「南京事件70周年国際シンポジウム」実行委の共催でシンポジウム

「『好みの木を見て、森を見ず』〜安倍政権の歴史観を問う〜」というシンポジウムが、ピースボート地球大学と「南京事件70周年国際シンポジウム」実行委の共催で行われるとのことです。


http://d.hatena.ne.jp/December2007/20070524

『好みの木を見て、森を見ず』〜安倍政権の歴史観を問う〜

今年の3月30日に公表された高等学校歴史教科書の検定において、沖縄戦の住民の集団自決をめぐって、「日本軍に強いられた」という内容の記述が修正さ れました。
また、日本軍「慰安婦」問題について安倍首相は「慰安婦」制度に関して軍の関与を認めた「河野官房長官談話」を継承すると言いつつも、強制の定義を広義と狭義に分け、狭義の強制はなかったと述べています。
この二つのことに共通するのは、事実の否認と「軍の強制」と言う際の強制の意味を意図的に狭めているということとです。「軍の強制」を否認することは、つまり国家を免責することを意味します。国家の責任を認めないない限り、真に被害者の名誉を回復することは出来ません。また同様の惨事を再発防止することも出来ません。

「木を見て、森を見ず」という言葉があります。詳細にこだわり全体像を把握できないことを言いますが、安倍政権の姿勢は都合のいい事実だけを取り上げ、「慰安婦」問題や「集団自決」が行われたれ歴史的背景を踏まえない「好みの木だけを見て、森を見ず」だと言えるのではないでしょうか?

未来に同じ過ちを繰り返さないために、「強制とは何か?」という本質を踏まえ、私たちは歴史に向き合いたいと思います。

<講演>

西野瑠美子(「女たちの戦争と平和博物館」館長/ジャーナリスト)

『「河野官房長官談話」と安倍政権』

太田昌秀(参議院議員/元沖縄県知事)

『「軍官民共生共死」の思想と「集団強制死」』

武者小路公秀(国連大学元副学長、大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター所長)

『強制とは何か〜世界の潮流から見た奴隷制と植民地主義〜』


日時:2007年6月15日(金)開場 18:00 開演18:30 終了20:30

場所:東京ウィメンズプラザ ホール

   JR山手線・東急東横線・京王井の頭線:渋谷駅下車徒歩12分

   地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線・表参道駅下車徒歩7分

参加費:1,000円(学生500円)

主催:ピースボート地球大学

   「南京事件70周年国際シンポジウム」実行委員会

連絡先:ピースボート地球大学(TEL:03-3363-7561)

    担当 野平晋作