回答(2件)
いい質問ですね。この二つは混同しやすいので、しっかり理解しておくと英文法がぐっと分かりやすくなりますよ。 まず、それぞれの役割から説明しますね。 名詞節のthatは、「〜ということ」という意味で、文の中で名詞の役割をします。主語や目的語、補語になれます。例えば「I think that he is kind」(私は彼が親切だと思う)の場合、"that he is kind" が「彼が親切だということ」という一つの塊で、"think" の目的語になっています。 関係代名詞のthatは、前にある名詞を修飾する働きをします。「〜するところの」みたいな意味です。例えば「The book that I bought is interesting」(私が買った本は面白い)の場合、"that I bought" が "the book" を修飾しています。 見分け方のポイントをいくつか教えますね。 一つ目は、thatの前に名詞があるかどうかです。関係代名詞のthatは、必ず直前に先行詞となる名詞があります。「the book that」「the person that」みたいな形です。名詞節のthatは、前に名詞ではなく、動詞や形容詞が来ることが多いです。「think that」「know that」「sure that」という感じですね。 二つ目は、that以下の文が完全かどうかです。名詞節のthatの後ろは、主語と動詞が揃った完全な文になります。「I think that he is kind」の "he is kind" は完全な文ですよね。一方、関係代名詞のthatの後ろは、何かが欠けた不完全な文になります。「The book that I bought」の "I bought" には目的語が欠けています。本来「I bought it(the book)」のはずですが、その目的語の役割をthatが果たしているんです。 三つ目は、意味で考えることです。名詞節のthatは「〜ということ」と訳せます。関係代名詞のthatは「〜するところの」と訳せて、前の名詞を説明しています。 具体例でもう少し見てみましょう。 「I believe that she will come.」これは名詞節です。thatの前に動詞 "believe" があって、"that she will come" は「彼女が来るということ」という意味で、完全な文です。 「The girl that I met yesterday is my friend.」これは関係代名詞です。thatの前に名詞 "the girl" があって、"I met" は目的語が欠けた不完全な文です。「昨日会った女の子」という意味で、"the girl" を修飾しています。 ちなみに、名詞節のthatは省略できないことが多いですが、関係代名詞のthatが目的格の場合は省略できます。これも見分けるヒントになりますね。
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わかりやすいです!ご回答ありがとうございます。 thatが出てきたら、関係代名詞か名詞節の文 その二つのどちらかだと判断すればいいでさか?
回答を試みます。一番の違い: ⦿名詞節のthat節の中は、欠ける名詞がない。 ・That he admitted it surprised me.➡that SVOというように、名詞が欠けていない。 「彼がそれを認めたということは、私を驚かせた」 ⇅ ⦿関係代名詞のthat節の中は、名詞が欠ける。 ・I asked the man.➡The man 'that' I asked '↖' didn't know the way to the station.「私が訪ねた男は、駅への道を知らなかった」 ・This is the best game 'that' I have ever seen '↖'. 「これが今までに見たベストゲームだ」 以上が基本となります。 最後に、amebaブログ内❝『分詞構文は動名詞だった!&ミルミル解決、英語の疑問』(320 blogs) ❞に説明がありますので、引用いたします(覗いてみてください。先日は300名くらいの方がご訪問くださいました)。 問:【文中でのthatの用法は色々あるようですが、どう見分ければいいでしょうか?】 答:文中のthatは、ざっくり4種類、覚えるといいと思います。 (1) まず、「~ということ」のthatがあり、接続詞となります。このthatの特徴は、that-節内において、主語、目的語が欠けていない完全な意味のまとまりになっていることです。簡単な例を挙げると、 ・These purring sounds mean ❝that❞ my cat feels very happy. 「ネコの喉を鳴らしている音は、うちのネコがとても幸せに感じている❝ということ❞を意味します」 このように、that-節内においては、欠けている箇所がありません。形容詞の後にも用いられます。 ・I am sure ❝that❞ our team will win. 「僕たちのチームが勝つ❝ということ❞を僕は確信しています」 (2) 次も接続詞です。「同格のthat」と呼ばれ、「~という」を意味します。このthat-節内も、欠けている箇所がありません。で、名詞のすぐあとに使われますから、判断できると思います。例。 ・Many people don't accept the fact ❝that❞ they are equal. 「自分たちは平等である❝という❞事実を受け入れない人が多い」 ※このthatは普通、省略しません。 (3) 次は関係副詞のthatです。このthat-節内も欠けている箇所がないように感じられることでしょう。で、上記2つのthatとの違いは、「訳出されない」という点です。この点で、上記の2つのthatと区別できます。例。 ・April 10 is the day ❝that❞ I was born. 「4月10日は、私が生まれた日です」 ※I was born on that day➡I was born on which➡'on which'(=that) I was born '↖'ということで、このthatは、on whichに相当します。欠けているところがないように見えますが、on the dayという副詞句の部分が欠けています。で、この(3)の関係副詞のthatは、よく省略されます。 (4) 最後のthatは、関係代名詞のthatです。このthat-節内では、主語か目的語か補語が欠けるので、すぐ分かります。例。 ・Bill is not the same man ('that') he was '↖' five years ago. 「ビルは5年前の彼とは違っている」 ・Look at the girl and the dog /that are walking together/. 「一緒に歩いている少女と犬を見て」➡/..../内の主語にthatが用いられていることになります。ある意味で、主語が欠けているとみなすことができるかもしれません。 ※関係詞の先行詞が人と動物の場合は、thatが用いられます。 ・That is the best thing 'that' you can do ‘↖’ now. 「それが今できる最善のことだ」➡目的語が欠けています。 以上がthatの基本的な用法となります。これらの4つの観点からthatを学習しているうちに、だんだんとスムーズに区別が付くようになるでしょう。お疲れ様。