風林火山 単語

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フウリンカザン

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全文

風林火山孫子の兵法の軍争編の四節にある言葉である。

全文は「故にその疾きことの如く、その徐かなることの如く、侵すること火の如く、動かざること山の如く、知りがたきこと陰の如く、動くこと雷霆の如し。郷をむるには衆を分かち、地を廓(ひろ)むるには利を分かち、権を懸けて動く。直の計を先知する者は勝つ。これ軍争の法なり。」

その他でも風林火山は、に以下のような意味で使われている。

  1. 上記の四節を記した、戦国大名武田信玄の軍旗の通称である。
  2. 山本勘助主人公とする井上靖の歴史小説
  3. 2.を原作とする2007年に放送されたNHK大河ドラマ「風林火山」、またそのオープニングテーマ曲。
  4. テニスの王子様に出てくる義。正確には「陰山雷」
  5. 音楽ゲームpop'n music」の楽曲→「風林火山(BEMANI)」。アーティストは96、ジャンル名は「プログレッシヴ」。
  6. BLAZBLUEより義理と人情を重んじる「」、シシガミ・バングの使用する獅子神法・究極義「駆風林火山」
  7. サクラ大戦2作戦システム。防御力を代償に移動出来るマスを増やしたり、攻撃力を上げたり、移動力を代償に防御力を上げることが出来る。
  8. ドラゴンクエストIXに登場する扇の武器。但しその外見は、武田信玄川中島の戦いで用いた軍配なので、本来ならばである。攻撃力が高いだけでなく、様々な特殊効果を持つ強力な武器
  9. キン肉マンに出てくる48の殺人技の一つ。詳しくはキン肉スグルの記事内、必殺技の項で。

ここでは3.の意味について解説する。

NHK大河ドラマ「風林火山」

山本勘助役に据えた2007年NHK大河ドラマニコニコ動画ではGACKT謙信役への抜演技、武者震い、オープニングテーマ(と替え歌)などがされた。

主なキャスト

山本勘助内野聖陽
武田軍師。敬する御館様と由布のためなら、どんなに手を汚しても武田天下統一のために奮闘し続ける。武田晴信が出し信玄となると同時期に出し、と称した。モットーは「兵は詭なり」。
リツ前田亜希)
原虎胤の末から勘助の話を聞いた後は興味を抱き、好意を寄せる。当初は勘助の妻になろうとしていたが、勘助が由布の遺言を受けた後に養子となった。香坂虎綱の告白を受けた後は勘助を上と呼ぶようになる。

甲斐国の人々

河原兵衛(有芳記)
勘助の心で、後述のミツの真田の女間者・葉月里)に惚れて死亡フラグを立ててしまうが、見事へし折り夫婦となった。
太吉(有馬自由
百姓。ミツの死後、伝兵衛と共に板垣信方に仕え、の姓を賜る。後に武田臣となった勘助に仕え、旦那様と呼ぶ。
ミツ貫地谷しほり
勘助の人。貧乏に負けない逞しい根性を持ち、勘助との間に子供を宿すが、狩りで機嫌を悪くした信虎によってNice boat.されてしまう。出番は少ないが存在感が非常に大きく、ヒロインとも。
矢崎佐藤隆太
甲斐百姓幼馴染のミツを殺されて武田に深い恨みを抱く。ノ口の敗戦後矢崎に助けられ、そのまま仕え、後にヒサ(水川あさみ結婚し、婿養子となる。諏訪村上に仕えるがはいずれも武田に追いやられる。最終的には上杉軍の兵士となり、勘助と敵味方となって再会する。川中島の戦いでは背中に矢を打たれ、おふくに見つかったところで倒れ、その後の生死は不明。
ヒサとの間に設けた二人の子供には十郎、ミツと蔵と関わり死んだ者の名前がつけられている。

武田家

武田信玄[武田晴信](二代市川亀治郎(現:四代目市川猿之助
武田。幼名は千代の信虎から疎まれる。初陣では殿を務めた際にノ口に引き返し、で落とせなかったを落とすという功績を立てた。その後甲斐が飢餓にあえいだ際、臣と手を組み、信虎を追放し、当となる。その後勘助を仕官し、信濃攻めも順調に来ていたが、由布のちょっとした一言を気にした後は、勘助らの進言を退けるようになるが、内心は勝ち戦が続いていることで負けることを恐れる弱さを由布だけに明かすようになった。上田原の戦いで板垣、甘利が死んだことで改心した。由布の死後、彼女想い出武田信玄となる。
その容姿から、「カピバラ様」と呼ばれる。普段はどっしり構えているが、ひとたび感情が昂ぶると凄まじい変を見せる。
由布本幸)
信玄の側室、諏訪御寮人。自害を嫌がり生きることを望んだ姿が勘助の亡き想い人、ミツの姿と重なったことから勘助によって生かされる。信の側室になった当初は信を恨んでいたが、勘助によって恨みは薄くなり、心底から慕うようになり、四郎(後の武田勝頼)をける。
佳人薄命…のはずが、あまりにも猛々しく厳めしいその姿から、ネットでは「両津姫」などと呼ばれる不遇のヒロイ。演技力は良いので、もったいない。
三条夫人(池千鶴
信玄の正室。6人の子をける。
従来の高飛車傲慢悪妻という人物像とは異なり、温厚で心優しい性格の持ち。ところが勘助のせいで人生を狂わされた、ある意味このドラマ最大の被害者
武田信虎(仲代達矢)
信(信玄)の。相次ぐ戦に心荒み、非な行いを繰り返したため、息子臣団に追放される。信の才を恐れ憎んでいたが、実はその実力によりも期待し認めていたツンデレ親父である。
大井夫人ジュン
信の。信虎と信の対立に心を痛め、跡を継いだ信もまたと同じを突き進んでいく事を苦慮する。その後上田原の戦いから帰還した信を咎めた。武田の行く末を案じながら病死。
武田信繁(嘉典俊)
信の。幼名は次郎。信虎の寵を受けていたが、信が信虎を追放しようとしているのを知った際、の決断を支持し、以降信の片腕として活躍する。の戦い以降はを御館様と呼ぶようになる。川中島の戦いでは、信玄を守るために自ら上杉軍に突撃したが、かつての傅役・諸と共に戦死。
武田義信木村了)
信と三条夫人の長男諏訪のために苦しむの姿を見ていたため、勘助のことを快く思っていなかった。川中島の戦いではを守るために出しようとしたが、勘助に「自分の命と義信さまのお命は全然違う」と引き止められ、本で信玄を守った。
板垣信方千葉一)
武田重臣。信の傅役として幼少の頃から見守り続けた育ての的な存在。信から信虎追放の計画を知らされた際は、甘利と飯富を館に呼び、武田内をまとめる動きをとった。勘助のことは最初は警していたが、こそが人という考えを聞いてからはよき理解者となる。次第に暴走しはじめた信を死を以て諫め、上田原の戦いでは信を守るために先を切り、壮絶な最期を遂げた。この時の信の悲しみは尋常ではなく、戦場に彼の絶叫が鳴りき、上原板垣が現れた際に号泣している。
甘利虎泰雷太)
武田重臣。板垣と共に武田の大柱として活躍。信虎追放の際は断腸の思いを抱きながら信を支持する側に回った。なにかと勘助を助ける板垣とは対照的に、勝つためには手段を選ばぬ勘助のやり方を批判する。しかし心底から憎んでいた訳ではないようで、板垣と共に戦死する直前に、武士としてのあり方を勘助に説いた。上田原での戦いでは単身で村上の本に乗り込み、首をはねようとしていたが、蔵の矢で妨され失敗。背中に矢を撃たれながら板垣の元に逃げ延び、板垣の元で息を引き取った。
飯富虎金田明夫)
武田臣。えの騎隊を率いる。信虎追放の際には臣の説得を引き受けた。三条夫人と自ら傅役を務める武田嫡男・義信を差し置いて、信から寵される由布とその息子・勝頼を見て、次第に勘助を警する。
虎定加藤武)
武田臣。信玄の・信繁の傅役で、武田軍の長老。信虎追放を知らされた際は信繁も追放しようとしているのではと疑い、憤慨していた。板垣と甘利が死んだ後は自分だけ生き残ってしまうことを不甲斐なく思うようになり、時には謀な出撃をするようになってしまう。川中島の戦いでは80歳という老体に打って参戦し、信繁と共に上杉軍の猛攻から信玄を守って戦死。
小山田信有田辺一)
武田臣。今川とも深い繋がりを持ち、周りとは一線を画した独自の言動が立つ。攻め落としたの妻、美を側室に迎え、由布を慕う勘助の心を理解するようになった。ところが王丸が死ぬとヤンデレ化されて寝首をかかれた。事情を知る勘助によって表向きは討死ということにされた。
馬場信春[教来石政]高橋和也)
武田臣。勘助の仕官後には諏訪に間者として潜入した。内山攻めではの手を断つ攻めが信に好評価され、馬場信春となる。小笠原長時が逃亡した後は深志城となる。
アクの強い臣団の中ではしく、生で堅実な人物。
原虎胤宍戸開)
武田臣。通称「美濃」と呼ばれる武田軍の猛将だが、意外におっちょこちょいな一面も。出後は清岩と称する。川中島の戦いより前の割ヶ嶽攻めで負傷し行方不明となっていたが、中島に住む老人おふくに助けられていたことが判明し、そこで勘助と再会する。しかし治療中の身だったため、戦に参戦しなかった。
1988年大河ドラマ武田信玄」では、宍戸錠が同役を演じた。
駒井政武高橋一生
信の幼少の頃からの側近。香坂と共に甲州法度を作った際は、信も守ることで法度が完成できると進言している。川中島の戦いでは武田のためにいきる勘助をうらやましいと信玄に述べたが、信玄からは「そちがいなければ今のわしはおらん」と感謝されている。
香坂虎綱田中幸太朗
幼名は五郎。勘助が武田に士官する際に世話になった地の子だったが、治工事で説いた「孫子」が信に見いだされ、近習として仕える。後に武将となり、香坂の養子となった。長きに渡ってがいなかったが、勘助の養子となったリツに惚れる。
真田幸隆佐々木蔵之介
信濃の国人領で、海野の一族。出後は一徳斎と称する。村上義清に奪われた領地の真田荘を取り戻すため、勘助の引き立てで武田に仕え、本懐を遂げる。家族や故郷を愛し真田が生き残るために奮闘する。
相木兵衛近藤芳正)
ノ口で勘助と知り合い、その戦術に惹かれて勘助としくなる。後に武田に仕える。を飲む際は勘助、幸と一緒に飲むことが多い。

今川家とその関連

今川義元谷原章介
今川。従来のでっぷり太った公家イメージと大きく異なり、血気盛んな青年武将として描かれている。プライドが高く勘助を毛嫌いするが、それを逆手に取られて狭間で討ち死にしてしまう。
太原雪斎伊武雅刀
今川軍師。徳川家康の学問の師。今川下の下、安を望む。
高潔な人格を持つ僧侶というイメージが強いが、本作ではデスラーボイスの怪しさも相まって、一も二もある策謀として描かれている。
庵原之政瀬川
今川臣。「武者震いがするのう!!」であまりにも有名なある意味最強出落ちキャラ狭間では義元のすぐ側にいたにも拘わらず、本人は生き延びてその首を今川に持ち帰った。

北条家とその関連

北条氏康松井
北条。慎重な性格ながら時に大胆な決断を下し、一大勢力を築き上げた関東の雄。勘助とは仕官をめられたのが縁で知り合い、その後は武田の使者として赴かれることもある。
中の人は「生ける博多人形」とも呼ばれる大衆演劇スターで、その舞は天下一品
北条氏政早乙女太一)
氏康の嫡男。他の大河ドラマではあまり扱いが良くない氏政だが、本編では・氏康の教えをしっかり守る賢明な人物として描かれている。
早乙女はこの作品が放送された頃から、流し目王子としてブレイクし始め、終盤では松井と共に舞を披露して、大衆演劇ファンを喜ばせた。

信濃の豪族

諏訪頼重小日向文世
諏訪、由布。義信を侮ったために、言いがかりをつけられ攻撃を受ける。自身は切腹を命じられた上に、の側室となり、息子信濃に利用された挙げ句、用済みとなり最終的に粛清されるなど、呪われた系と言える。
高遠頼継上杉祥三)
諏訪の庶流。お乗っ取りを虎視々と狙い、信に寝返ったと思えば村上に裏切るなど節操のない凡人。捕まえられる直前に何度も「おのれおのれ!」と絶叫する様は、ある意味哀愁を誘う。
村上義清永島敏行)
信濃戦国大名上田原の戦いと砥石崩れで二度も信を破った、ある意味上杉謙信以上の宿敵。真田幸隆とも深い因縁を持ち、中島でも真田突する。
小笠原長時今井
信濃守護。全く緊感のない殿様で、村上はおろか高遠すら呆れられている。初めて出の用意をした時は、「殿が立った!」と某アルプスの少女並の歓喜が臣達からわき上がった。

長尾家→上杉家とその家臣

上杉政虎[長尾景虎・後の上杉謙信]GACKT
上杉欲望渦巻く戦国の世の中で、ただひとり正義のために戦う武神。当初は長尾景虎だったが、北条を討つために関東に出したのを機に上杉の名跡を継いで、名を上杉政虎に改めた。川中島の戦いでは武田に乗り込み、武田信玄りかかったが軍配で受け止められ、倒すに至らなかったが、7つの傷を残した。
従来のイメージとは大きく異なるスタイリッシュな姿は、毘ジュアル系と呼ばれ多くの信者を持つ。
宇佐美定満緒形拳
上杉軍師。寡黙だが、勘助も手玉に取る貫たっぷりの老練な武将。川中島の戦いでは両軍共倒れになる危険を感じ、山本勘助に戦う理由を問いかけた。
大河ドラマの常連だった緒形拳は、この作品が最後の大河出演作となった。
直江景綱[直江実綱]西岡徳馬
上杉重臣。2年後の大河ドラマ天地人」の主人公直江兼続伯父。放浪のある人・虎(謙信)に頭を悩ませている。
柿崎景家金田賢一)
上杉重臣。戦では先鋒を務める。川中島の戦いでは武田信繁を討ち取った。

その他の大名

上杉憲政市川次)
関東管領。北条氏康との戦に敗れて関東を追われ、越後に落ち延びた。遊があり、嫡子の死後も宴を開いている。中島戦前長尾景虎上杉姓を継がせる。
松平元康[松平元信]坂本恵介)
後の徳川家康で、今川の人質。斎が倒れる前に居合わせ、安を受け継ぐ。狭間の戦では先鋒として兵糧を入れるなど活躍するが、戦後今川を裏切る。
織田信長
の大名。狭間で今川義元を倒す。
戦の前には澤と言う旅の僧が信玄と勘助に信長について話す。
前年に功名が辻が放送されたか、まともに映らない。

その他

青木(四方堂
豪腕だが粗暴で単純な法者の浪人。その空気の読めさは一級品で、勘助が信虎の護衛を頼まれた時、いきなり「儂も連れて行け!」と言いだし余計な騒動を起こす。
おふく魔子)
中島の山に住むの老婆。報酬があれば、敵味方関係なく情報提供したり、人助けもしてくれる。

オープニングテーマについて

千住明作曲揮:高関健、演奏NHK交響楽団

原曲管弦楽曲であるが、こっぺぱん日本食卓を題材にした歌詞がつけられ人気となる。VOCALOIDや人がこれを歌った動画が多くある。また、龍馬伝と共に大河OP×アニメMADシリーズで多くのOPパロが作られた。

山梨県について

大河ドラマ『風林火山』の舞台山梨県であるが、放送中の山梨県の熱狂ぶりは半端なかった。まず北杜市に数千万円かけてセットを作り一般開を実施(このセット放送終了後あっさり解体している)。また甲府市では県の施設を使い「風林火山博」を開催している。しかも「風林火山博」では当時内閣総理大臣であった安倍晋三を招待している。また、イベント列車として「風林火山号」を運行。E257系ラッピングを施し、放送期間中の休日には必ず運行されていた。もしかしたら大河ドラマ制作費より山梨県が費やしたコラボレーション費用のほうが高かったのかもしれない。

また、山梨県では毎年4月に信玄まつりが実施されており、これまでは武田信玄役のみ俳優を使っていたが、『風林火山』以降は山本勘助役にも俳優を使っている。山本勘助って元々三河出身だよな?」と思うだろうが山梨県民にとってはそんなの関係ない、信玄に関わるものはすべて熱狂するのである。実際幕末の甲州勝沼の戦いの時も板垣退助(先祖は武田臣・板垣信方)が現れると「信方様の再来じゃー」と言って新政府軍側に寝返り、幕府側の新撰組バトルしてるし。

関連動画

大河ドラマ「風林火山」オープニングテーマ

風林火山OPパロ

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