Seattle: Northwestと呼ばれる地

　例のボーイングの電池事故の影響か、日本のフライトがとれなかった。本当に久しぶりにUAに乗ってやってきたのだけど、成田からの直行便ということもあり、案外快適だったように思う。期待もなければ失望もない。・

　何回目かも分からないほど、米国には随分来た。気持ちが馴染む街、馴染まない街、そんなことすら思考に浮かばない街、いろいろある。このNorthwestと呼ばれる地、Seattleは気持ちにすっと馴染む感じが心地よい。明るさと同じくらいの影、肌に感じる湿度、空の蒼さ加減、中庸な街の表情（これは多分に人々の感情の集積ではないか）、そんな一つ一つがpositiveな感情を呼び覚ます。金沢で山に登ったり走ったりする生活から、剥がされて出かける感覚が詰まらなくて、何とも気が乗らなかったのだけどね。

　空港からダウン・タウンまでのコミューターから見る空が大きく、雲の様子が北國と呼ばれる日本海沿いの街を思い出させて、何とも愉快な気分になった。ダウン・タウンに着く頃には、随分と明るくなったのだけど。さて、今日は仕事なし。レコードでも探しに行こうかな。