書は言を尽くさず、

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金城一紀 『フライ,ダディ,フライ』

フライ,ダディ,フライ
活き活きとした登場人物が金城作品の最大の持ち味だと思う。朴舜臣やその他オチコボレ高校生集団の姿は読んでいて心地好い。主人公も40代のサラリーマンでありながら、それらしさをほとんど感じさせないし、物語が進むにつれ若々しさすら見えるようになっていく。逆にこうした人物しか描けないのではないかと要らぬ心配をしてしまう。
ところで『レヴォリューションNo.3』と同シリーズだと今知った。未読なので手をつけてみたい。