ベストアンサー
これは本当に多くの学習者が悩むポイントですよね。確かに全部を丸暗記するのは大変ですが、実はある程度のパターンや判別方法があるんです。 まず大前提として、動詞の意味を考えることが一番重要です。文型は動詞の意味と密接に関係しているので、意味から考えると納得できることが多いんですよ。 SVOOを取らない動詞について考えてみましょう。 SVOOの形は「人に物を与える、伝える」という意味の動詞に多いですよね。give、tell、show、teachなど。つまり「誰かに何かを渡す、届ける」というイメージです。 suggestがSVOOを取れない理由は、意味を考えると分かります。suggestは「提案する」という意味で、提案というのは直接相手に物を渡すような行為ではありません。提案の内容は相手に「届ける」というより、相手に「向けて言う」感じですよね。だから "I suggested him the idea" とは言えず、"I suggested the idea to him" や "I suggested that he..." という形になります。 同じような理由で、explain(説明する)もSVOOを取りません。"explain him the problem" ではなく、"explain the problem to him" です。説明も、直接渡すというより、相手に向けて行う行為だからです。 SVOCを取らない動詞についても考えてみましょう。 SVOCの形は「O(目的語)がC(補語)である/になる」という関係を作る動詞に使われます。make、call、consider、findなどですね。"I made him happy"(私は彼を幸せにした)のように、「彼=幸せ」という関係が成り立ちます。 hopeがSVOCを取れないのは、hopeは「願う、望む」という意味で、目的語と補語の関係を作る動詞ではないからです。hopeは後ろに「that節」や「to不定詞」を取って、「〜することを望む」という形になります。"I hope that he is happy" とは言えても、"I hope him happy" とは言えません。 では、判別する方法についてお話しします。 SVOOを取るかどうかの判別法としては、「その動詞が人に何かを物理的・直接的に渡す、届けるイメージがあるか」を考えてください。give、send、teach、show、tell、buyなどは、何かを相手に届ける感じがありますよね。一方、suggest、explain、announce、describe、proposeなどは、相手に「向けて」何かをするけれど、直接渡す感じではありません。 SVOCを取るかどうかの判別法としては、「その動詞が目的語を何らかの状態にする、何らかの状態だと認識する意味があるか」を考えます。make(〜を…にする)、keep(〜を…に保つ)、call(〜を…と呼ぶ)、consider(〜を…だと考える)などは、O=Cの関係を作ります。 ただし、全部をこの方法で判別するのは難しいので、よく使われる重要動詞は覚えてしまった方が早いです。 SVOOを取る主な動詞は、実はそんなに多くありません。覚えておくべき主なものは、give、tell、show、teach、send、lend、buy、make、get、bring、writeくらいです。これらは「授与動詞」と呼ばれます。 SVOOを取らない注意すべき動詞は、suggest、explain、announce、describe、propose、mention、introduceあたりです。 SVOCを取る主な動詞も限られています。make、keep、leave、call、name、find、think、consider、believeなどです。 SVOCを取らない代表的なものとして、hope、wish、wantなどがあります。これらは後ろにthat節やto不定詞を取ります。 もう一つのコツとして、前置詞の有無で判断する方法もあります。前置詞が必要な動詞は、基本的にSVOOを取りません。"explain to"、"suggest to"、"announce to" のように前置詞が必要なら、SVOOの形は使えないということです。 辞書を引く習慣も大事です。辞書には動詞の文型が必ず書いてあります。最初のうちは、新しい動詞に出会ったら辞書で文型を確認する癖をつけると、だんだん感覚が身についてきます。 結局のところ、完全な法則はないので、主要な動詞は覚えて、あとは意味から推測するという組み合わせが一番実用的だと思います。でも、全部を完璧に覚えようとする必要はありません。よく使う動詞だけ押さえておけば、実際の英語使用では困りませんよ。 間違えながら覚えていくのが自然なので、あまり神経質にならず、使いながら身につけていってください。
この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう
質問者からのお礼コメント
ありがとうございました!とてもよく理解できました!
お礼日時:10/10 17:58
その他の回答(3件)
この件に限らず「キリがない」と感じることはあるかと思いますが、そんなキリがないものを求道者のように追い求めることを大学入試が要求しているはずがない、ということに早く気づくべきかと思います。英語職人が欲しいわけありませんよね。 実際に勉強していると、気をつけないといけない動詞なんて少ないことに気づくでしょう。 読解する際はあるがままを読めばいいし、作文をする際は用法に自信のある表現だけ使っていればいいわけです。 つまり、実際に困る場面なんてまずないのです。 それなのにキリがなく見えるのは、失礼ながら、歩みを止めているからかと思います。勉強を始めたら、たいした問題ではないことがすぐに見えてくるかと思いますよ。
>svooをとらない動詞(suggestなど)、svocをとらない動詞(hopeなど)などは覚えていたらキリがないですよね。 それが語学の勉強。 皆そうしている。 アナタ、日本語(国語)もテキトーなはずです。成績も上がらない。 その程度の意識で生きているのなら。 そもそも、 >svooをとらない動詞 という言い方自体が「間違った日本語」です。 何がダメなのか? わからないのなら、それ自体を「勉強したほうがいい」ですよ?