書は言を尽くさず、

本読んだりしています

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『武士の一分』

キムタクはやはりキムタクらしい演技をしており、特別新境地を見せた訳でもない。むしろ配役と脚本の妙のように思える。 演出面では間の作り方が巧く不満は余りないが、緒形拳の渋さをもう少しだけ多めに見たかった。

『手紙』

東野圭吾原作の、強盗殺人犯を兄に持つ男の人生を綴った一作を映画化。 主人公が目指すものがバンドでなくお笑いコンビである等、ディテールは一部異なるようだが、基本的な話の道筋は原作通りのようで、仕上がりも原作の安定性・質の高さを反映している。た…

乙一 『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』

ジョジョ第4部のノベライズで、本筋は乙一によるオリジナルエピソードではあるが、原作でのエピソードや登場人物もふんだんに見られ、なおかつ一部の原作エピソードに対しては、著者なりの解釈を加えているものもあり、著者のジョジョに対する愛が感じられ…

大山尚利 『揺りかごの上で』

日本ホラー小説大賞長編賞の受賞第一作となる。 のち、おやすみ、ロビン (角川ホラー文庫)に改題。

井上雄彦 『バガボンド』(27) 『リアル』(7)

バガボンド……吉岡編終了。水墨画のようなタッチと武蔵の心境描写が見所。朱美の最期の刃がある意味一番重い。 リアル……周りは客観的に見れても自分は巧くいかないのが世の常。野宮の味はそこにある。 どちらの作品も根底は似た流れのような気がする。ダヴィ…