岩手県交通(株)は、岩手県盛岡市盛岡駅前通3-55に本社を構えるバス事業者。
岩手県北バスと共に、岩手県内の二大バス事業者のひとつ。
通称、岩交・県交・県交通(※)。
歴史的経緯から、県北バスが盛岡市から北側・太平洋側(三陸海岸)をテリトリーとしているのに対し、
岩交は盛岡市より南側をテリトリーとしている。
岩手県交通の前身は、岩手中央バス・岩手県南バス・花巻バスの3社。1976年に3社が合併し誕生。
(ちなみにかつて岩手県花巻市で路面電車・バスを運行していた「花巻電鉄」は1971年に岩手中央バスに吸収合併された。)
なおその際、岩手県は県内全社を統一した巨大企業を作ることを目論んでいたが、県北バスは統合の話を断った。なぜなら、県北バスはその当時は経営が中央・県南・花巻と比べ良く、経営状態が悪い3社の重荷を背負わされるのを嫌がったからである。
1960年代~80年代は同社にとっては激動の年であり、前身企業のうち花巻・県南は会社更生法を適用、とどのつまり倒産したり、労使紛争、ストライキ等が発生するカオスな状況であったが、
1986年からは国際興業グループ傘下に入ることになり、それ以降は経営が改善しつつある。
また、1986年には奥州市・遠野市内で路線バスを運行する同社が100%出資する完全子会社「早池峰バス(株)」を設立した。
先述のとおり、岩手県交通の通称名に「県交」「県交通」という呼び方があるが、
かつては岩手県内向けのみの呼び名とされており、全国向けのバスを扱う話の際はこの呼び名を使ってはいけないというセオリーが存在した。
というのも、2014年迄は高知県高知市に「高知県交通(株)」というバス事業者が存在していたからである。
そのため「県交」「県交通」と略してしまうと、岩手県の話なのか高知県の話なのか混乱をきたす恐れがあった。
現在は高知県交通は土佐電鉄と合併しとさでん交通となり、高知県交通の名は消滅したため、
県交・県交通=岩手県交通を指す語となった。
全て岩手県内に存在。
種別 | 屋号名 | 所在地 |
岩手県交通 | 本社オフィス | 岩手県盛岡市盛岡駅前通3-55 |
雫石営業所 | 岩手郡雫石町谷地120-1 | |
滝沢営業所 | 滝沢市牧野林986 | |
巣子車庫 | 滝沢市巣子877番地4 | |
松園営業所 | 盛岡市三ツ割大平1-1 | |
都南営業所 | 盛岡市手代森7地割40-14 | |
矢巾営業所 | 紫波郡矢巾町広宮沢第4地割115-12 | |
紫波営業所 | 紫波郡紫波町北日詰八反田58 | |
大迫バスターミナル (旧:大迫営業所) |
花巻市大迫町大迫第3地割197 | |
北上営業所 | 北上市村崎野14地割426-3 | |
湯本バスターミナル (旧:湯本営業所) |
和賀郡西和賀町湯田第20地割34-1 | |
花巻営業所 | 花巻市本館165-10 | |
胆江営業所 | 奥州市江刺区愛宕前広田310番地 | |
江刺バスセンター | 奥州市江刺区豊田町3丁目1 | |
一関営業所 | 一関市真柴中田69-3 | |
千厩バスターミナル (旧:千厩営業所) |
一関市千厩町千厩上駒場285-5 | |
一ノ関駅前案内所 | 一関市駅前2 | |
釜石営業所 | 釜石市野田町2-20-2 | |
大船渡営業所 | 大船渡市立根町関谷63-14 | |
高田支所 | 陸前高田市竹駒町館4-1 | |
早池峰バス | 本社オフィス | 遠野市下組町106番地4 |
江刺営業所 | 奥州市江刺区愛宕字梁川24番地3 |
主要停留所を記載。特に記載の無い路線は岩手県交通バスの単独運行。
早池峰バスは高速バスの運行は行っていない。
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最終更新:2024/12/24(火) 01:00
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