トヨタ・ハイエース 単語

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トヨタハイエース

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トヨタ・ハイエースは、トヨタ自動車1967年より生産する1BOX乗用車(商用)である。ハイエースに与えられる固有の形式は「H」である。4台トラックに限ってはダイナ/トヨエース系の兄弟のため、それらのトラックの形式になる「Y」が付与されている。

概要

現在200系(長方形のような形)が生産されている。先代(100系)も中ではよく見かける存在。

かつて「ハイエース」は基本的にはトヨペット店専売種であったが、東京地区ではトヨタ店においても併売されていた。また、大阪では歴史的な経緯よりトヨタ店での扱いで、トヨペット店では販売がされていない(トヨタ・コロナ概要を参照されたい)

現在では全チャネルで販売されている。

ネッツ店ではかつて同種が「レジアスエース」として販売されていた。レジアスエースはワゴンコミューターがラインナップされていない事や名のシール類以外は同一である。元々、ハイエースはネッツ店の前身の一つであるビスタ店で取り扱いがあり、1999年ハイエースの取り扱いをやめた際に名称が変更となった。余談ながらビスタ店取り扱いのハイエースにはフロント部分に「VISTA」のプラスチック製の小さなプレートがあった。

2007年度の盗難1位記録している。な用途は以下のとおり。

かつては「グランドハイエース」「ハイエースレジアス(『魔法少女リリカルなのはStrikerS』のアレではない)」「ツーリングハイエース」等、「ハイエース」の名を冠したモデルが複数存在したが、これらは全て「グランビア」のバリエーションでありハイエースとは直接のつながりはい。とはいえ、ヨーロッパ市場ではグランビアはハイエースとして販売されていたのだが。

初代H10系(1967年~1977年)

初代は1967年に登場。既にバンモデルの他にも12人乗りや15人乗りなどのモデルがあり、現在に続くモデルとなっている。

また救急車ラインナップされていた。このモデルはその後、石原プロ大都会シリーズに登場し、日産スポンサーについてキャラバンとなるまで登場した。

2代目H20~40系(1977年~1982年・トラックのみ1985年)

1977年に登場したこのモデルは丸スタイル(その後、マイナーチェンジになった)や転換シートとそのシートの配色など、その当時の新幹線車両である0系と似ていた為、新幹線ハイエースあだ名がある。

この頃より、快適装備の拡充が図られ、貨物用のイメージからオーナーカーの潮流を取り入れたハイグレードワゴンを歩み始めた。

トラックについては3代になって以降も1985年まで継続販売された。

3代目H50系(1982年~1989年)/トラックH80/90系(1985年~1995年)

1982年に登場したこのモデルは直線基調となり、一気に80年代スタイルとなった。また、中期以降はより高級化が進んでいった。時期によって顔つきが異なり、丸の初期、縦2の中期100系に近付けた後期がある。このモデル日本では1989年100系へ切り替わったが、南アフリカでは「クァンタム」の名称で継続生産され、現地におけるミニバスとして2007年まで25年の非常に長きにわたって生産された。

余談ながら南アフリカではこの他にも2代目カローラFXが同じく2007年まで製造され、日産サニートラック2008年で製造されていた。

トラック1985年モデルチェンジを行い、ダイナ/トヨエースの1トン兄弟となった。ただし、デザインは独自性がにじみ出るものとなっている。

4代目H100系(1989年~2004年)/トラックY100系(1995年~2001年)

いわゆる100系と言われるモデルであり、1989年に登場して2004年モデルチェンジを受けるまで、実に15年の長きにわたって生産が行われた。

バブル期に生産されただけあり、クオリティ流石であった。そして、ワゴンモデルはその当時のクラウンに代表されるようなワインレッドの内装など、ハイソカーが見え隠れし、1BOXのクラウンと言われるほどに化が進んだ。バンモデルがないタイプで、スーパーロングボディなどがあったが、幅は5ナンバーサイズであった。

なおグランビアが登場した1995年当時、デザインなどで色々とバッティングするので後継かと言われたが、販売チャンネルが違う事やスペース効率の問題等から全に置き換えるまでには至らなかった。但し、ヨーロッパではグランビア(の体)がハイエースとして販売されていた。他にもグランビアの販売店違いのグランドハイエースグランビアの幅を5ナンバーサイズにしたハイエースレジアスツーリングハイエースなど多くの種が出てきたが、いずれもハイエースモデルチェンジ前に生産中止となっている。

モデル末期ではアルファードとの住み分けの為にワゴンモデルガソリン止され、ディーゼルオンリーとなったので、ディーゼル規制のかかる首都圏では購入すら出来ない状況になった。そして継続車検も出来ないケースが出てきたが、それでも日本としては群を抜く頑丈さや経済性ゆえにバンモデルを中心に排ガス対策を施して、今なお現役で首都圏を中心とした都市圏で現役のディーゼルが存在する。

トラックモデル1995年モデルチェンジとなり、過去モデルにあったような独自性は消滅してダイナ/トヨエースの1.5tと共通となった。トヨペット専売となった事で2001年にトヨエースに統合するような格好で止となった。

5代目H200系(2004年~)

2004年モデルチェンジを行い、200系となった。以降は大きなモデル体形の変化はないがディーゼルエンジン2007年マイナーチェンジ2500ccから3000ccに変更、さらに2010年2013年に意の大幅な変更を伴うマイナーチェンジが行われた。

モデルはバン・コミューター・ワゴンが存在する。バンは4ナンバーサイズの標準体の他にも屋根を高くした「ハイルーフ」、体を拡幅して屋根を少し高めた「ミドルルーフ」、さらにハイルーフとホイールベースを伸ばした「スーパーロング」が設定されている。標準体以外は1ナンバーでの登録となる。グレードは個人ユースにも対応したスーパーGLに実用グレードのDXがある。DXには体や一部内装をスーパーGL相当にしたGLパッケージが設定されている。

コミューターは14人乗りの2ナンバーであり、大免許や8t限定なしの中免許がなければ運転できない。一部のバス会社ではコミュニティバス過疎地域における路線バスとして使われる事もある。すべてスーパーロングボディであり、GLと装備を厳選したDXがある。直近のマイナーチェンジ前までは1番前の座席が3人乗りであった為、15人乗りであった。

ゴン系は10人乗りであり、3ナンバーである。かつて「1BOXのクラウン」と呼ばれていた頃とべれば、素っ気ない装いである。スーパーロングボディの「グランドキャビン」やミドルルーフボディのGLと実用のDXラインナップされている。

これら全てのモデルで2WD・4WDの選択ができるが、ディーゼルはバンとコミューターでしか選択が出来ない。さらにワイドボディの4WDガソリンのみの設定となっている。また、ディーゼルガソリンでは50万近くの価格差がある。ちなみに最高価格は350万円であり、これはアルファードの値段帯とかぶっている。

年代ごとの特徴

2022年現在ハイエースは18年に突入しているため、ある程度年代によって特徴が出る。の間では概ね大がかりなマイナーチェンジを基準として●という。

1型

概ね2004年から2007年にかけて製造されたモデルす。

エンジンガソリン2000ccの1TR-FE2700ccの2TR-FEディーゼル2500cc2KD-FTV(109ps)を搭載する。

フロントグリルは一体となっている。正面から見ればTの字を逆にした感じである。

2006年ごろに火に絡む対策としてマニュアルヘッドランプレべリングが装備されている。

2型

概ね2007年から2010年にかけて製造されたモデルす。

1べるとフロントグリル分割されているのが特徴。1との互換性はあり

ガソリンに変化はないが、ディーゼル3000ccに排気量アップされた1KD-FTV(136ps)を搭載する。このディーゼルはその当時の排ガス規制クリアする為、DPFなど搭載しているのだがこのエンジンポスト噴射に絡むトラブルを抱えた曲者であり、リコールになるほどに不具合が多発したため、好事の間ではいらない子上級者向け扱いされている。

3型

概ね2010年から2013年にかけて製造されたモデルをさす。

フロントグリル、およびヘッドランプ周りの意が変更となり1~2との互換性はなくなっている(出来ないとは言ってない

懸案だった1KD-FTVエンジンは熟成と改良がくわえられ144psパワーアップ、懸案のポスト噴射も別の方法を立てたためにトラブルも非常に少なくなった。細かいところだが、このマイナーチェンジサブラジエターが止となっており、余談として1・2ハロゲンヘッドランプを3以降のHID、あるいはLEDヘッドランプフェイスリフトする際、サブラジエターを撤去する事が多いそうな。

漸増する盗難対策としてイモビライザーが付けられ始めたのもこのモデルから。

4型

概ね2013年から2017年にかけて製造されたモデルをさす。

フロントグリルヘッドランプに改めて意の変更が伴い、かなり押し出し感の強いものとなった。なお3、および1~2との互換性はない(出来ないとは言っていない

既にパッケージングとしては完成されており、内装が中心となっている。な改良点はアルミホイールデザインやメーターの意変更が行われている。またスマートエントリー、ステアリングスイッチの採用など快適装備が拡充となった。一方、エクステリアはこれまで以上に押し出しの強いフロントグリルとなり、またエアロフィンの取り付けも行われた。

ガソリンはVVT-iがDual VVT-iとなり、動力性アップした。これにあわせてギアがそれまでの4速から6速に変更。燃費が向上した。一方でディーゼルは従前の4速のままであった。

5型

概ね2017年から2020年マイナーチェンジまで製造されたモデルをさす。場合によっては4後期・4.5という場合もある。6が出たことで4中期と言われることもあるがあまり広がってはいない。

大きな変更点としてディーゼルエンジンが最新の1GD-FTV(2800cc)となり、出力も151psに出力が上がった。そして排ガス対策として昨今のトレンドである尿素(アドブルー)を導入した。アドブルー注入口はボンネット内部にあるので、さほど困難ではない。これに合わせてディーゼルATは6速となったのだが、残念ながらディーゼルエンジンマニュアルの設定が消えてしまった。

昨今、安全装備に対する要は甚だしく、5においてToyota Safety Sense」の導入がなされた。そのため、ミリレーダーの取付がフロントグリルにされている。この為、同じ形状ながら4グリルと互換性がなくなっている。

6型

2020年マイナーチェンジで製造された車両す。メカニカルな面や外見で大きな変化はないので4や5の範疇に入ることがある。その場合は5と一緒の4後期・4.5と言われる。

規制に関係する改良であり、オートライトが標準となったことやフェンダーミラー止、メーターパネルの変更が行われた。またミリレーダーの位置が変更となり、グリルの下部となった。これにより4との互換性が復活した。

2021年ガソリンマニュアル止となったので、ハイエースは全ATである。

6代目H300系(2019年~)

2019年2月18日にまずはフィリピン向けに登場した。

事前スパイショットイメージ図通り、ボンネットのついたミニバンスタイルとなっている。また地域事情に合わせてミニバス用途に使えるように従来よりも大幅に延長されている特徴がある。

以下、フィリピン仕様およびプレスリリースを参照とする。

モデルショート・標準ルーフとロング・ハイルーフとなっている。これらのモデルは全幅は1.95mで統一されており、ショート・標準ルーフは全長が約5.26mでロング・ハイルーフに至っては実に全長5.9mとなっている。

参考までに200系スーパーロング(グランドキャビンコミューター)は全幅1.88m・全長5.3mであり、ショートボディ・標準ルー仕様であっても全高以外は200系におけるスーパーロング相当となっている。エンジンディーゼル200系のものと同じ1GDであるが、ガソリンV6エンジンであろう3500ccの7GRとなっている。

バン用途以外にもミニバス用途のコミューター、上級グレードのツーリング(フィリピンではツアラーか?)が用意され、コミューターの乗定員は運転者含めて最大17名の乗定員となっている。

その後、各地でモデルチェンジが行われている。タイではそれまでのヴェンチュリーからのモデルチェンジで名称が「マジェスティ」となった。このモデルに関しては足回りが乗り心地優先なのかリーフサスペンションでなく、軸式のコイルサスとなっている。

一方日本でも300系が導入されると噂され、アルファード/ヴェルファイアの後継とされる記事もある(かつてのグランビアとハイエースゴンの関係に近似)のだが前記のとおり、あまりにデカ過ぎる(このサイズの場合は貨物用途では例外なく1ナンバーで、高速道路料金が高くなる事・狭隘路の多い日本では明らかに使用に差し支えがある)事や、スペース効率を最重視するユーザーが多いことなどから、引き続き200系継続生産する可性が高い。

そんな中で2019年300系内導入がされる事となった。名称は「グランエース」となり、東南アジア圏を走る「マジェスティ」そのもののデザインとなっている。大きさは全長5.3m・全幅1.97mとグランドキャビンより幅が広い以外は長さは同じとなっている。4列8人乗り&3列6人乗りがあり、アルファード/ヴェルファイアの上位クラスとも見られるが、クールな内装デザインアルファード/ヴェルファイアべると質実剛健あるいは少々コンサバティブな印もあるため、多人数乗りのハイヤー用途や高級ホテルの送迎用途を視野に入れたものと思われる。

救急車

初代以来、救急車ベース車両としてハイエースはカタログモデルとしてラインナップされている。名は「トヨタ救急車」であり、ハイエース以前の救急車クラウンステーションゴンベースとしたアメリカ車タイプ(「メトロリタ」と言う名称であった。)であったが、これ以降はハイエースベースとした救急車がほとんどとなった。概ね、ハイエースモデルライフと同一である。

ハイメディック

ハイメディックは1991年に制定された救急救命士法制定に伴い設定されたモデルで救急救命士が行う業務の遂行が出来るように専用の装備が架装されたモデル、いわゆる高規格救急車である。正式名称は「トヨタ救急車"ハイメディック"」と言う。

応急処置の範囲が広がった事により、内装が大幅に設計の変更が加えられた。標準のトヨタ救急車との違いは、

  1. 応急処置機器類の有
  2. ベッドの形状の違い(ハイメディックは防振ベッドが標準で装備されている)
  3. エンジンの違い(初代のみ)

なお、現在のハイメディック1台のお値段は2WDで1076万2000円(税込)で、これに対して救急車は507万1000円である。

以下、ハイメディックの詳しい説明をする。なお、以下の項でここでトヨタ救急車と言う場合はハイメディックではない救急車す。

初代ハイメディック(1992年~1997年)

1992年に登場。トヨタ救急車(≒ハイエース)ベースながらも高規格救急車仕様を満たす為に拡幅され、またデジタルメーターの搭載などらしからぬ装備がなされていた。しかし、一番大きな違いは搭載されているエンジンが1UZ-FE、つまりセルシオに搭載されていた4000ccV8エンジンな事である。高規格救急車としてまだまだ手探りであった明期ゆえの文字通りの特殊車両であり、フロントグリル然とV8のエンブレム伊達ではない。セルシオで260psだったエンジン救急車用に220psにディチューンされているとはいえ、走りっぷりはさすがであり中の人含めて結構ファンも多いとか。その為、外面は一緒であるが実質別種とも言える。ちなみにトヨタ救急車ベースハイエースと同じ2400ccの2RZ-Eである。

マイナーチェンジの際にメーターはデジタルからアナログに変更となっているが、フロントグリルは当初登場した頃のものをそのまま使用している。また一部には右側の中・後具入れにしてある車両もある。

既に最終モデルから20年近くなっており、引退する車両が多くなっている。しかし、パワーがある事による使い勝手の良さからなのか、バブル時代設計故の頑丈さなのか、先に2代目になっているケースがあるとかないとか。予備消防学校練習消防車両へ転用がなされているが、救急車消防用の車両後に民間払い下げが可なので、病院ドクターカーになったり、海外へ輸出されたりドラマ等の劇用を扱うプロダクションに払い下げられる事もある。ツワモノになるとこれをベースキャンピングカーにする者もいるとか何とか。

2代目ハイメディック(1997年~2006年)

1997年に登場。グランビアベース(正確にはヨーロッパ向けハイエース)となった。専用設計の多かった初代からある程度を民生用からの流用をする事でコストダウンを図った。しかし、ホイールベースが長くなっているので4WSを採用し、取り回し性をに向上させた。エンジングランビアに搭載されている5VZ-FE3400ccV6から180psを発揮する。この代ではトヨタ救急車とほぼ同一設計となっているが、回転などの位置が異なっている。

この車両も経年と共にや転用が始まっている。

3代目ハイメディック(2006年~)

この代では再びハイエースベースとなり、以降はハイエースマイナーチェンジと歩調を合わせている。

この代にいたって、エンジンを含めてハイエースの物と同一となっている。これによって大幅なコストダウン効果が図られている。2代目300万円である。その一方で、大きくなったが故に非常に重量が増えており、それでいて2700cc151psという低排気量ゆえに動力性の面で難があると言うもある(ライバルである日産パラメディック3500ccV6で234ps)

スーパーロングバンやコミューター、グランドキャビンには設定のない右側スライドドアが設けられているが、これは体を海外仕様ベースとしている為である。従来は右側の中・後に備わっていた具入れは右側のスライドドア内部に設けられたスペースに移っている。

トヨタ救急車とはこの代で全に外見が同一となった。救急車のみならず、緊急の装備が既に架装されている事から、消防車両として新導入されるケースもある。

海外のハイエース

ハイエースは安全基準の違いから輸出されない北を除けばほぼ世界各地で見る事が出来る。2012年まではグランビアボディを使用したハイエースヨーロッパで販売されていたが、設計の古さからかラインナップ落ちとなった。

エンジンについてはディーゼルエンジンの場合は2500ccが多いが、中には標準体を中心にインタークーラーなしのものとなっているものもある。その場合、出力が102力と力が下がっている。3000ccラインナップに加わっている地域もある。この他、南米などでは2世代ほど前の5L-Eエンジンを搭載している地域も存在する。論、形式もLH2##になる(ニカラグアのトヨタのディーラーexitつべexit)ガソリンラインナップにあるが、地域柄CNGやLPG改造している地域もある。コミューターも日本と同じように存在しているが、シート割が日本のものと異なっており、16人乗りとなっている。また、日本には設定のないスーパーロングボディのなし(ブラインドバン)も存在する。

エクステリア若干特徴があり、補助ミラーの設定が存在しなかったり、熱帯地域では暖房が装備されてなかったり、エアバッグのレスバジョンがあったりと、細かい違いがみられる。エンブレム関係もディーゼルの場合はBピラーに「D-4D」のエンブレムが装備される。またリアの「HIACE」のステッカーも変化している。日本の場合は単に「HIACE」のみとなっているのに対して、海外仕様の場合は

TOYOTA
 H I A C E 

と小さくトヨタ文字が入っている。

いずれにせよ、カローラカムリに隠れてはいるが、トヨタ屋台を支えるグロバルカーであることには間違いない。

タイエース

ハイエースアジア地域で特に人気があり、海外独自のモデルも存在する。

特に知られているのはヴェンチュリーである。ワイドボディ・セミロングベースとしてアルファードを意識したと思われるフロントグリルに本革シートDVDビデオなどの装備がされている。さらに上のクラスとして「ヴェンチュリー・マジェスティが存在し、大の液晶テレビキャプテンシートの採用など、並行輸入でタイ内で多く流通していたアルファードべても遜色のないモデルとなっていた。その後、アルファードタイ内で正規輸入されるようになると、マジェスティは取って代わられるようにカタログ落ちをした。なお、ヴェンチュリーは11人乗りで内で乗り回す場合は2ナンバー登録となる。

ヴェンチュリーシリーズを個人輸入する場合、非常に手間暇がかかるため、パーツ再現することも多い。ヴェンチュリー自体はタイ王国以外にもフィリピンなどでも見られるが、好事の間ではこの手のモデルタイエースと言われる事が多い。

中国産ハイエース

コピー商品の多さに定評のある中国であるが、ハイエースとて例外ではなく、パチモノが多く存在する。論、トヨタ謹製のハイエースも存在するが、それ以上にパチエースが多く存在している。以下に一例をあげる。

  1. パチエース
    アモイに本拠を構える中国最大のバスメーカーである金製のパチエース100系二つである。エンジンは2400ccガソリンエンジンでおそらくRZ系ベースと思われる。2018年現在公式HPより削除されているため、生産中止と思われる。
  2. 海格客車製パチエースexit
    グループ会社である格客製のパチエース

これらの他にもの数ほどに存在する地場メーカーパチエースが多く存在する。中には100系の前部分にトラックボディを乗せたもある。

盗難

近年、ハイエースの盗難が漸増しており、最初に書かれてたように2007年には1位という不名誉な記録を作った。ちなみにハイエース以前における盗難率1位ランドクルーザーであった。

急増する背景には日本の中でも突出した耐久性の他にも、最新以前におけるセキュリティの甘さが摘されている。元々、ビジネス用途で使われている事もあり、高級のように単純に高値がついたり付加価値のあるではないという認識もある為、セキュリティの面は考慮されてこなかった。しかし、高級セキュリティが強化され盗難しにくくなった所に、世界各地で人気でありセキュリティ甘なハイエースターゲットとされた。

盗まれたハイエースはまるまる要望のあるへ輸出されるのではなく、バラバラにした後に「部品」として輸出し、本で再び組みあげられたり、あるいは他のハイエースの部品となったりする。これは盗難である事を隠すだけではなく、「完成」として輸出した場合には高額の関税がかかる為に、「パーツ」として輸出する事で関税を抑えている背景がある。

その為、最新のマイナーチェンジでは全種にイモビライザーが標準設定された。これはの内容を考えれば異例の装備である。

あだ名

ハイエースの本気

今日、実用一辺倒のイメージが強いハイエースであるが、日本のどこかにはハイエースを使ってドリフトかますという強者がいるらしい。内にローバーエンジンターボ装着で全武装しているものの、体はバンパーという、割合に普通の外観となっている。後輪駆動とはいえ背の高い1BOXでドリフトかますのは至難の業ではあるが、爆音と共に然とやってのけるその姿に多くの人々が衝撃を受けた事は想像に難くない。

また、海外では初代ハイメディックのようにV8エンジン、もしくはスープラなどに搭載されていた2JZに換装したハイエースも存在しており、これまた鈍重なハイエースイメージとは大きくかけ離れたぶりが注される。他にも現場へいちく駆けつけられるように右線をかっ飛ばすものもいたりで、こうしたハイエースの意外な一面を「ハイエースの本気」と言うとか言わないとか。

驚いたことにも場合によっては積載できてしまう。スーパーロングバンの荷室はセカンドシートをたたんだ状態の場合、長さ3.540mm/幅1.730mm/高さ1.635mmという広大スペースができる。でいえば、スズキ・アルトが入るほどである。youtubeにはホンダ・S800をに室内に収める動画があり、その広さが伺いしれよう。なお、実際にはリアホイールハウスの出っりがあるので、上げ底しなければならず、アルトを積載するとなるとつっかえることが想像される(エスハチの場合は高の低さもあった)

ハイエースのライバル

ライバルには日産・キャラバンがある。近年のモデルチェンジ明らかロックオンしたかのようなグレード体系やデザインとなっている。キャラバンにあって、ハイエースにない種として5ナンバー幅のスーパーロングホイールベース車両(100時代は存在した、と言うかそれしか選択できなかった)がある事である。後発だけあり、ATの5速化やパーソナルユースに焦点を向けたモデルラインナップされている。論、ハイエースマイナーチェンジで対抗し、日々しのぎを削っている。

かつてはボンゴ・ブローニィや三菱・デリカなどがあったが、生産中止となっている(後にボンゴ・ブローニィはハイエースOEMとして復活)

カスタマイズベースとして

現在に至るまでカスタマイズのベースとしてハイエースは重宝されてきた。古くはバニングベースとしてチョイスされており、近年は内装をにしたVIPカー仕様や、100系ベースで顔つきをVWタイプ2にしたものもある。ご存知の方もいるかと思われるが初代ニコニコカーはこのハイエース100系ベースVWタイプ2仕様である。また現行でもニコニコカー2代目に採用されている。

その規模たるやハイエース単体で専用のカスタマイズ用のパーツ市場があるほどであり、商用というジャンルを鑑みれば、異例中の異例ともいえる。

キャンピングカーでもその姿を見る事が出来る。で標準の体であればベッドを積んだりしても日常で使えるレベルの大きさなのでかなり重宝される。またワイドキャブであればより多くの架装が出来る為にこちらの改造も多く見受けられる。なおメーカーでもキャンピングカービルダー向けにワイドキャブ・スーパーロング(グランドキャビンコミューターと一緒の体)の車両ベースにした特装専用ラインナップに入れている。この車両は一般向けには販売されないで、運転台周りはグランドキャビンのをベースとしながらも荷台の部分は鉄板のみと言う全に架装に特化した車両となっている。また、最近は中ドア左右開き・標準のハイルーフより高いスーパーイルーフを採用した特装専用が登場している。このスーパーイルーフの特装専用は元々救急車・ハイメディックとしての架装を念頭に置いた車両なので、前や後ろの屋根の部分に赤色の準備工事がなされている。

旅客自動車として

その大きさよりジャンボタクシー路線バスで使われる事も多い。

コミューターの場合は14人乗れるので過疎地やマイクロバスで対処不能な程に狭隘な場所での路線バスコミュニティバスに使用される事もある。

中でも有名だったのは「広島つやまエクスプレス号」である。今では止されているが、この路線は文字どおり広島県広島市岡山県津山市を結ぶものであった。通常はそれこそイメージされるような大バスであったが、予約数が少なくて、曜日も限定であるが、何とハイエースが使用されていた。100系グランドキャビンを使用している。前記の通り、一般の路線バスコミュニティバスに採用されたケースは多いが、高速バスともなるとこれっきりではないかと思われる。

なお、日本国外では長距離バスの様な用途に使われる事も多く、例としてタイで見られるのはロットゥーと呼ばれる。これの採用車両は8割9割程度ハイエースである。但し、2000年中盤以降は最近は中国パチエースが見られる。とはいえ、2018年現在中華パチエースはほとんど見られないところから、本物よりも耐久性はなかったと推測される。

関連動画

200系はキャブオーバーながら高い衝突安全性を誇る。

100系ゴン後期CM

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