「グレー」を「白」と主張する現象

http://ameblo.jp/takezo900/entry-10017979015.htmlにてコメントを削除される。既にhttp://d.hatena.ne.jp/Apeman/20061027/p2で紹介されているが、若干の補足。



端緒はたけぞーさんのエントリでの、以下の発言。

それより、中国が来年南京事件が来年70周年を迎えると騒いでいます。
実際は存在しない南京事件ですが。
その南京事件をハリウッド映画で映画化しようと動いています。
世界的に南京事件を捏造しようとしている。
これは、日本にとって、かなりの驚異です!


これに対し「南京事件が存在したことを示す日本軍史料」を拙ブログから紹介したところ、以下のようなレスをいただく。

南京事件に関して言えば、推測や伝聞が多く、データや「数十万の死体を目撃した」という史料がありません。
つまり、根拠が無いので「事件があった」とは断定できないと言うことです。
(前述しましたが、エンジニア的発想です。)

「実際には存在しない」から「あったと断定できない」と、主張の「横ずらし」がおこっている。
「あったと断定できない」のなら「実際は存在しない」などと述べることはできないはず。

つまり「黒とは断定できない」というグレーゾーン認識であるにもかかわらず、「白である」と断定的に述べていたわけである。
南京事件に関する議論においては、こういう『「グレー」を「白」と主張する現象』が横行している。