを誓って反発し、同じく生まれ変わったヘルギとまた結ばれる。挙兵してヘズブロットを討ち、子供をもうける幸せを得たが、シグルーン姉弟オーディンに敵討ちを願って魔を授かり、これが原因でヘルギが殺されてしまった。残されたシグルーンは彼の亡骸と一緒に墓に入ったという。その後も2人は何度も生まれ変わっては結ばれた。

よくアニメ漫画の題材になる事から日本でも知名度が高い。ヒトラー総統の暗殺を企図した計画が「ワルキューレ作戦」だったり、一度はにした事があるであろうリヒャルト・ワーグナー作曲の「ワルキューレの騎行」など歴史上にも度々名前が見られており、ヨーロッパでは一般的な存在らしい。

真名・人物像

北欧神話では神の人間の王のワルキューレになっている一方、型月世界では何故か量産型ロボットのような存在として扱われている。元々は天馬に乗ってを駆けていたがサーヴァントになってからは出来なくなってしまったという。

ワルキューレ記憶を共有、遠隔でのコミュニケーションが可な一種の「ロボット」であり、感情を感じさせずに命に従う様はまさに機械のようである。群体と見せかけて一つの巨大な個のような存在。異聞帯の個体は特に顕著で、命入力されない限り自発的に動く事はく、スルトは「人形」と揶揄して忌み嫌っている。一方でカルデアに召喚された汎人類史のワルキューレは自発的に行動し、趣味頭し、感情豊かになるなど人間らしさが強くなっている。最近恋愛ゲーム小説興味を示しているようで、イベント恋愛ゲームを買い漁る描写がある。幕間ではマスター慕している事が示唆され、バレンタインではマスターと最も敬慕するブリュンヒルデが同格だと判明するなど、順調に色恋に飲まれて行っている。ブリュンヒルデの後を追う日も近い…?ただし本人たちは別個体扱いされる事を嫌う。

聖杯への願いは「資格ある勇士をヴァルハラへ導く」こと。英霊としての定義故かサーヴァントとして召喚された後もヴァルハラへ導くにふさわしい勇士を見つけると半自動的に勧誘活動を行ってしまう。Lv5に必要なポイントは5万で、Lv10に必要なポイント155万。ギルガメッシュ(fate)オジマンディアス(fate)等が所属する要数が非常に多いグループに含まれている。マスターを勇士に相応しいかどうか見定めていると思われ、実際Lv5まで上げるとマスターが死した後にヴァルハラへ連れていく事を決意する。

乙女だけあって武器を扱う力にも長けている。さばきは論の事、後述の水着霊基では迫撃砲アサルトライフルといった現代の兵器まで器用に使いこなしており、彼女たちの強さがえる。

サーヴァントとしての名義もこれであるが、それとは別に個体差が各自に存在する。好き嫌いといったものは任務に必要がなく、勇士のブリュンヒルデをはじめとする先達のワルキューレ達を重要視するのみだと口をそろえて言うが、長ブリュンヒルデ覚め人間へと堕ちるきっかけとなったシグルドについては憎悪の感情を示す。この事がきっかけでワルキューレの数は減少の一途を辿ったらしく、全ワルキューレから憎まれるのもむべなるかな。全員本質的には同じ存在であると彼女達は語り、それぞれが別個体であるという扱いを拒むが、各々に性格傾向の違いがあり、最終的には長のように独立する可性を伺えるほど分化が進んでいる。

個体差はFGO本編内でも反映されており、契約したプレイアブルサーヴァントになった場合、名義はそのまま「霊基再臨に応じ、その大きさに合った魔力容量の個体へと置換される」こととなるため、キャラグラフィックに応じた3つのボイスが採用されている。一粒で三度美味しい。もちろん、キャラグラフィック(個体)はプロフィールでいつでも戻せるのでご安心を。数多くいるワルキューレからオルトリンデ、ヒルド、スルーズの三騎が召喚されたのは、マスターとの縁が結ばれた、もしくは未来に結ぶ事になっているから。

無間氷焔世紀ゲッテルデメルング

第2部2章『間氷焔世紀 ゲッテルメルング』にて初登場。

3000年前の狂ったラグナロクが原因で神代の時代が西暦2000年まで続いてしまった、ありえざる世界――北欧異聞帯にて、女王スカサハスカディの部下を務める。オルトリンデ、ヒルド、スルーズの三騎は量産型ワルキューレを率いる統率個体だが、ロシア異聞帯と違って抵抗勢力が存在しないため、戦闘とは縁の平和な日々を過ごしていた。かつては数多のワルキューレが存在していたが、ラグナロクの際、己の運命に反逆した炎の巨人スルトによって大神オーディンもろとも大半が討ち滅ぼされてしまったらしく、現時点で生き残っているワルキューレは三騎しかいない。北欧担当のクリプターであるオフェリア・ファムルソローネとは険悪でも良好でもない普通の関係を築いている。

異聞帯のワルキューレはまさしく機械人形であり、命入力されない限り自発的に行動しない。人のスカディからも「幾年を経てもとして振る舞ってはくれぬか」と苦言を呈されている。

第2節「魔剣強襲(後編)」にて、(シルエットながら)最初にオルトリンデが登場。オフェリアの存在を考えるたびに寒そうな表情を浮かべる事に疑問を投げかけた。この時はオルトリンデしか登場していなかったが、連結を通してヒルドとスルーズも会話に参加している。

第5節「氷と(前編)」でスルーズが登場。第23集落での戦闘でカルデア軍団に御使いのワルキューレが数騎砕かれた事についての意見をスカディにめられ、「連結記録を閲覧した限りでは、統率個体三種が出る必要はないと考えます」「万が一に対処を行うのであっても、巨人種及び……自動殲滅機を起動させた量産個体のみで十分かと」と述べた。その後、スカディを倒そうとカルデア軍団ナポレオン(fate)が玉座の間に現れたため、スカディから殺を禁じられた上で迎撃。白鳥礼装を起動し、戦闘機解放する。また勝率を上げるため炎の巨人ムスペルとの共闘を具申し、地下から解放されたムスペル疑似接続してカルデア軍団に襲い掛かった。戦闘の結果、ムスペルが撃破されてしまい力化に失敗。自身もナポレオンから撃を受けるが神鉄製ので容易に防ぎ、強敵のカルデア軍団を勇士と認めた。未だ戦闘続行が可だったもののオフェリアに退くよう命されて引き下がる。

第10節「まるで、日向のような(中編)」から最後の一騎であるヒルドが登場。地下シトナイから情報提供を受けたカルデア軍団は炎の館に封印した長ブリュンヒルデ覚めさせ、味方に付けた。尊敬する長が汎人類史側に付いた事を受けてスルーズはオルトリンデとヒルドを呼び出し、敵に与する長を諫めるべく独断で出撃する。翌量産型ワルキューレ100騎を率いてシャドウ・ボーダーを襲撃。全速力で逃げ回るシャドウ・ボーダーを上から追い回す。そこへマスター達とともに別行動中のブリュンヒルデが帰還してく間に量産型数騎が砕かれ、更にシャドウ・ボーダーは巨人種が投げた氷塊をワルキューレの群れに当たるよう誘導。数が70騎ほどに減じた。

もはや量産型では手に負えないと判断した三騎は自らブリュンヒルデの相手を務める。彼女との対話で人間らしい感情――嫉妬を芽生えさせたスルーズとヒルドは魔力の過剰出力を断行。オルトリンデの制止を無視してブリュンヒルデに襲い掛かり、二騎ともに貫かれて死亡した。図らずも一生き残ったオルトリンデはたちの不可解な行動理解出来ないまま、残余の量産型を率いて退却。この一戦で100騎いた量産型の半数とスルーズ、ヒルドを失った。生き残った量産型内地下格納庫へ帰還させた後、オフェリアに事態を報告。を失ったショックからか瞳にはが浮かんでおり、オルトリンデも多かれ少なかれ戦乙女として壊れている事が示唆された。ちなみにヒルドは初陣死亡したため最も出番が少ない。

遂にシャドウ・ボーダーはスカディの居の眼前まで到達。門へ繋がるの前で一騎だけとなったオルトリンデが立ちふさがる。ブリュンヒルデから退くよう命じられるも、スルーズとヒルドがそうしたように自分も長を向けると覚悟のうちを語った。戦闘機を拡大するとともに機体性と出力を過剰に上げて自ら暴走状態に入ると、オフェリアサーヴァントであるシグルドが持つ魔剣ラム魔力と同調し、彼と協同でカルデア軍団を迎え撃つ。

かしここから不幸の連鎖が巻き起こる。霊基が損傷した事でシグルドの体内に潜んでいた炎の巨人スルト復活し、仮初の器だったシグルド体を粉砕する。咄嗟にオフェリア魔眼を使用して崩壊を巻き戻し、その隙にオルトリンデが原初のルーンを使って霊核を繋ぎ止めた事で、死ぬはずだったシグルドを生きながらえさせた。図らずも憎きシグルドを助ける形となり、その彼から感謝の言葉を投げかけられた。異聞帯もろとも崩壊させるスルトを前にカルデア軍団スカディ側は一時休戦。内にてスルトの対策会議が行われた。強大なスルト弱体化させるべくオフェリア魔眼と繋がったスルトとの縁を強引に断ち切り、瀕死状態となる。息も絶え絶えな彼女を介抱するためオルトリンデは最終決戦には参加せず、通信を通してオフェリアの「一緒に戦えなくてごめんなさい。私は、ここから、方たちの勝利を祈ります」の伝言をマシュに伝え、マシュからの返答をオフェリアに伝えた。

カルデア軍団スカディの奮闘により3000年間北欧を蝕んだ元スルトは斃された。残されたを巡って再びカルデア軍団スカディが対峙する中、オルトリンデは初めて自分の意思でスカディに味方する事を決断。命を入力されなければ動かなかった機械人形が自らそう考えたのである。スカディからを守るための戦闘準備を命じられ、カルデア軍団に最後の勝負を挑み……敗れ去ってたちの後を追った。スカディもまた「オルトリンデさえも守れなかった」と失意のうちに命を終えている。

イベントでは

幕間「Die Walküre」

2019年12月11日実装。幕間の題名はドイツ語であり、直訳すると「ワルキューレたち」となる。

ルトリンデ、ヒルド、スルーズの三騎はマスター魔力の負担にならないよう戦闘時は一騎のみ顕現するよう意識していた。しかし時となると三騎同時顕現をしてしまう。一応技術顧問のダ・ヴィンチ(fate)からは「大丈夫」と太鼓判を押してもらっているが、何故三騎で行動したがるのか、当の本人たちも理解できずにいた。そこで自分たちよりも詳しい知識を持っているであろうブリュンヒルデに尋ねてみたところ、「」の存在を教えられ、ワルキューレたちは顔をにして困惑してしまった。

どうしても興味を抑えられなかったワルキューレたちは探する的で、巴御前とともに恋愛シミュレーションゲームに傾倒する。戦乙女らしく恋愛を戦術に置き換えて理解しようとしていたが、あまりにも熱が入りすぎて睡眠が必要ないとはいえ、通しでプレイし続けてしまう。その様子を見て心配に思った巴御前は、マスターに報告。通りすがった時に話を聞いたシグルドが協力してくれる事に。

戦闘用シミュレーターで再現した北欧異聞帯をゆくマスタースルーズ。理由も分からず連れ出されたスルーズは非効率的な訓練に疑問を浮かべるばかりであった。そこへシグルドの体に入り込んだスルトが出現。呼応するかのように複数の巨人種に包囲され、スルーズは直ちに臨戦態勢に入る。マスターからの支援により巨人種を退けたスルーズは心の内を吐露する。自身が戦乙女として壊れていると自覚して迷っていたが、同じように壊れているブリュンヒルデが見せた美しい微笑みを見て、「間違っている」「壊れている」と思いたくなかった。壊れかけた自分を否定したくないという本心が彼女の戦意を奮い立たせ、の冴えを維持させた。覚め壊れたワルキューレが凄惨な最期を辿るとしても、今の状態を続けようとするスルーズは覚悟明と言わんばかりに宝具を使用しようとした。

その間、ブリュンヒルデが止めに入った。そしてスルトのものではないシグルドの評価を聞き、スルーズはマスターたちの演技に気付いた。全ては恋愛シミュレーションゲームに傾倒していたワルキューレたちにを振るわせて発散させるためだった。ブリュンヒルデの手を煩わせた事に動揺するスルーズだったが、シグルドから「大いに迷え」と「ゲームは1日1時間」の助言を受け、この大仕掛けは終わったのだった。その後、1時間は短すぎるという巴御前抗議もあり、2時間に増やされたとか。

物語の最後でワルキューレ三騎がマスター慕している事を示唆する描写が挿入されている。ちなみにDie英語で訳すと「死」を意味し、ワルキューレたちの死(=覚めて人間に落ちる)を暗喩している。

幕間「夢のあとさき」

ナポレオン(fate)の幕間に名前だけ登場。

汎人類史の存在であるワルキューレたちに、北欧異聞帯での思い出を語るべきか悩むスカディ。それを聞いたナポレオンは勘としつつも「ワルキューレスカディと話したがっている」と言い、スカディの背中を押した。

バレンタインイベント

マイルームにいるマスターのもとへ現れたスルーズ。数分間時間をくれるよう要請し、承諾を得た後に睡眠ルーンを刻んでマスターを眠らせる。

の中ではオルトリンデとヒルドが待っていて、三騎から手製の料理感謝の言葉が贈られた。このような接触になったのは三騎同時顕現はマスターに負担をかける事、またマスターが忙しそうにしていたので短時間で済ませようとしたためである。神鉄を模した皿に魔力蜂蜜味に味付けした水晶のような菓子が乗せられている。ワルキューレなりの最大限の敬意と敬が込められており、これを贈られたマスターブリュンヒルデと同格の存在であると言える。

水着霊基では二人一組に分かれ、同期を切った上でチョコレート作りに励む事に。どの組も武器を模したチョコを贈る発想に辿り着いている。

エイプリルフールイベント

いくさおとめサーヴァント
量産型ワルキューレ軍団量産型は弱いというイメージを払拭するために数の暴力で襲いかかってくるぞ。よく見るとそれぞれに個性があるのだが本人たちは否定している。

エイプリルフールイベントでは、リヨ氏が描き下ろしたワルキューレが登場。数の暴力で襲撃する事を基本戦術としているようで、2022年エイプリルフールイベントで追加されたドット絵では常に3騎同時に行動している。

各機解説

オルトリンデ

CV.田中美海

フードを被った黒髪ワルキューレ一人称は「私たち」。実は一オルトリンデのみ原典の北欧神話には登場しない「ワルキューレ」で(同名の人物はいる)、19世紀の音楽家リヒャルト・ワーグナー作曲した『ニーベルングの指輪』にて初登場するという特殊な出自。オルトリンデは「の切っ先」を意味する。

召喚に成功するとまず最初に出会う事になる三姉妹の末オーディンではなく人間に仕える事になって当初は戸惑いを覚えていたが、契約は正しく結ばれているとして人理修復のため協力する。良くも悪くも大人しく引っ込み事案な性格をしており、カルデア職員からも「控えめな性格」と評されているが、姉妹の中で最もちゃっかりしているので美味しい所を取っていく策士。末だけあって精神的に最も未熟であるが、同時にワルキューレ本質に最も近い存在とも言え、そのためか髪の色を除いて量産型と容姿が酷似している。得物のグングニルは両端を鋭くした一筋の細いのような形状。長いつまようじにも見える。

カルデアでは他の姉妹と同様趣味頭している。2019年バレンタインイベントボイスレターこれくしょん!』第5節「若きワルキューレの悩み」ではかが読めば記憶が共有されるにも関わらず、それぞれが本を読む事にこだわる様子が描写されている。おっきーロボ姉妹百合萌え……いいかも……」彼女らは図書館へ本を返却しに来ており、その際にオルトリンデは「イソップ一家物語」を借りていた。また人間の感傷や感情など不要と言っていたスルーズが「嵐が丘」や「源氏物語」を読んでいた事が判明し、ヒルドともども彼女言の笑みを送る。その後、呪本が氷形態に変化したためマスターとともに戦闘に参加。見事氷を撃破してみせた。状況を把握した三姉妹は別ルートから呪本の捜索を行った。イベントサーヴァントサマーキャンプ!』ではシグルド憎しのあまり知が低下し、わんわんえるというワルキューレの奇行を披露。そのせいか二次創作においては小動物のようにマスターに懐く描写がなされる事も。2022年8月に配信されたイベントアークティック・サマーワールド!』では液晶タブレットを巧みに使いこなしたり、こっそり特撮を見ている事が判明するなど人間らしさが増大している。連結を意図的に切って他の姉妹との情報共有を防ぐ一面も見せた。

ランサークラスの時はマスターと一定の距離を置くというワルキューレらしさがまだあった。

一方の水着霊基では一気に距離が近くなっている。根本的にワルキューレは同一としながらも、Lv5まで上げると「私というテクスチャマスターが好んでくれるなら、それは…」ときながら赤面するという全ワルキューレマスターに好意を抱いている事が示唆される。被弾時にはマスターの名を呼び、「マスターの命は常に優先されます」と発言するなど深いで結ばれているのがえる。またマスターの厚意で他の姉妹を同時現界してもらい、その事には感謝しつつも魔力的に負担をかけているため、マスターの体を心配している様子。最終再臨すると二人はビーチで遊んでいる絵になるのだが、オルトリンデのみ夕焼け辺に座り込んでこちらを見つめているという明らかに毛色が違う絵になる。聖杯についても他のワルキューレが「勇士を発生させる便利なもの」と認識している中、一オルトリンデはスカディを苦しめたとして恐怖を抱いており、思考の独立化が見える。

バレンタインイベントではイルスと協同でスウルミサイル(迫撃砲の弾)チョコレートマスターに贈る。その際にイルスから「同期を切るのが上手い」と摘されたり、「もっと可愛いものにしたい」と言い出して本来ありえないワルキューレ同士の喧嘩が起きたりと相変わらず人間っぽさが浮き彫りに。またチョコにハイビスカスのを添えたのもオルトリンデ。ハイビスカスの代表的な言葉は「新しい」「あなたを信じます」「信頼」など。ちなみにサーヴァントと心を通わせるマスターの人となりをイルスが知らなかった事から、マスターに関する情報独り占めしてイルスと同期していない疑惑が急浮上している。

このように三姉妹の中では先述の化を含めて一番特異なバグり方をしているされ、独自路線を突っ走っている。他の姉妹べると異質な事から変なバグり方をしているものと思われる。ちなみにワルキューレ礼装「神鉄製の」のフレーバーテキストもオルトリンデが語ったもの。

ヒルド

CV.小松未可子

桃色セミロングワルキューレ。1度から2度の霊基再臨後は彼女になる。一人称は「あたしたち」。ヒルドの名は「戦い」を意味する。

好奇心旺盛でワルキューレとしてはかなり活発な性格。スルーズともども精神が成熟して人間に近づきつつあると言えるだろう。中でも彼女の口調は砕けており、機械的に話すワルキューレから一番かけ離れている。ワルキューレとして壊れているように見えるが、とあるイベントで「感情が欠落している」事が示唆されたり、線香花火きの「勇士の」と称するなど実は最も正しく機しているのではないかと推測されている。実際マスター距離が近いように見えて、そこから変動しない。

汎人類史の個体も、前述したブリュンヒルデの失陥を含む一連のできごとについて一歩引いた意見を持っていることがい知れる。得物のグングニルは先端部分が捻じ曲がっている。

スルーズ

CV.雨宮天

金髪ロングワルキューレ。3度以後の霊基再臨から彼女が担当する。元ネタ北欧神話に登場する雷神トールで、その名は「強き者」を意味する。

一人称は「私たち」。ワルキューレ名義で登場する中では最も年長の個体で、厳格にして冷静。常に丁寧口調で喋り、まさに神の代行というべき性格をしている。それゆえかシグルドに対する態度や、個体差が存在するという事実への嫌悪感も強い。口調こそ量産型ワルキューレと似通っているものの、精神の発達に伴って人間に近い感情を持っている。Lvを上げるとマスターをヴァルハラに連れて行くべき勇士と認めるようになる。得物のグングニル全なの形となっている。普段はスルーズが現界して戦闘を行っているようだ。

かつては「アーッ!(高音)」というに残るダメージボイスネタにされていた。低いで喋るスルーズに似合わない高音であり、加えて宝具ではなく通常攻撃を受けた時のボイスのため頻繁ににするせいもあって妙な中毒性を生み出していたとか…。さすがにまずいと思ったのか修正が入り、現在は落ち着いた悲鳴となっている。

ワルキューレ三騎の中で最も壊れているとされ、落が近い事を示唆する描写が幾つか確認できる。姉妹の中で一番」に興味があるようで、イベントボイスレターこれくしょん」においては人の情を描いた嵐が丘を借りていたり、っ先に源氏物語を読破した事が判明して二人からニヤニヤされている。Lv4の台詞では「勇士であるマスターをヴァルハラに連れて行く」という絶対的使命に一ながら疑問を抱き、一人称が「私たち」ではなく「私」になって個体としての意見を述べそうになり、自身の幕間でも壊れている自覚を持っている。水着霊基では更にその傾向が強くなり、マスターに選ばれた事を嬉しく思ったり、「勇士ではないかもしれない」と群体の総評に反する評価をしている。他にも、ワルキューレの中でスルーズのみセイングラフ背景夕焼けになっている(他の二騎は青空)。

ゲイルスケグル

CV.田中美海

水着三姉妹の一人。称は「イルス」。オルトリンデと同時期に製造された個体。
僕っ子クールな性格。薄色の長

エルルーン

CV.小松未可子

水着三姉妹の一人。称は「エルン」。ヒルドと同時期に製造されたものの起動が遅れ末として覚醒した個体。
落ち着いた性格でしみやすい。黄緑色のツインテール

リンド

CV.雨宮天

水着三姉妹の一人。スルーズと同時期に製造された個体。
黄色の短若干アホの子の気あり。チームブレーン役ではあり、スルーズが官ならリンドは参謀役なんだとか。

サーヴァントとしての能力

宝具

偽・大神宣言(グングニル)

ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:540 最大捕捉:20人
彼女達が持つオーディンの持つオリジナルの「大神宣言(グングニル)」の量産版であり、真名開放したうえで投げる事で必中の効果を発動する。

終末幻想・少女降臨(ラグナロク・リーヴスラシル)

ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:040 最大捕捉:100

10騎のワルキューレによる偽・大神宣言の一斉投擲。効果範囲に一種の結界を展開。清浄なるを慈しみ、正しく非ざる者達(サーヴァント使い魔、術式、幻想種、吸血種等に類する存在)を否定し退散させる。

リーヴスラシルとは北欧神話に登場する人間の祖先となる女性で、ラグナロクで神々が滅び去った後に人間男性であるリーヴと結ばれて人の世を作っていく役割を持つ。名前的に戦乙女人間と結ばれる事を前提としているように見えるが、大神オーディンは何を思ってこのように名付けたのだろう…。ちなみに宝具発動時に羽根を散らせて瞬間移動する演出がなされるが、オルトリンデ、ヒルド、スルーズで羽根の散り方がそれぞれ違うという細かいネタがある。

余談だが、宝具演出で登場する他のワルキューレ達のデザインは、イラスト担当の武内崇氏がキャラクターデザインを務めたプラネットワルキューレ(外部リンク)exitの登場人物から数人をアレンジし流用している。
逆説的にFate世界オーディンの造形センス武内崇氏に近い。

白鳥礼装(スヴァンフヴィート)

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:自身
オーディンに授けられた白鳥礼装。これにより飛行や高速機動を可とする。さらにオーディン加護で精神と体の絶対性が保たれ、Bランク以下の物理攻撃を弾き、カロリーによる体系変化もしない。

これを盗まれてしまうと「もうおに行くしか・・・・」となってしまうので注意。

ゲーム内性能

2部2章「間氷焔世紀 ゲッテルメルング」にて追加された恒常ランサー
チュートリアルガチャ四確定の一騎。

ステータスは極端なHP偏重で、同レアリティランサーの中では最も高いHPと最も低いATKを持つ。

コマンドカードQ2枚、A1枚、B2枚とランサーとしては典的な配分になっている。白鳥礼装と運命の機織りの効果もあって長く戦線にとどまりながらスターの安定供給が可な反面、素の攻撃力にはほとんど期待できない。スキルによる供給以外にも原初のルーンによって強化された宝具によって大量にスターを稼ぐことができるため、クリティカルアタッカーの補助役が適任か。

宝具は敵全体に必中状態で放たれる多段hit攻撃。Quick属性なので自身のATKの低さもあり火力は期待できないが、大量のスターを生み出すことができる。おまけ程度に即死効果もついているものの成功率は高くないうえに魔性特性持ちにしか効かないため有効に働くことは少ない。しかしダメージが入った後に即死判定を行い、スターやNPの回収にすることはないので、判定に成功しても計算が狂わない。

その他

1980年代中頃に時計呪詛科のロードへ提出されたレポートの中に「ワルキューレラグナロク開始時点でその総数は当初の半数に落ち込んでいるのではないか?」という内容の物があり一時期ではあるが魔術業界で話題になった。そのレポートによれば多くのワルキューレ落していき、個性を得て大神の使命を捨てたと推察されている。

水着Ver

2022年8月10日から31日にかけて行われた水着イベントアークティック・サマーワールド! カルデア庭園観光』にて登場したワルキューレたちの水着霊基。配布キャラなのでイベントを最後まで進めると入手できた。

北極に着陸して物資の補給を行っていたストームボーダーに突如として椿事が舞い込む。どこかで聖杯を手に入れたスカサハスカディがカルデアを出奔し、北極の地に特異点を作り出そうとしたのである。彼女を止めるべく追って来たワルキューレ三騎は説得を試みたが、スカディによって何故か水着霊基にされてしまう。スカディはワルキューレたちに特異点維持の手伝いをして貰いたかったようだが、ワルキューレたちから再三の説得を受けて拗ねてしまい、代わりに新しいワルキューレリンド/エルルーン/ゲイルスケグル」を召喚して手駒に加えた。北極の地に遊園地アークティックサマーランド」を建設したスカディの意を探るべく、オルトリンデたちはマスター達と同行して放たれた刺客や数々のを突破していく事になる。

霊基の変化も容易に行えるスカディの原初のルーンにより、理やり水着霊基に変えられた姿。戦乙女らしくミリタリー色が強い水着となっている。背中白鳥礼装「スヴァンフヴィート」は強襲となって機動力が向上。神鉄製のが変化して自動的に支給された拳銃NKS1867/4TO」と偽のグングニルが変じた短機関銃SAM66」を武器とする。ながら撃ち出す弾はルーン弾という神秘の塊であるため、サーヴァントや神代のエネミーにも通じる優れモノ。銃撃戦に特化しているとの事だが近接戦闘も考慮されており、SAM66の先端から偽グングニルの穂先を出して銃剣代わりに出来る上、身を射出可スペツナズナイフも持っている。ちなみに何故の形になったのかは運用する戦乙女たちにも分かっていない。汎人類史のオーディンは陰ながらカルデアを支援しており、後にリンド、エルルーンゲイルスケグルの召喚もスカディではなくオーディンに因るものだと判明しているため、彼のっ気や遊び心の可性が摘されている。サーヴァントには食事が必要にも関わらず携帯糧食まで用意している辺り、筋金入りのミリオタかもしれない…。

アサシンらしく気配遮断スキル:Bを有し、高い隠密性を発揮して音もび寄る。戦闘の際は一騎のみで戦うが、ワルキューレ式集団戦闘:B+により常に二騎がサポートに回る事で数的有利を維持し、神秘の域に到達する高度な連携でエネミーを粉砕する。追加の二騎の現界は常時展開の宝具扱いらしく真名解放の必要がいという。宝具「最終攻撃・臨(フュルギアワルキューレ)」では総勢八騎のワルキューレによる一斉攻撃。宝具展開時の演出や支援に現れる戦乙女は選んだワルキューレによって微妙に異なるという、配布サーヴァントながら非常に凝った作りになっている。

特異点解消後、新水着三姉妹はそのまま退去するはずだったが、レディ・アヴァロンの計らいにより、同時期に製造された組み合わせで6人で3騎分の霊基として登録された。(時間があれば6人を一騎にめることもできたが、すでに退去寸前でありこれが限界だったとのこと)

ちなみに水着ワルキューレは配布だが、スルーズ(リンド)、ヒルド(エルルーン)、オルトリンデ(ゲイルスケグル)の三択となっていて1組しか選べない。このため多くのマスターは思い悩んだという。どうあがいても1組しか入手出来ないため、仮に今までに実装された全てのサーヴァントを集めていたとしても選ばなかった水着ワルキューレで霊基一覧空白が発生する(水着ワルキューレ実装で霊基一覧コンプリート不可能になった)。またFGOでは本開催1回、復刻1回の計2回しか同一イベントが行われないので1組だけ余る事になり、「絶対に入手出来ないワルキューレが出るのでは?」とユーザーから危惧されている。

配布ながら高性を誇る。アサシンクラス初のキャストリアシステム対応であり、宝具アーツ全体としい。味方にNPを渡したり、攻撃力の底上げと回避の付与、スター獲得、回復も可と汎用性も持ち合わせ、一の欠点が「攻撃力にな弱化が掛かるアサシンクラス」だと言われるくらい優秀。

ステータス

ゲーム内性能

イベントアークティック・サマーワールドカルデアの魔園観光」にて実装
イベント報酬4アサシン

なんとスルーズ/ヒルド/オルトリンデの三人がバラバラ実装された。三騎の性全に同一であり、ボイスマテリアルの内容・礼装のみ異なる。問題はこの三騎は報酬として三択であることである。(すごい悩ましい、プレイヤーによってはこの選択が一番の高難易度クエストだというも)

選んだワルキューレによって手に入る霊衣も異なり、スルーズは「霊衣:戦乙女リンド」、ヒルドは「霊衣:戦乙女エルルーン」、オルトリンデは「霊衣:戦乙女ゲイルスケグル」。

ワルキューレ属性を持つのは現状ワルキューレブリュンヒルデの計6騎のみ。

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