創作物で、当初は自我がなかった身長3メートル以上のロボに、自我が生まれた例といえば何がありますか? ◆ 特命戦隊ゴーバスターズの敵は、メカの軍団「ヴァグラス」です。 ヴァグラスの怪人は、自我を持つ等身大のメタロイドと、自我のない巨大な敵メガゾードに分けられます。 メタロイドが巨大化してメガゾードになるのではなく、両者は別々に存在します。 メタロイドは4つ、敵メガゾードは1つ、カメラアイを持つ機械です。 一般的なメタロイドは、ヴァグラスの幹部たちが様々な人工物を素材に、「メタウイルス」を注入して怪物化させます。 一方で、敵メガゾードは、別の世界「亜空間」で多数製造されて出撃を待ちます。 メタロイドが生まれると、敵メガゾードの内の1台にメタロイドの一部を複製した装備が追加され、時間を掛けてこちら側の世界に転送されてきます。 一方で、「メサイアカード」は、特別なメタロイドになる13枚のカードです。 メサイアカードは、ヴァグラスの幹部たちも知らないところで、勝手に動いて器物と融合し、より強いメタロイドとなります。 また、通常メタロイドとメサイアカードの融合も可能ですが、通常メタロイドだったのが望まずにメサイアカードと融合したパラボラロイド2は、カードに人格を乗っ取られて暴走しました。 ただ、敵メガゾードは、通常の器物と同じで人格がないからなのかは不明ですが、メサイアカードと融合してメタロイド化しても人格に問題が生まれません。 メガゾードロイドは、デンシャゾード2(デンシャロイド2のデータを、素体メガゾードαに移植した機体)が、メサイアカード「06」と融合してメタロイド化した姿です。 メガゾードが素体とは言え、メタロイド化しているため、自我と言語能力、4つのカメラアイを持ちます。 電車の特性を持つためか、《 はい。私、メガゾードロイド。間も無く、発車致しま~す。》《出発!進行~!》と言うような喋り方をします。 ゴーバスターズ側は、「えっ?メガゾードでメタロイド……?」「どっちなの~!?」と混乱しましたが、恐らく両方です。 本来のデンシャロイド2は、一部が黄色い物の大部分が銀色であり、尖った部分が少なく、カメラアイは楕円形の物が1つでした。 しかし、メガゾードロイドとなってからは、銀色だけでなく深紅の部分が全身に生じ、より重装甲になって両腕に剣が生え、頭部には鋭い4つのカメラアイと牛さん……じゃなかった悪魔のような2本角を備えます。 メサイアカードのメタロイドたちは、体のどこかに赤い部分を持ち、そこにヴァグラスの首領「メサイア」の力を宿します。 パペットロイドは右脚、ティアラロイドは左腕です。 しかし、メガゾードロイドは不明です。 動力部にメサイアの力を宿すとする説と、真っ赤な全身にメサイアの力を宿す強敵とする節があります。 私個人としては、赤くて牛さんのようですので、どうしても赤ベコを連想してしまいます。