1958年生まれ。現代文化批評、マーケティング・アナリスト。カルチャースタディーズ研究所主宰。
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(最終更新:2010年11月5日)
[論考]
...観をめぐる社会的な対立や抗争の関係である。 三浦展の造語で最近しばしば耳にする「ファスト風土」... ...ン 撮影=増田圭吾2──ファスト風土 引用出典=三浦展『ファスト風土化する日本』 (洋泉社、2004)2 ...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.126-135
[建築を拓くメディア]
...代における都市の景観の別様の現われは、例えば三浦展監修の『検証・地方がヘンだ!』(洋泉社、二... ...現在を生きる私の立ち姿でもあるからだ。3──三浦展監修『検証・地方がヘンだ!』最後に、そうした...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.132-133
[都市観測者の手帖 8]
現在の東京の、いや日本のサブカルチャーを代表する空間のひとつが中野ブロードウェイであることは、おそらく誰しも認めるであろう。漫画、アニメ、ゲームについて言えば、秋葉原もそうした空間のひとつだし、イヴェントだがコミケもまたそうであることは論を待たない。もちろん音楽、ファッションなどでは、代官山、裏原宿、下北沢、高円寺など...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.32-33
[都市観測者の手帖 7]
ゆえあって赤羽に行った。私にとっての赤羽のこれまでのイメージとは赤羽台団地だった。東京では有名な団地であり、また団地の歴史を語るうえでも、住宅公団の歴史上も重要な団地であろうが、私はこの団地の名前を赤塚不二夫の漫画で知った。たしか、『天才バカボン』だったと思うが、バカボンのパパがどういう脈絡でかは忘れたが、突然「赤羽台...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.37-39
[都市観測者の手帖 5]
私は去年八月に『マイホームレス・チャイルド』(クラブハウス)という本を出して、そこで最近の若者の行動をホームレス的と名付けた。そのせいか、歩き食べに関するマスコミの取材が私のところに多く来るようになった。 たしかにこの一、二年、歩きながら食べたり、飲んだりしている若者が増えた。もちろん電車内でもますます飲食行動が増えて...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.35-36
[都市観測者の手帖 6]
街歩きを仕事の一環にしている私だが、普通は消費の最先端を探るために街を歩く。だから、原宿とか代官山とか下北沢とか高円寺とか、そういう街をぶらぶらする。 で、次はどんな街が流行りますか?って聞かれることが多いんだが、あのさあ、街なんて、そんなにどんどん流行ったり、すたれたりするわけないでしょ? 昨日は高円寺だが、明日は板...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.34-35
[都市観測者の手帖 9]
最近宇都宮近辺で事件が多い。原稿を書いている二〇〇二年一一月初頭にも里親による三歳の里子の虐待死事件があった。九月にはジャズミュージシャン渡辺貞夫の兄が殺害される事件、高校生が祖母を殺害する事件もあった。夏には、市内の女子高生が出会い系サイトで知り合った三〇歳の男に殺され、宮城県の港に遺棄される事件があった。 二〇〇一...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.34-35
[都市観測者の手帖 1]
吉祥寺の井の頭線ガード横の築四〇年というおんぼろビルに、今、インテリア・雑貨店やカフェやブティックが入居し、非常に今的なテイストを発散している。 ここで取り上げるのは、そのうちRoundabout(ラウンダバウト)というインテリア・雑貨店。とは言ってみたものの、この店の業種・業態を何と名付ければいいか、よくわからない。...
『10+1』 No.21 (トーキョー・リサイクル計画──作る都市から使う都市へ) | pp.38-39
[都市観測者の手帖 4]
今年二月、ヴェトナムのホーチミン市に三日ほど旅行してきた。ホーチミンはかつての南ヴェトナムの首都サイゴンであり、今はヴェトナム最大の都市である(首都はハノイ)。 ヴェトナムに行った理由は、最近仕事でインタヴューする学生の行きたい国のナンバーワンがヴェトナムだからだ。あとはタイ、トルコなどが多い。昔ならそういう国に行くの...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.38-39
[都市観測者の手帖 2]
先日ロンドンのテレビ制作会社から国際電話が来た。ガングロはどうして生まれたのか? パラパラは盆踊りに似ているそうだが、どんな踊りか? という取材であった。日本の若者といえば、ガングロとパラパラを取り上げるというのは、いかにも安直で、日本人としてうれしくないと言うと、でも海外から見ると不思議なんですという答え。そりゃ、日...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.54-55
[論考]
TOKYO STYLE 本誌No.5にも登場されたことのある編集者の都築響一氏の写真集「TOKYO STYLE」は、一九九三年に刊行されたものであるが、現在も版を重ね、書店でもいまだに平積みとなっている。本書をご存じない方のために簡単に説明すると、東京で暮らす人々の部屋の内部を撮影したものであり、CDで埋め尽くされた部...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.144-153
[論考]
例えば「情報」や「場所」のように、あまりに一般的であたり前の概念は、幅広く、混乱しており、定義することが難しい。定義は往々にして同語反復に陥る。かといって、議論...九)。 ★二──同書。 ★三──同書。 ★四──三浦展『ファスト風土化する日本──郊外化とその病...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.132-134
[鼎談]
建築と書物の親和性 永江朗──「建築家はどのように書物と関わるのか」というのがこの鼎談のテーマです。最初に素朴な感想をもうしますと、芸術家のなかで建築家ほど書物...でダーっとブラウズするには便利でおもしろい。三浦展が監修した洋泉社から出ている『検証・地方が...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.54-70
[論考]
1|聖家族 その場所は、「世田谷」という典型的住宅地の通念から外れたどこか孤独の風景を構成している。周囲の私鉄の駅から徒歩で一五分から二〇分程度、けっして歩けな...』二〇〇一年一二月一七日夕刊)。 ★一九──三浦展『ファスト風土化する日本──郊外化とその病理...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.82-91
[対談]
ドバイ的情況 今村創平──まず、話題性のあるドバイから話を始めるのはどうでしょうか。ドバイは、中近東のガルフ(湾岸地域)と呼ばれるエリアのなかにある、UAE(ア...遊びは根拠がないということに気がついている。三浦展さんが書いた本だと思うのですが、彼が調べた...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.217-227
[論考]
どうやら90年代の若者文化のなかから、従来の、いわば高度経済成長期型の価値観を軽々と超えていく新しい価値観や生き方が生まれているようである。それらの動きを総称して「ストリート的」と言ってよいであろう。 そう思った私は昨年末、この1、2年に撮りためた写真と、書きためた雑文を再構成し、『TOKYO STREET FILE』...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.108-109
[現代建築思潮]
議論の新しいスタイル? 10+1──「現代建築思潮研究会」はこれから三年目に入りますが、月例で研究会を行なってきたこの二年間を振り返ってどんなことを考えますか。...ていくほうがリアルなんでしょうね。 10+1──三浦展さんの『下流社会──新たな階層集団の出現』(...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.24-28
[都市観測者の手帖 3]
大正から昭和にかけて今和次郎という人物が考現学という学問を生み出した。私の尊敬する大井夏代氏は、誰に頼まれるでもないのに、毎月渋谷などの街でファッションの観測をし、ホームページに公開したりしている★一。まさに、彼女こそ現代の今和次郎だと思う。 その大井氏の調査によれば、いまや若者の八〇パーセントが茶髪だそうだ。いや、正...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.43-43