団子とは、米などの穀物の粉を、水などと練り合わせて出来た餅状のものを小さく分けて丸めて出来た菓子である。
団子の歴史は古く、遣唐使の時代に遡ると言われている。ただこの頃の団子は砂糖などは入っていない、あくまで保存食としてのものだったと言われており、醤油などをつけて食べられていたようだ。これは砂糖が一般的でなかったという時代背景もあるようだ。同じ理由で餡(アン)も団子と同じく当初は砂糖などで甘みをつけるのは一般的なものではなかったとされている。餡や団子に砂糖などで甘みをつけるのが広まったのは江戸時代のこととされている。日本各地の、砂糖や昆布、鰹節や米などの名産品・主要な農作物をやり取りするほどに経済力をつけたことが要因ではないだろうか。いずれにせよ、砂糖などの甘味は歴史上非常に貴重なものであった。それ故、菓子などに甘味をつけるのは非常に大変なことだったと考えられる。
現在では甘い団子や餡が一般的である。そこで一般的な団子の種類を紹介しよう。
お団子製造の第一人者の一人が「ごまきなこあんこたれ」を生み出した時のことを語ってくれた。
この中で最も初期に製造された団子は、「たれ」でした。砂糖の甘みだけでなく、醤油や味醂によって豊かな風味がくわえられ、またタレをかけているため、トロッとした食感を楽しめる、醤油団子から一歩進んだ団子で、すぐに市場に受け入れられました。しかし時代の流れから私たちは新しい団子を作る必要があると感じました。なぜならすぐに模倣品が生み出されたからです。そうして作られたのが「ごま」と「きなこ」でした。「ごま」は香ばしく、それだけで十分な主張をしますし、「きなこ」の控えめな、しかし豊かな大豆の風味が砂糖の甘みの奥行きを拡げてくれるだろうと確信しました。
しかし、実際に発売してみると「たれ」の絶大な人気に比べて「ごま」と「きなこ」の人気は無いように見えた。
慌てた私たちは「あんこ」を市場に投入したのです。当時の私たちは「ごま」や「きなこ」にファンが付いていないように見えるのを、『「たれ」のトロトロな味わいには風味を大切にする「ごま」や「きなこ」は一歩及ばないからだ』と考えていたのです。それは「ごま」や「きなこ」のファンが大人しく、あまり私たちにアピールしなかったためでした。
そこで「あんこ」を投入したのです。「あんこ」は「ごま」の香ばしさとも、「きなこ」の控えめさとも、「たれ」のトロトロとした、醤油による奥行きの広い甘味とも、全く別のストレートな味わいを特徴にしていました。そして人気が無いと考えられていた「ごま」や「きなこ」と比べてもらって「新鮮な食感」を得てもらおうと思っていたのです。しかし、すぐに私たちの考えは間違いだったと気づきました。
結果は誰の目にも明らかだった。「あんこ」の登場によって今まで隠れていた「ごま」や「きなこ」のファンが奮起し猛烈なアピールを開始したため、実は「たれ」とは違う全く新しい顧客層を開拓していたことが明らかになった。また「あんこ」にも固定ファンが付き四者はロングヒット商品になったのであった。
メジャーな団子がここにある。
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最終更新:2025/01/09(木) 07:00
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