ハマーH2に18年間乗っている者です。
アメ車は頑丈?とありましたが、確かに国産車のようにボディーはベコベコでは無く、只の鉄という感じですが、何をもって頑丈と言えるか?という事です。
アメリカと日本では考え方が違い、日本車はボディーが高張力鋼板で厚みはたったの0.4mm程度でフレームの無いモノコック形状の為、衝突時に車体全体がクッションとなって乗員を守ります。
方やアメ車は多くがフレームの上にボディーが乗っかる形状で、スチールプレスボディーで鉄板の厚みは日本車の倍は有り、軽い衝突ならびくともしません。
現に私のH2と2トントラックが衝突した際、私の損傷はフロントガードにキズ、タイヤに擦れた跡程度でしたが、トラック側は左側面がドアからアルミカーゴまで大破して捲れ、70万円以上の修理費という事でした。
そういう事で言えば頑丈というか、強いと言う事でしょうね。
また、車自体も日本車のメーカー部品製造期間は型式認定一車種につき約8年間と決められていて、その期間を過ぎれば部品の在庫は減って行き、パーツの欠品となって行きます。
アメ車の場合は、その期間も無く、社外パーツも製造メーカーが数多く有るのと、車種や年式が違ってもパーツの共通性があるので、古い車種でも修理可能、という利点があります。
ただ、並行輸入車ならほぼ現地アメリカ仕様なので、社外パーツ等の多くが使用できますが、正規輸入車の場合は、国内仕様にするための特別に作られたパーツや、右ハンドル仕様のパーツ、ライト周りなどのパーツが年数で入手出来なくなる、というデメリットもあります。
たとえば、ハマーH2で言えばヘッドライトやグリルカバー、サイドマーカー、メーター、テール、等が正規輸入車の特別パーツ扱いとなり、本国パーツとの互換性が無かったり、配線も違う場合があります。
日本に現存する正規ディーラーは、クライスラー系ディーラーと三井物産やヤナセの扱う車種のみなので、それ以外は平行輸入となり、正規輸入車には車検証に、型式指定が付き、エンジンやフレームには職印打刻されています。
型式フメイと車検証に書かれているのは並行輸入車となります。
基本的に並行輸入車を購入する人は、アメ車に慣れていて、自分で修理やメンテが出来る人、もしくは信頼出来る腕の良い整備工場を知っている人、という事になりますから、いくら頑丈と思えるアメ車でも、必ず何らかのトラブルや故障は起こり、その確率は当然国産車よりも多くなります。
特に電気的なトラブルは多く起こります。
なので、何を持って頑丈と言えるのかは、その人の価値観に依る事で、国産車のように優等生で高性能な車とは違い、アメ車はバカみたいな造りで無駄が多く、手の掛かるバカ息子のような感じで、それを可愛い、楽しいと思ってイジる事が出来ない人は、アメ車を買わない事だと思います。
個人的な感情ですが、アメ車は日本車と違いマシンでは無く、もっと人間的な温かみが在って、乗っていて楽しく、おおらかな気持ちにしてくれる乗り物だと思いますから、知れば知る程に好きになる車ですよ。