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U-NEXTは素晴らしい。出世作『ケス』に先立つ、 ローチ監督の長編デビュー作が視聴できるなんて。 全編ロケーション撮影による、即興演出。 ヒロインの心情吐露、詩的なモノローグ。 そしてキャメラへ向け、つまりは観客へ向け、インタビュー形式の語りかけ。 オーソドックスな映画文体を逸脱した技法は、 ヌーヴェル・ヴァーグのそれである。しかし、 ヌーヴェル・ヴァーグとは劃然と一線を画す。 ヌーヴェル・ヴァーグには、およそ生活感ってものがない。 それがまた、シュールな雰囲気を醸し、堪らなくカッコ好いのだが。 対して、ローチ作品にはもう、生活感が溢れまくっている。 煉瓦工の父親とお針子の母親を持った、監督の血肉なのだろう。 表層的にはヌーヴェル・ヴァーグだが、本作の、 本質的なリアリズムは、今村昌平のドキュメンタリー映画、 『にっぽん戦後史・マダムおんぼろの生活』を想起させる。 栴檀は双葉より芳し。その後のローチ作品を貫く、 不撓不屈のテーマ「犯罪有理」は、本作に於いても鮮烈だ。 社会から疎外され抑圧され、虐げられた人間が、それでも、 生きるために犯さざるを得ない犯罪は、罪ではない。 ♪~八百屋の裏で泣いていた 子ども背負った泥棒よ キャベツ一つ盗むのに 泪はいらないぜ〜 この哲理を是とするのが、ローチ作品の真骨頂。 他の追随を許さぬ、厳しさであり、深さであり、勁さである。 ヒロインと彼女をめぐる男たちにとって、 犯罪は生きる手段であり、罪悪感の持ち合わせなどない。 性に対するルーズさも同様。道徳って、きっと贅沢なものなのだろう。 生まれ落ちた時からそうした境遇にあり、育って来たのだから。 だが、半ば私生児として産んだ子どもは、そうさせたくないと、 ヒロインは決意している。ヒロインの決意が叶いますようにと、 観客である僕は、祈らずにはいられない。照らせ、 生きてあることのかなしみを。そう、夜空に星のあるように。 犯罪を生きる手段にしなければならない人間がいるなんて、 絶対に、間違っている。何が、間違っているのか。 ローチ作品を観る者は、つねに、この問いに、突き動かされる。 #
by blog-blues
| 2023-11-01 10:06
| シネマ夜話
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ラグビーワールドカップ2023、いよいよ決勝トーナメント。 であるが、日本代表は一次リーグで敗退してしまったので、 うんでもすんでもない。スポーツジャーナリズムって一体。 新日鉄釜石の黄金時代以来のラグビーファンです。 尤もTV観戦ばかりで、ファンを名乗るのは烏滸がましいのですが。 なぜ、司令塔の役目を担う、SH斉藤選手、SO松田選手は、 決勝進出を懸けた大一番、対アルゼンチン戦。 コンテストキックを、多用し続けたのであろうか。 明らかに相手有利であり、仕掛けたコンテストキックを奪われ、 再三ピンチを招き、どころか、トライにまでも結び付けられてしまった。 頭のまわるハーフ団なら、コンテストキックは味方不利だ、 止めようと、戦術を切り替えるはずなのだが。 斉藤選手のスピード、運動量は、そりゃすごいよ。 松田選手のプレースキック成功率は、驚異的ですよ。 でも、ハーフ団に一番求められるものは、状況判断じゃないの。 2015年のSH田中選手、SO小野選手、 2019年のSH流選手、SO田村選手のハーフ団に比し、 今回の斉藤、松田のハーフ団は、僕の目には、凡庸に映った。 然るに、スポーツジャーナリズムは、それには一切言及なし。 専ら「桜の戦士」がどうのこうのと、競技自体には触れない。 僕の目が、素人目なのだろうか。 司令塔って、往年の釜石松尾とか同志社平尾とか、 ラグビーセンスに長けたファンタジスタが務める、 ポジションだよねって、僕は、思うのだが。 そのセンスを備えた、田村選手や山添選手が選出されなかったのは、 故障だとばかり思っていたのだが、そうではないらしい。 納得いかねえなあ。今回の日本代表のラグビーは、 2015年19年に比し、創造性がなく、僕にはつまらなかった。 マニアックなファンの目には、どう映ったのだろう。 #
by blog-blues
| 2023-10-15 19:31
| ニュースの時間
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そう、夏野菜のオクラ。 おろしにしたり煮びたしにしたり天ぷらにする、あのオクラ。 何年も前から、戦時下の銃後の生活よろしく畑と化した、 わが家の庭に咲いたのを、僕は、この夏、初めて見たのです。 ちなみに畑は、妻が一人で丹精し自給、僕は専ら自足でして。 よくオクラが食卓に上るので、訊いたのね「今年はオクラ植えたんだ」。 あー、物を投げないでください。 で、八月のある朝。ふと目に留まったのです。 なんて綺麗なんだろう、まるで蘭の花のよう。 レモンイエローの花弁、ワインレッドの花芯。 匂いもまた、蘭にも似て妖しく艶やか、官能的なの。 靭く惹かれ、フィルムでない写真など写真ではない、 画像データだと、滅多なことでは手にしないデジカメを持ち出し、 撮影。それが、この一枚。感心覚めず、一首詠んでもみたのです。 莢 食 す 野 菜 な れ ど も 花 よ り も 猶 う る わ し き オ ク ラ 咲 き た る #
by blog-blues
| 2023-10-03 14:19
| 文学の風
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見はじめた途端、メゲてしまう。 役作り云々以前に、発声訓練ができてなく、 台詞が聞き取れない。それでも職業俳優かと。 前回は、それでリモコンのスイッチを切ってしまった。 U-NEXTで観てんじゃねえよ、映画館なら聞き取れるぜ、 なのだろうか。そんなことはないと思うけどなあ。 全盛期の日本映画は、映画館でもU-NEXTでも鑑賞しているが、 主役から端役に至るまで、同じようにちゃんと聞き取れるもの。 映画産業としては壊滅してしまったのだから、 比べて論ずるのは酷に過ぎるかもしれないか。 今回は、少し辛抱して見続けたら、女相撲のシーンになった。 取組を何番も何番も映し出すのだが、これが素晴らしい。 社会から排除され行き場を失い、女相撲に懸ける外ない、 裸一貫の存在の懸命さを、女優陣が文字通り体を張って演じる。 ここから、技術的な未熟さは、僕のなかで問題にならなくなった。 本作に懸ける映画人たちの熱量が、僕を圧倒してしまったのだ。 歌詞なんて聞き取れる必要はないんだよ。 ロックの場合はね。ー ルー・リード 多分、順録りではないだろうか。女相撲のシーンで、 それを登場人物として見物していた男優陣にも、スイッチが入ったのだ。 ぐつぐつと映画は熱を帯びてゆく。神代辰巳作品のような粘着の映画熱。 その粘着の正体は、女相撲の女たちとギロチン社の男たちの、 狂おしいまでの自由への希求、それが叶わぬ足掻き、悶えなのだろう。 浜辺での乱舞シーンの美しさ切なさは、どうだ。僕の胸の裡に、 神代映画の最高作『恋人たちは濡れた』の馬跳びシーンが過る。 居ても立っても居られないぜ。これが、ロックだ、ブルーズだ。 下掲は、9月10日付毎日新聞日曜版。 怒れよ、悔しがれよ、虐げられて、従順でいられっかよ。 ギロチン社の若者は、無政府主義者を気取ってるだけで、 戯けたならず者ではあるが、それでも、怒れる若者たちだったぜ。 #
by blog-blues
| 2023-09-11 23:28
| シネマ夜話
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この夏、コロナの5類移行により復活した、 盆踊り大会に興じた善男善女も多いことでせう。 本作は、エロ・グロ・ナンセンスの奇才、 石井輝男も裸足で逃げ出すだす、超怪作。 中島らもが激賞していたのを覚えていて、 観てみたいなとずっと思っていたところ、 U-NEXTにラインナップされていたのだ。 ソッコー鑑賞。 ストーリーは大胆で、売れないホラー小説家が着想を得るため、 夜の墓場へ恋人とドライブに行き、運転を誤り崖から墜落。 気がつけば、夜の墓場では、闇の帝王をもてなすために闇の女王が、 失意のうちに死んだ女たちの霊を蘇らせ、 闇の帝王の御前で、ヌードダンスを披露させていた。 「どこかの大学のパーティーかしら?」と恋人は訊ね、 「パーティーだけど大学じゃないだろう」と小説家は返答する。 ば、ば、ば、爆笑である。 そのうち、二人は闇の帝王の配下の者に捕まり、 拷問として、無理やり踊りを鑑賞させられることになる。 本作の観客は、二人と同一の立場に置かれることになる。 「気絶しそう」と恋人は呟き、小説家は無言で応える。 ば、ば、ば、爆笑である。 要は、ヌードダンサーが入れ替わり立ち替わり現われ、 エロチックな踊りをその都度それ風な音楽に合わせて、 延々と披露し続ける、只々、それだけの映画。 ヌードダンスの競演である。 特筆すべきは、それが各人各様、立派な芸になっていることだ。 いずれその道のプロフェッショナルを選抜、起用したのだろう。 ちなみに、僕の一等賞は、猫娘。あなたの一等賞は? 僕は、画面から目が離せなかった。女性のヌードに関心が、 あったわけではない。本作に、妙な磁力が、あったからだ。 チープさが、過剰のあまり、デカダンスに転じていく気配。 僕は、堪能した。 #
by blog-blues
| 2023-08-17 11:25
| シネマ夜話
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