国際倫理調査会という団体の、とても倫理的な主張

煙さん経由で知りましたが、

国際倫理調査会という団体のサイトの
「日本軍による「南京大虐殺」は虚構である」というページがあるらしい。

http://kokusairinri.org/contents22/index.html

実に素晴らしい。
論拠は8点出されているが、まず1点目を取り上げると、

南京全市民は約20万人で、全員無事であったと、安全区国際委員長から日本軍に感謝の書状が出されているのです。

これは1937年12月14日付の国際委員会の文書(『南京安全区トウ案』所収の第1号文書)のことでしょうが、同文書に「全員無事であった」などという表現はありません。それ以前に、ビジネスレターを書いた経験のある人で同文書を「感謝の書状」と解釈する人はまずいないでしょう。さらに、日付は日本軍の占領が始まって2日目です。占領後6週間にわたったと(中国側が)主張する事件に関して、占領2日目の文書を持ち出しても、残りの5週間と5日の間「無事であった」かどうかはわかりません。以下のサイトで同文書の和訳が読めます。
http://members.at.infoseek.co.jp/NankingMassacre/mondai/rabe.html

にもかかわらず、「国際倫理調査会」によると同文書は「全員無事」であったと書かれた「感謝の書状」だそうです。

2点〜8点目は明日以降。