麻宮アテナとは、SNKのゲームの登場キャラクターである。
本項では『THE KING OF FIGHTERS(KOF)』シリーズにおけるアテナを中心に記述する。
初出は1986年に発売された「アテナ(ATHENA)」の続編にあたり、1987年にリリースされたアーケード用アクションシューティングゲーム「サイコソルジャー(PSYCHO SOLDIER)」であり、「アテナ」の主人公の子孫であり、先天的に超能力が使えるという設定。日本人。KOFシリーズのパートナーである椎拳崇もこの作品が初出である。
「サイコソルジャー」は、当時のアイドル歌手・清水香織のボーカル音声を使用した画期的な作品で、これは後のKOFシリーズにもビジュアルやキャラクターソングとして引き継がれている。
なおこの頃は黒いセーラー服を着用しているが、これは一説によると麻宮という姓も含め「スケバン刑事」の麻宮サキの影響を受けているとも言われている。
格闘ゲームであるKOFシリーズでは、第1作「THE KING OF FIGHTERS '94」にサイコソルジャーチームとして参戦して以来皆勤を続けている。初期作では、キングやユリが脱衣KOされる反面、不知火舞同様そのようなお楽しみは彼女には無い。またパンチラを一切しないという鉄壁防御のスカートにも恵まれている。近年の3D作品では例外も出ており、やむを得ずスパッツを露出してしまったりしているが、2Dドットで制作された作品では「XIII」に至るまで、どんなに開脚しようが一切パンチラしないという徹底ぶりである(あまりに鉄壁過ぎる為穿いてない説さえ出る程である)。アイドルは脱ぎません!
初期のKOFのコンセプトが国際大会であることから、KOFシリーズでは中国拳法という設定が付与され(「94」のみチーム名が中国チームだった)、武術服風の衣装に変更されたが、星の飾り付きヘアバンド等当時の面影を残している部分もある。初期以降の往来の作品では基本的にこのコスチュームを踏襲しており、戦闘前の掛け合い場面でのみ他社の「カプエス2」等も含め多くの作品でセーラー服やアイドルコスチュームで登場していた。しかし「XI」で完全にセーラー服になり、以降はセーラー服での出場が定着している。
またKOFでは「タイトルごとに衣装が替わる」という伝統がある。毎回全てのドット絵を修正する労力を考えると凄まじいこだわりであるが、当時の資料集を見ると毎回コスチュームを決定するのに膨大な数の衣装デザインを描いていることが分かる。髪型も基本はロングヘアだが前髪が変わったり、ネスツ編でお団子やショートやボブだった時期もあったり様々で、「96」はルーズソックス風の靴下だったりと流行にも敏感である。
「98」までは声優も毎回変わっており、「サイコソルジャー」の時と同様にタレントやアイドルを起用していたが、「98」以降は本職の声優である池澤春菜で固定され現在に至る。
声優 | 福井玲子 |
髪型・色 | 黒髪ロング |
服 | 拳法服(長袖+長ズボン) |
初登場。
必殺技3つに超必殺技1つと、まだまだ技のバリエーションが少ない。また、今作のフェニックスアローは、回転動作だけであり、最後の蹴りは強で出した時の追加攻撃(ほぼ連続ヒットしない)扱いである。
余談だが、飛び道具を反射させる技は、ボスのルガールも使用するのだが、あちらの方は相手に触れてもダメージを与えることができない(あくまで反射のみ)。そのためサイコリフレクターの方が、高性能である。
挑発動作はあくび。
声優 | 長崎萠 |
髪型・色 | 黒髪ロング |
服 | 拳法服(半袖+長ズボン) |
長袖→半袖で露出度アップ。
対空技のサイコソード、シャイニングクリスタルビットからの派生技・クリスタルシュートを習得した。
ボーカル曲の『MY LOVE 〜勇気を出して〜』は、家庭機版'95をサイコソルジャーチームでクリアした時のみ流れる特別仕様である。
声優 | さとう珠緒 |
髪型・色 | 黒髪ロング |
服 | 拳法服(半袖+半ズボン)、ルーズソックス |
キャッチコピー | サイキック女子高生 |
アイドル設定となったのは今作から。
演じるのはご存じさとう珠緒。演技はすばらしいが、歌の方は……お察し。長ズボン→半ズボン(キュロットスカート)で露出度はさらにアップした。
サイコリフレクターが多段HITするものに変更されたが、初動が大きすぎて逆に反射させるのが難しくなった。もっとも、'96は飛び道具持ちがゴッソリ減ったので有名だが…。
サイコソードとクリスタルビットは空中発動が可能になった。空中投げのサイキックシュートも追加され、空中戦闘能力が大幅に上昇した。
11:19〜
声優 | 栗栖ゆきな |
髪型・色 | 黒髪ロング |
服 | 拳法服(半袖)、赤いベスト+スカート、黒タイツ |
オーピンクの次は、ビーファイターテントウがアテナになりました。棒読みがクセになると一部で評判。
徐々に服の面積が少なくなっていたが、とりあえず今作で落ち着いた。アイドルは脱がないのである。
コマンド投げスーパーサイキックスルーと、使い勝手の良い新超必殺技・フェニックスファングアローが加わり、さらに攻撃的になった。
ラルフ、クラークと共にチームを組むと、元ネタ衣装(初代アテナのビキニアーマー)の一枚絵を見ることができる「元祖SNKチーム」となる。
14:40〜
声優 | 池澤春菜(以降続投) |
髪型・色 | 黒髪ロング |
服 | 拳法服(半袖)、ミニスカート+スパッツ |
キャッチコピー | 朝焼けの前奏曲(プレリュード) |
技構成は前年と変わらず。
MAX版シャイニングクリスタルビットで水着になるのはここからである。
『'98UM』で追加された蛇行するサイコボールは、元ネタ『サイコソルジャー』でのサイコボール・レベル5(飛翔撃滅弾)の軌道を模した物である。
髪型・色 | 紫髪ボブカット |
服 | 長袖セーラー服風(赤)+ホットパンツ、へそ出し |
追加技 |
長かった髪をばっさり切った理由は、超能力を失った拳崇の願掛けのためらしい。アイドル生活に支障はないのだろうか。あと、設定画でもゲーム画面でも、髪色ははっきり紫色で描かれるようになった。
技面では、スーパーサイキックスルーがサイコシュートへ入れ替えられたが、発生が遅い飛び道具で使い辛く、弱くなった…どころか'99最弱クラスへ落ち込んでしまった。
キング、ブルー・マリー、ウィップとチームを組むと「ショートカットチーム」になり、紅丸、ブルー・マリー、レオナと組むと「へそ出しチーム」となる(ネオジオCD&PS版のみ)。
余談だが、ニコニコ動画では'99アテナの動画が極端に少ない。
髪型・色 | 紫髪ボブカット |
服 | '99の衣装 |
追加技 |
『'99』で切った髪がファンに不評だったため、優勝賞品のなんでも願いが叶う「Kの御札」で髪を元に戻すために格闘大会QOFに参加。
サイキックテレポートが空中可、スーパーサイキックスルーに近いコマンド投げのサイキックツイスター、後年のサイキック9に近い演出のロック式乱舞マジカルテンプテーションの追加など、全体的にアッパー調整。
髪型・色 | 紫髪シニヨン |
服 | チャイナ服風ミニワンピース+青い半ズボン |
追加技 |
|
賛否両論別れるお団子アテナ。イラストによってお団子の位置が違うような気がするけどたぶん気のせい…だろう。
ストライカー動作はヒーリングによる回復。アナザーストライカーは初代アテナからアテナ姫が登場。麻宮アテナがコスプレしているようにも見える。
挑発動作は尻もち
髪型・色 | 黒髪ロング |
服 | '95の衣装 |
技構成 |
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キャッチコピー | たたかうアイドル |
「アテナ」表記で参戦。見た目は'95、中身は'97,'98のものから空中投げサイキックシュートを除いた物となった。勝利画面の彼女は紫のウエーブがかかった髪型なので、初代アテナ姫に似ている…かもしれない。
髪型・色 | 紫髪ベリーショート |
服 | 青いボディスーツのような服(ノースリーブスパッツ丈)+赤い布の装飾 |
プレイモア製アテナ。なんとも説明しがたい服装をしている。伸びかけていた髪をまた切ってしまったせいで、ファンからは非難囂々であった。
容量の都合か不評だったサイコシュートが早々に削除。新技サイキック9は、デッドリーレイブのようなボタン順押しの乱舞技だが、一撃毎に歴代コスチュームに変わる彼女ならではの技。
余談だが、彼女の熱烈なファンであるベクホーことジョン・フーン氏は、「麻宮アテナの幻覚を見たため車道に飛び出し、車に撥ねられて入院」という衝撃の理由でこの年欠場している。
髪型・色 | 紫髪ロング |
服 | 青に白ラインの半袖、胸部分は赤の上着+青スパッツ、赤ミニスカート。青い指ぬきグローブ、へそ出し |
髪がロングに戻り、衣装がアイドルっぽい物になった。例年より服の青い部分が増えている。対戦前には「がんばっていきまっしょい!」と友達(確か名前があったような)が応援に駆けつける。拳崇と鎮涙目。「胸キュンですもの!」や「ヒーリング時の衣装」等ハロプロ全盛期を感じさせる。
キャラ性能ではこれまでの作品では中堅~下位で推移していたが、本作ではドットパターンが再び作り直された関係か通常技が概ね強化され、屈みCを始めとしたリーチと判定に優れた技が増えたことに加え、サイコボールの隙が減り格段に打ちやすくなる等した結果、KBC(キムビリーチョイ)に次ぐ上位キャラとして認知されるに至った。通常技の隙が減り連続技が強化された事によって、バクステフェニックスボムで逃げつつ間合いを詰めていく八神庵のような立ち回りも可能で、攻めにも比重を置いて戦えるようになった。
また技面ではνサイコリフレクターが削除。超必殺技関連でも新要素が増えている。特に桃色固めでは掟破りの3人同時攻撃(対戦前に出てくる友達とのスリープラトン)。まぁ、ストライカーシステムと援護システムを同時使用だと思えばセーフか…。
なおグラフィックがオロチ編以前のものに戻ったことは好意的に評価されているが、一方でドットパターンが作り直されたことによって、屈みDや空中ふっとばし等ではウインク笑顔で相手をけたぐる様が飛び交った為若干の物議を醸した(特に空中吹っ飛ばしは必見)。
髪型・色 | 紫髪ロング |
服 | 赤ベースに白いフリルのステージ衣装(ノースリーブへそ出し)。胸にハート型の穴 |
サイコソルジャーチームを一時解散し、四条雛子、まりんと「女子高生チーム」として参戦した。別メンバーを組んででも参戦したいのは、皆勤としての意地の顕れだろうか。
衣装は過去最高レベルの露出度。大きくスカートを揺らすニュートラルポーズも相俟って非常に性的。そして案の定ハロプロのパロディであった。
前作で評価された性能面は大幅に弱体化した。…というよりゲームスピードの高速化とマルチシフトによりサイコボールの価値が下がり吹っ飛ばし攻撃が削除されるなど、ゲームの仕様がネックになった感も否めないが。
ただしリーダー超必殺技はサイキック9+サイコメドレーを足して2で割らない大盤振る舞い。掟破りの3人同時攻撃も進化している。ジャスティス学園と間違えてるんじゃ無いだろうか。
髪型・色 | 紫髪ロング(1P) 黒髪ポニーテール(2P) |
服(1P) | '98の衣装 |
服(2P) | 長袖ブラウス、ノースリーブブレザー(赤)+青いチェックのミニスカート、ニーソックス |
技構成 |
|
サイコソルジャーチームが結成できないので、単独でサウスタウンの3D作品へ乗り込んだようだ。
MIシリーズの新キャラミニョン・ベアールから一方的にライバル視されている。
テレポートの無敵時間が長いが、使用後隙だらけになるのでほぼCPU相手限定技。今作ではSクリスタルビット→シュートで合計2ゲージ使ってしまうので注意。スタイリッシュアートは中国拳法っぽいものが揃っているので、そちらメインで戦うのも面白い。
2Pモデルでは久々の黒髪。私立高校の制服風コスチューム。髪はポニーテールで纏めていて、カチューシャでは無く赤いリボンで髪を結んでいる。
髪型・色 | 紫髪シニヨン(1P) 黒髪ポニーテール(アナザー) |
服(1P) | |
服(アナザー) | |
キャッチコピー | 永遠のサイキックアイドル |
新技ガーディアンクリスタルは、両手にクリスタルを纏わせる事で、相手に触れるとダメージを与える3D格ゲーっぽい技。
アナザーコスチュームは前作と一緒だが、メガネ着用で優等生度がアップした。でもパンチラし放題。ポーズ機能とカメラ回転機能が無いことが悔やまれる。
草薙京CLASSIC(オロチ編の京)には戦闘前デモで「まだ高校生をやってるんですか!?」と驚いていた。お前が言うな。実際京も「アンタにだけは言われたくねぇよ」とツッコみ返していた。
髪型・色 | ピンクがかった紫髪ロング |
服 | 半袖白セーラー、水色スカート |
『2002』から数えて3年ぶりのサイコソルジャーチーム結成。派手なステージ衣装からセーラー服に変更となった。
技面ではコマンド投げのサイキックスルーが復活、テレポートが空中でも使用可となった。
そして元ネタ『サイコソルジャー』で巨大な火の鳥に変身していた設定を活かした新技スーパーフェニックスインフィニティーが追加。リーダー超必殺技であるこの技の性能が抜群に良いため、是非リーダーで使用したい。
アテナ誕生20周年(2006年)の記念CDに収録された、池澤春菜によるカバー曲。厳密にはKOFとは無関係なのだが、便宜上ここに記す。
髪型・色 | ピンク髪ロング |
服 | 長袖黒セーラー |
技構成 |
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永遠のサイキックアイドル |
ほとんどのキャラクターが大幅リニューアルされた今作では、彼女のコスチュームも『サイコソルジャー』期のものに合わせたと見られる(上記お絵カキコ参照)。
しかし、元々『KOF』と『サイコソルジャー』のキャラクターデザインに乖離があったため前作までとのギャップが激しい。さらに言うなら太ましくなった。担当声優の池澤春菜からもイベントで「うーん…これはこれで何とか…」などと悩ましいコメントを残される始末であった。後に発売されたムックによれば元々は通常の体型で登場する予定であり、その公式イラストも出来上がっていたが、上層部から原点回帰の厳命が出た為こうなってしまったとか…
多くの技が空中発動不可に戻ってしまった。サイコリフレクターが打撃・飛び道具両方に機能する当て身技に変更になったので、敵に回した時は注意。というか本作はゲーム自体が早々に大コケしたため、大した攻略や研究はされなかった。
髪型・色 | ピンク髪ロング |
服 | 長袖白セーラー、水色スカート |
永遠のサイキックアイドル |
若干のダイエットに成功した模様。イラストでは細くなったように見えるが、ドットは変わっていない事実。技の一部が復活し、従来のアテナに近づいた。
サイコメドレーがパワーアップして帰ってきた。歴代コスチュームで攻撃するのは同じだが、実はⅩⅡの衣装が無くてⅩの衣装が2回出てくる。最後は武器を持った初代アテナ姫を模した分身(左から魔法の杖、ハンマー、鉄球棒、弓矢、棍棒、炎の剣を持っている。)をぶつけるという物。
演出は凝っているが、キャラ強さのランクは弱〜中くらい(前作ⅩⅡでも)。
髪型・色 | 紫髪ロング |
服 | 半袖白シャツ、ネクタイ+ピンクスカート、黒タイツ |
永遠のサイキックアイドル |
前髪パッツンでリボン付カチューシャをしているのでナコルルっぽい。今作では大幅なキャスト変更が行われたが、アテナは池澤春菜が続投した。
クリスタルシュートが単独技化。アテナエクスプロージョンは指先に作った巨大な光球を、空中から相手に笑顔で投げ落とす技。フリーザかよ。
技の種類も98並に豊富になった他、全体的に「2002」に近い性能に戻って技の発生・硬直の隙が少なくなりコンボがどんどん繋がる。前作・前々作での評価を覆す、最強キャラとも言われる。
総じてどの年も、飛び道具のサイコボールアタックに加え、反射技サイコリフレクターを装備する死角の少ない扱い易いキャラクターである。
しかし、コマンド投げのスーパーサイキックスルーは間合いが狭く、対空技のサイコソードはガードポイントが無く、無敵も少ないことが多いので、見た目ほど万能というわけでも無い。「2002」等の一部を除いて性能が中堅~下位とされる作品(特にオロチ編全般)では、総じてコンボ能力に乏しく、相手の動作を見極めながら各種技を決めていく守りに比重を置いたキャラである。
掲示板
64 ななしのよっしん
2023/05/28(日) 11:38:12 ID: bhj+enG6YQ
>>62
2001は言わずもがな12もそれに次ぐ酷さだった
11の反動って意見もあったが当時のプロデューサーの暴走だとアルカディアで言及されてたし
65 ななしのよっしん
2024/02/26(月) 17:05:34 ID: TuZ2J8qsIg
66 ななしのよっしん
2024/05/31(金) 23:54:01 ID: r2hSXINoRc
アテナに限らず2001は全体的に歴代最悪のキャラデザだったと思う。
13の方は顔がロリに寄せすぎなのは兎も角、あの盛りまくった太ももは
宝多六花とかライザとかダスカとか早瀬ユウカが人気の昨今なら受け入れられてただろうなあ。
あれはある意味10年時代を先取りしていた太ももだった。
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/10(金) 07:00
最終更新:2025/01/10(金) 07:00
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