2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「美しい国」と「ミリオンダラー・ベイビー」をめぐって

クリント・イーストウッド関連で。 araigさんの「安倍晋三は「ミリオンダラー・ベイビー」をとりあげたばかりにその盲目性を晒してしまった」http://d.hatena.ne.jp/araignet/20060915より。 主人公のクリント・イーストウッドの演じる老トレーナーが自分の…

遊就館が語る物語よりもずっと悲惨な「国民の悲劇」

某ブログでの拙コメントを転載。 「ほめてごまかすメソッド」によって美化される前の、むき出しの「悲劇」に向き合うべきだ。 遊就館は日本の戦争を「自存自衛のための戦い」と位置づけていますが、しかし1937年から8年続いた「日中戦争」は「自存自衛のため…

「国」ではない「公共圏」で「動員されて死んだ者」を追悼する(メモ)

「動員されて死んだ者」を追悼しなければならない、ということを前提としよう。 しかし、それは「国家」によって追悼されるべきか? 国立の施設にて追悼されるべきか?「動員した側」である国家が「動員されて死んだ者」を追悼する、という形態を採用する限…

靖国神社と「ほめてごまかすメソッド」追補編1

靖国神社と「ほめてごまかすメソッド」に多くのコメントとブックマークコメントをいただきました。それらに触発されて追補を書こうと思いましたが、いろいろな方向に考えが進んで1回のエントリにまとめきれませんので、少しず追補します。最初に、D_Amonさん…

「お前の祖父はどうせ便衣隊だろう(だから殺されて当たり前だ)」???

「日中の行き違い 「南京大虐殺」」及び「日中の行き違い 「南京大虐殺」結末編」というエントリを見つけたのだが、読んで一瞬寒気が走った。 http://blog.goo.ne.jp/oyamanotai/e/eb5091d974cf63b694c23a85c3bae9ae http://blog.goo.ne.jp/oyamanotai/e/911…

「六十年経っても癒されない彼らのこの圧倒的他者性」

野原さんは水木しげるの作品を紹介しつつ考察されている。 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20060902 http://d.hatena.ne.jp/noharra/20060819#p4に書いたのは、その晩のできごと。骸骨たちは集団で起きあがり、わざわざはるばる現地に来た水木に襲いかかる。…

靖国神社と「ほめてごまかすメソッド」

もう少し靖国問題で。しかし今日とりあげるのは、靖国神社に限られるわけではない、国民国家ならばどの国家も行いうる(実際に行っている)メソッドの問題である。今日の安倍晋三氏の発言をみると、戦死者に対して「尊崇」という言葉が使われていた。 http:/…